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Lilac(ライレック)は、新しく無料コミュニティに生まれ変わりました

どうもー、ドイツ在住フルスタックエンジニアのArisaです。

6月に改めて記事を書きますが、実は来月からフリーランスではなくなり、オーストリアのスタートアップSaaS企業に、Developer Relations Engineer (DevRel)として就職することになりました!

ドイツ在住でオーストリア企業で仕事をするので、フルリモートに変わりないのはとても嬉しいです。

さて、詳しいことはまた新ポートフォリオお披露目も含めて来月にお話ししますが、本題はタイトルの通りです。

これまでのLilac(ライレック)をご利用いただいていた元受講生の方は既に周知させていただいたのですが、パブリックにも周知をさせていただきます。

「オーダーメイド感覚プログラミング学習サービス」から、「無料プログラミング学習、人脈経験育成コミュニティ」になりました

まずは、簡単にこれまでの体制と、今日から生まれ変わった新体制の簡易的な比較です。

これまで

- 個人サービスで、サービス利用は有料だった
- 有料ハンズオン教材をもとに、独学型と、マンツーマン方のサポートが選べた
- 従来のプログラミングスクールのように、スクールが間に入らない、受講生と私の直接契約サービスだった
- web開発の案件受注、納品、クライアントとの交渉などのマンツーマンサポートがあった
- キャリアに関する相談、海外エンジニアへのキャリアパス、フリーランス経験に基づいたアドバイスサポートがあった
- 週1回1時間の通話面談と24時間以内返信のチャットサポートがメンタリングサポート利用プランであった

リニューアル後

- 無料フロントエンド学習、交流コミュニティ(Discord)
- 無料ハンズオンテキスト提供 → これまでリリースした教材の100%無料化
- もくもく会自由開催(勉強、作業両方OK)
- コミュニティ利用者層: 勉強中の人、ジュニアエンジニア、経験のあるエンジニア、趣味エンジニア全て対象
- イベント開催あり(まずはクローズドで開催予定)
- 海外登壇のコツ伝授、海外企業面接のコツ、起業経験者による情報提供、コミュニティ運営経験者による情報提供、など、運営者である私の人脈や、参加者の人脈による知識とスキルシェア etc...

Lilac(ライレック)を無料コミュニティ化した背景

なぜ無料化、コミュニティ化になったかというと、正直にいうと大人の事情(笑)ですが、もう一つ大きな理由があります。

それは、プログラミング学習コストとアクセスの格差です。

理由1: 英語圏/英語教材は、無料でフロントエンド 、バックエンド双方が習得できる教材が充実している

私がまずフロントエンドエンジニアを目指そうと思って勉強を開始した当初は、英語教材も無料のものは、今ほど充実していませんでした。

代表的なfreeCodeCampも、2017年当時は、JavaScriptコース内容もまだES6に非対応だったと記憶していますし、React.jsもコース内容には全て含まれてなかったくらいです。

日本は無料でフロントエンド開発の学習ができるサービスは、当時探した時には見つかりませんでした。

あればきっと、何がなんでも取り組んでいたと思います。

当時の私は、20万円以上支払って2ヶ月半、日本のオンラインプログラミングスクールに通いました。

そこでのメンターの方との出会いが、その後の私のエンジニア人生において非常に大きな影響をもたらしているので、全く後悔はしてませんが、それでも一括で20万円以上は、新卒で1年働いた程度の、年収200万円ほどしかないCAには大きな出費でした。

(退職して受講したので、マイナスということですね 笑)

余談ですが、CAって体力勝負で、残業だらけの割に、収入凄く少ないんです。

話を戻すと、2017年当時は、経験ゼロで大学に行く以外の選択肢でプログラミング学習をするということは、学習コストを最低でも20万円以上かけるしか、日本では選択肢がなかったということになります。

さて、現在はどうかというと、Progateのコース内容は格段に増え、freeCodeCampもES6以上に対応した教材や、React.jsコースの完備、そのほかの無料でプログラミング学習をすることができるサービスが、英語圏ではたくさん提供されています。

freeCodeCampが代表的なので、どうしてもその話が多くなってしまいますが、freeCodeCampの卒業生の何人かは、非常に有名なインフルエンサー的なスターエンジニアも多くいます。

この4年の間に、プログラミング学習、特にフロントエンド開発技術の習得に関しての学習コストは、ゼロになったということです。

これって凄くないですか?

私は本当に良いことだと思いますし、この動きは、より多くの人に学位の縛りから解放され、新しいキャリアを歩むためのレールをどんな人にも平等に敷いてくれる、すばらしい動きだと思います。

しかし、これは英語圏での話。

日本ではどうでしょうか?

