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病気とステロイドと生理の関係性

病前はけっこう規則的に生理が来る方だった。
ほかの人と比較できないのでアレだが、生理痛は重い方だったと思う。
痛みは薬を飲めば治まるが、めまいがひどく、生理を理由に仕事を休んだことが何度かある。
生理が終わればめまいもピタリと止むのだから、人間の身体は不思議だ。


病気を発症したと思われる時期(確定診断まで少し時間がかかった)辺りは、生理不順に見舞われた。
2〜3週間ほど遅れて来るので、今までそんなこと無かったのになんで??と思ったが、じき別の体調不良が続々やってきて、ああ〜何かでっかい異常が起きてるんだろうな、生理はその一環に過ぎないのだろう……と気付いた。
貧血がひどかったので、それが影響したんじゃないかと今では思っている。


で、入院。
ステロイドパルス(いっぱいのステロイドを点滴する治療)後間もなく、予定日ぴったりに生理が来た。
不順が治った?と思ったが、更に驚いたのが、
経血の量が少ない!!!
ナプキン無しでもギリギリ過ごせてしまうかも?という程度の量だった。
いつもは終了まで1週間ほどかかるが、なんと3日で終わった。早すぎ。
そして更に、生理痛がない!!!
皆無!!!!
「毎月重いんですよ………」とドクターや看護師さんに伝えまくった割に全然何も無くて、なんかすみません、という感じ。
ドクターに聞くと、「ステロイドが生理に影響する人もいるみたいですね」とのこと。
全員が全員そうという訳では無いようだが、私の場合はなぜかガッツリ影響した。


退院後もしばらくは多めのステロイドを服用。
貧血が改善するとともに経血の量も戻ってきた。
が、あれほどひどかった生理痛はどこへ行ったやら。信じられないほど快適な日々を過ごしていた。
痛くない…!
お腹や腰が重くないし、めまいも無い。
気絶しそうなほどの眠気も、寒気もないのだ。
か、快適すぎる!
あんなに憂鬱だった生理が!こんなに楽だなんて!!


……………が。
甘い日々はそう長くは続かない。
いつまでも沢山ステロイドを飲んでいると身体に悪影響があるらしく、病状が落ち着き次第徐々に減らす必要がある。
ステロイドが減る=病気が治まってきている
なのでめでたいことなのだが、めでたく無いことも起きてきた。
そう、生理痛が復活してきたのだ。
はじめは薬無しでも耐えられる程度のしくしくとした痛み。
時を経るごとに、「あ…………そうだ………こんな感じだったな、生理って………………」と、蘇るあの感覚。じわじわ復活してくる痛み、めまい。
思い出したく無かったな……。思い出のままでいてほしかったよ、君には……。


更に困ったことに。
病気で腎臓を悪くしてしまったので、使える痛み止めが限られてくるらしい。
多くの痛み止めは腎臓に負担がかかる。
今まではロキソニン等を使っていたが、「それはもう飲んじゃだめです」とドクターにぴしゃりと言われてしまった。
「で、でも生理痛がひどくて……」
「それならカロナールを飲んでください」
と処方されたカロナールという薬は、効き目がおだやかで腎臓への負担も少ないという。
このカロナール、効くには効くが、飲んでから効果が出るまでが長い。あと効く時間が短い気がする。
薬を飲む回数が増えたし、夜中に痛みで起きることも増えた。


今では通院のたびにカロナールを処方してもらっている。
ステロイドは現在もごく少量飲んでいるが、生理の状態は発病前と一緒だ。
めまいと眠気は発病前より酷いかもしれない………。
強い痛み止めが飲めない分、生理が来るのが病前より1.25倍ほど憂鬱になった。
再発はして欲しくないが、またステロイドパルスをする機会があったら、生理の具合がどう変化するかちょっと気になる。
快適になったらちょっと嬉しいかもしれない。


※全て個人の経験に基づく個人の感想です


阪九フェリーのキャラクター

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