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読書による気づき~運動脳

アンデシュ・ハンセン著「運動脳」の翻訳版を読みました。

精神科医樺沢紫苑先生が口を酸っぱく言われている「睡眠・運動・朝散歩」。

その内の「睡眠」は7時間を確保し、質の改善にも取り組んでいます。
「朝散歩」は、3年程前からほぼ毎日の習慣としており、その成果が出ています。

問題は「運動」。私は歩くのは好きなので朝散歩は苦ではないのですが、強めの運動は苦手です。
かつてダイエットのためにジョギングをしてみたものの長続きはしませんでした。

「運動」することは良いことだというのは誰しも異論がないでしょう。

では、具体的になぜ良いのか。
カロリーを消費する、筋力がつく、といったある意味当たり前のこと以外に運動がもたらす効果とは何か。

運動を習慣化するためのモチベーションを得たくて本書を手に取りました。
また、脳科学には興味を持っているので、運動と脳がどうつながるのかを知りたいという思いもありました。

結論から申し上げますと、「運動」をするモチベーションが高まる気づきがいくつもありました。

ストレス

・ストレスを増すと、つまりコルチゾールの血中濃度が高くなると、脳内で情報を伝達する機能が妨げられるが、運動は逆にその機能を高める。
・ストレスは脳の変化する特性(可塑性)を損なわせるが、運動はそれを高める。
・ストレスが高まると短期記憶が長期記憶に変わる仕組みにブレーキがかかるが、運動はその逆の作用を促す。

運動脳

様々な研究により、ストレスと運動は、ほぼ正反対の作用を脳に与えるだそうです。
きつめの運動をすると、やっている時は苦しいですが、終わった時に得られる爽快感はそういうことなのでしょう。

集中力

身体に負荷を与えると、脳はそれが生死を分けるほど重要な行動だと解釈するのである。そして結果的に集中力が高められるのだ。

運動脳

我々の遠い祖先は、食料を手に入れるため、そして危険を避けるために走った。注意を怠ることは命取りになる。精神を集中することが武器になる。

私たちの脳は、そんな時代からさほど進化していないため、現代でも運動しているときに同じメカニズムが働く。

大きな気づきとなりました。

うつ対策

・運動は、副作用が一切ない薬だ。少しだけ気持ちが滅入っている人でも、深い苦悩を抱えている人でも、たいていは運動をすれば晴れやかな気分になれるのである。
・運動をすると、うつ病とまではいかないが気持ちがふさいで仕方がないという場合にも、目覚ましい効果がある。

運動脳

運動は抗うつ薬と変わらず、それどころか「ノーリスク」で脳内物質のセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンを増やすことができる。

すごいことです。メンタル疾患、その一歩手前の脳疲労状態になる前に運動を取り入れたいですね。

以上、主な気づきをご紹介しましたが、運動に対するモチベーションが非常に上がりました。

「睡眠・運動・朝散歩」の内、自分が中々取り組めていなかった「運動」。
秋が近付き、始めるにはちょうど良いタイミングでもあります。

心身の健康を維持するためのラストピースである「運動」。
推奨される週150分の運動を目指して少しずつ取り組んでいきたいと思います。


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