日本ではまだ英語圏ほど完全無料でプログラミングスキル習得のサービスがないように思います。

私が見落としているだけならまだしも、おそらくそういうサービスがあれば、個人メンタリングサービスを提供していた私の旧Lilac(ライレック)の需要はゼロだったはずです。(需要は減ってはいましたが)

英語ができる人以外はアクセスできず、数十万円コストをかけなければならないって、不平等だと思います。

実は旧Lilac(ライレック)でサポートを有料で提供しつつ、生活に収入は必要とはいえ、そう思い、疑問を抱きながらこれでいいんだろうかと悩んでいました。

そして、その疑問が解消する出来事が起こりました。

私の企業就職です。

私が十分自分がしたい分野で収入を得ることができれば、特にLilac(ライレック)で収入を得る必要はないです。

新しい環境での収入は、私の基準では交渉したのもあって非常に満足のいくものなので、無事試用期間を終え、続けることができるのであれば、Lilac(ライレック)を無料開放することができるなと思いました。

最近モヤモヤしていた、プログラミング学習コストと、アクセスの格差をこのコミュニティでなくせる第一歩が踏み出せました。

(試用期間で能力次第ではクビになることも十分考えられますが、とにかく待ちたくなくて、先に無料開放しました 笑)

理由2: インプットする場所は多いが、アウトプットをする場所が少ない

これは特に国内外関係ないと思っていますが、今現在のプログラミング教育環境で、特に大人向けの学習環境に関していうと、インプットする場は多いですが、アウトプットする場がはるかに少ないです。

私はエンジニアとして日本企業の面接経験はないのですが、日本では未経験やポテンシャル採用が非常に多い印象です。(もちろんきちんとテストするところも多く聞きます)

ちょっと驚いたのが、多くはないですが、コーディングチャレンジのないところも見聞きします。

入社してから教育しますというシステムだからそれが可能なのだと思うのですが、ヨーロッパではあり得ません。

CSの学位がないのであれば、面接で実力をしっかり見せてもらい、その上で、企業文化やチームメンバーに溶け込めるかどうかも合わせて採用か不採用かが決まります。

そうなると、必然的に未経験です、まだ勉強中ですという段階の人は受け入れてもらえません。

むしろジュニアのポジションもほとんどなく、学生インターンのポジションでも、要件を見ると求められるスキルは実践レベルです。(働く時間が半分なだけとかが多い)

ではどうやって採用を得るか?

それはもうアウトプットするに限ります。

この場合のアウトプットとは、自分や日頃教えてもらっているメンターを除いた、普段一緒にコードを書いたことがない人に対して、プログラミング的思考を用いた解決方法を一緒に導き出したり、自分の行ったアプローチに対して、他の人に言葉で説明して共有することの意味合いが強いです。

これをする意味は何か?

答えは2つあります。

1. 自分のインプットした内容の定着につながる
2. 実際の業務で、チームメンバーとの円滑な業務コミュニケーションが可能になる
→ 複数人のアプローチで効率よく、早く、確実な解決を導き出す力

面接では特に2をよく見られていると私は思います。

これは一夜漬けではどうにもならないスキルです。

でも相手が誰でも良いというわけでもないので、家族や兄弟、パートナー、友人に頼んで行えるものでもない場合が多いです。

この解決策として、コミュニティになったLilac(ライレック)が役立てるのではないかと思っています。

自分だけでは到達できない人脈に、私や他の利用者の人脈から到達することができるので、そういった練習も可能になります。

具体的に、コミュニティになったLilac(ライレック)での活動などを以下に提示して、この辺りの説明をしていきますね。

Lilac(ライレック)のコミュニティで得られること

基本的なコミュニティの活動内容は、記事の初めの比較にある通りですが、一番の推しポイントは、以下です。

- どんな人でもコミュニティメンター、ボランティア回答者として貢献もできること
- コミュニティメンターでも、ボランティア回答者でも、メンバーでも、運営の私でも、誰でも気兼ねなく質問できること

旧Lilac(ライレック)には、メンターと受講生という関係がくっきり線引かれていました。

簡単にいうと、この垣根を取っ払ってしまったんです。

なので、運営者の私でも気になることがあればコミュニティにいる皆さんに気兼ねなく聞きます。

理由は、その人にしか持っていない経験は、その人が一番詳しいからです。

だからお互い助け合い、支え合うコミュニティなんです。

プログラミングに関する技術的な質問はもちろん、プログラミングに掛け合わせると強いプラスアルファのスキルや経験に関しても、共有してもらい、みんなで知識とスキルのシェアを行います。

