読書による気づき~医者が教えるサウナの教科書
医師であり日本サウナ学会代表理事でもある加藤容崇さん著の「医者が教えるサウナの教科書」を読みました。
私は元々サウナが嫌いでした。
温泉や露天風呂は好きなのですが、リラックスするにはそれで十分だし、熱い中で苦しい思いをして、その後の水風呂なんて拷問に近い。サウナが好きの人の気持ちが全く分かりませんでした。
約1年半程前、サウナ好きの友人が東京・上野にある「北欧」という有名なサウナに行く企画をしてくれたので、コンフォートゾーン(快適領域)を脱出してみようとあえて苦手なサウナにチャレンジしてみることにしました。
実際にサウナに行って思ったのは私が苦手と考えていたのはサウナ自体というより水風呂であり、10秒も入っていられませんでした。
見よう見まねで外気浴を含めて2セット。初めての体験で疲れましたが、その後に食べたカレーがすごく美味しく感じ、その日の夜は良く眠れました。
それをきっかけにサウナがある日帰り温泉施設で王道の「サウナ→水風呂→外気浴」の流れをやってみたところ段々と水風呂にも慣れ、1分~2分は入っていられるようになりました。
その後に外の風を浴びて外気浴を行うと本当に気持ちが良く、サウナがすごく好きになってきました。
前置きが長くなりましたが、遅ればせながら今回サウナに関する本を初めて読みました。
本書を読んでの一番の気づきは、サウナでしか得られない一番の効果は脳疲労が取れるということです。
心理学や睡眠について興味があり学んでいる私にとって脳がどうなるのかという視点からのアプローチはスッと入ってくるものがあります。
脳疲労が取れれば睡眠にも良い影響がありパフォーマンスも上がります。
当然メンタルも良くなりますね。
そして、これも脳のしくみによるものですが、サウナに入ることにより感覚が敏感になるということ。どおりでその後の食事が美味しく感じるはずです。
ただ単に汗をかいて体が疲れているからだということではないということです。
こうした効果のみならず医学的に正しいサウナの入り方やサウナの科学についても分かりやすく説明されており、サウナ初心者には最適な本であると感じました。
サウナが好きになりかけたもう少し早い段階で本書を読んでおけば良かったとも思いましたが、今回サウナについての基本的な知識が得られたことでサウナに行くことがますます楽しみになりました。
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