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カリマンタン島散策記

 令和の夏はお盆と同タイミングで台風が日本列島を直撃するという進路予想を聞いてうんざりした僕は、慌てて海外逃避行を計画するも、お盆と重なりどこも海外へのフライトチケットが高い中で、友人がフィリピンの格安航空券を見つけ、フィリピンへと向かったことを知り、僕と別の友人は後を追う。マニラでは友人と合流しカジノへ行き、一文無しになる友人を横目に大勝ちをし、勝ったお金を握りしめ、ひとりカリマンタン島へ向かった。

バンダル・スリ・ブガワン

 アジアの中でもマイナーな国の5本の指には入るであろうブルネイ・ダルサラームの首都、バンダル・スリ・ブガワン。ブルネイは石油や天然ガスの産地でありお金持ち国家で有名である。日本よりも一人当たりGDPが高く、さらに所得税もないためより個人はよりお金持ちである。そしてシンガポールドルとブルネイドルは等価とする条約を1967年に結んでおり、物価は高く感じる。また、厳密なイスラム教の国家であり、タバコもアルコールも街で買うことはできない(外国人が持ち込むことは可能)。
 僕はタバコは元来やらないが、アルコールがないとホテルでダラダラする気にもならないので、ブルネイ滞在中は街歩きに専念した。

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水上の街、カンポン・アイール。

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街のランドマークモスク。

ラグーンに浮かぶスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク。金色のドームと大理石のミナレット(尖塔)。

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ジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスク。


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世界で2つだけの7つ星ホテルのエンパイアホテル(もう一つの7つ星はUAEにある)。

タックスヘイブン・ルブアン島

バンダリスリブガワンからフェリーで2時間程度進むと、マレーシア連邦領ルブアン島に到着する。
バンダリスリブガワンの出国手続きは、フェリー出発15分前に乗船券とパスポートを提示して一瞬で終わり、また入国手続きも一瞬で終わり、国をまたいだ感じがほとんどしなかった。
しかし、街中に出るとそこは先ほどまでのイスラムの国とは趣を異にして、マレー系の料理屋、中華料理屋、インド料理屋などが所狭しと並んでいる。
そして中華料理屋とスーパーマーケットではお酒が売っている。この島の特徴はタックスヘイブンであり、特に嗜好品であり重税が課されているお酒がとにかく安いのだ。
実際にスーパーマーケットでお酒を買う。ギネスのスタウト(フォーリンエクストラ)が出回っていたが、1缶2RM~2.5RM(55~70円/2019年為替レート:1RM=27円)と激安。
中華料理屋にはタイガービール、ハイネケン、サンミゲル、カールスバーグ、アサヒスーパードライとあらゆるビールがそろっており、これらの大瓶がRM7~8(200円程度)で飲める。ブルネイでは飲めなかったビールを僕の喉が渇望していたため、大量にビールを飲み、コタキナバルへ行くフェリーでもビールを買い込んで、船に乗り込んだ。

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(そしてコタキナバルでは案の定ビールに重税が課されており、1缶・瓶の値段がルブアン島の2.5倍程度したので、ルブアンの後にコタキナバルへ行く酒飲みは、ビールの買いだめをお勧めする)

マレーシア第二の都市コタキナバル(KK)

コタキナバルと言えば、キナバル山とラフレシアで有名な地であり、僕の今回の観光の目的は「世界一大きな花・ラフレシア」を見ることである。
しかしながら、事前情報によるとラフレシアは運が良くないとみられない、ラフレシアを目的にすると見られなかった時のショックが大きいから、見られたらラッキー程度と思ってくるべし、
という多くの情報を目にし、やってしまった、と思う。ラフレシアは花が咲くまで2年かかるが、花が咲いてからわずか5日で腐ってしまうのだ。
しかし結論としては、幸運なことに4つのラフレシアを見ることができ、当初の目的を達成することができた。
また事前情報として持っていた強烈なにおいであるが、これは開花4~5日後の朝晩に腐敗臭を漂わせるとのことで、開花間もない昼間のラフレシアは無臭であった。

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ラフレシアはもちろん満足したのだが、それよりも個人的には毎晩のコタキナバルでのサンセットが印象に残る旅となったことをここに写真とともに記しておきたい。

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コタキナバルは、サンセットを見るためだけにまた行きたくなるような場所であった。

サポート頂けたら、単純に嬉しいです!!!旅先でのビールと食事に変えさせて頂きます。