ただ、ここまで読んで以下の疑問を持った人も多いと思います。

「無料コミュニティってことは、無償で貢献してってこと?」

もっともな質問です。

簡単に答えると、はい、そうです。

でもそれでは貢献してくれる人が参加してくれないので、以下のメリットを設けました。

コミュニティメンターや、オフィスアワーを設けずに回答するボランティアで回答する人のメリット

- プログラミングを教えたことがある経歴に含めることができる
- 自分の知識定着を促す良い練習になる
- 金銭のやりとりが発生しないので、気軽に始めやすい
- オフィスアワーを最低週2回、各1時間設けてくださる場合、Lilac(ライレック)コミュニティメンターとして権限付与
- Lilac(ライレック)コミュニティメンター経験を履歴書に含めることができる(コミュニティメンターのみ)
- Lilac(ライレック)の教材を使用して教えて良いので、教材準備コストと時間が削減できる

現役エンジニアで上記のメリットで貢献する人がいるのか?という疑問に関しては実験中ですが、エンジニアである私本人は貢献したいですし、利用したいです。

だって私が知らないことの方が、世の中には溢れていますから、それを知らずにいるのってもったいない。

どれだけシニアで経験のあるエンジニアでも知らないこと、新しいことはあります。

そして学習中の人の持っている需要やニーズを知りたい起業家の人もいるでしょう。

勧誘は見つけ次第退室していただく対処をとりますが、コミュニティメンバーに役立つ情報であれば、ぜひ共有したいですし、そういったサービスを作りたいというのであれば、ぜひLilac(ライレック)でアンケートをとっていただきたいです。

なので、どんなレベルの人でも、どんな形で技術に関わっている人でも得られるものがあり、貢献できる場所にしたいです。

ちなみに無償で答えてもらうのは申し訳ないという意見もいただいたのですが、私の場合、DevRelとしてコミュニティ運営、育成についての経験を皆さんの参加によって得ることができていますので、それだけでリターンを多くいただいています。

実質、本業に役立てることができ、また私も収入が本業のDevRelで得られているので、win-winです👍

そんなこんなで、新しくコミュニティになったLilac(ライレック)のコミュニティ参加方法は、以下のDiscordのURLからログイン、参加していただくと完了します。

より多くの人に、プログラミング学習環境が平等に、無償で届き、どんな経験、スキルを持っている人でもお互い支え合い、交流し会えるコミュニティで、たくさんの人と知識、スキルシェアをしていただければと思っています。

ご意見などもコミュニティにてオープンに受け付けていますので、ぜひ興味のある方はご参加ください。

最後に、参加条件

参加条件が1つだけあります。

それは以下を守っていただける方です。

Lilac(ライレック)の Code of conduct

Lilac(ライレック)を安心してより広くたくさんの方に利用していただくために、以下のルールを守っていただける場合のみ、ぜひLilac(ライレック)をご利用ください。

- お互いを尊重し合った発言をする

- セクシュアリティ、トランスジェンダー、ノンバイナリー、クィア、ハンディキャップ、宗教、人種、年齢、外見、性別などを理由にした差別は禁止です。発覚した場合には退出の対処をとらせていただきます

- プライベートでセンシティブな話題(個人情報、病気 etc...)以外はDMではなくチャンネルで話して他の人にも共有してください

- 自己紹介を自己紹介チャンネルで必ず書いてください。安全なコミュニティを維持するためです。

- 私が個人的に面識のない方で、自己紹介の記述がない場合は、DMをさせていただき、お返事をいただけない場合は、安心して話せるコミュニティ維持のため、退室していただく対処をとらせていただきます。

- ボランティア回答者、コミュニティメンターはLilac(ライレック)の教材を用いて転売、収益を得ないこと。あくまでも無償で提供する良質教材目的で作成しているので、転売、収益を得ていることが発覚した場合、コミュニティからは退室の対処をとらせていただきます

- このコミュニティは、運営者、Arisaが各メンバーにメンバーroleバッジを付与しない限り閲覧できません。承認は私がコミュニティ参加条件を守っていただける方かどうか確認をとらせていただき、その上で付与させていただきます。

安全で誰もが居心地良く過ごせるコミュニティにするため、これらのことを守っていただける方であれば、どなたでもご参加いただけます。

もしコミュニティをお勧めしたいという場合は、ぜひこの記事を共有してください。

DiscordのURLも、コミュニティの概要も全て含まれています。

皆さんと交流し、スキルや知識のシェアをできることを楽しみにしています :)

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