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SONY α7IIIは10年使えるミラーレスの名機

現役のミラーレスカメラ所有者は1〜2年毎にメーカー都合で発売になる新機種を吟味するという義務にも似た無言の圧力にさらされている。この感覚は最新のカメラが最良のカメラであるという思い込みと、より良いものを求める人間の性質の複合が生み出す幻想なのだろうか。

この投稿の表題は、写真を研究している芸術大学教授との会話の中に出た言葉だ。この言葉を聞いた時、まるで隠された真実を自分の腹からえぐりだされ目の前に突きつけられたように感じた。α7IIIは自分の手のひらにありつつ、ずっとその事実に気がつけていなかったのだ。

PCほどではないにせよ比較的商品ライフサイクルの速いフルサイズミラーレスカメラというジャンルでも10年というスパンでカメラを捉えることができる。

ミラーレスカメラは三代目α7IIIで実用上完成していた。

ミラーレスカメラは2018年発売SONY α7シリーズ3代目「α7III」で完成しているという事実を僕は改めて認識したい。いま改めて振り返ると、α7IIIは単なる「最近流行りのミラーレスの新機種」ではなく「ミラーレスの完成形」だったのだ。

大学教授は続けて「α7IIIは仕事の現場で10年使う人間が出てくる。」と言った。確かに一眼レフでは2012年発売のCanon 5D MarkIIIがまだまだ現場でバリバリ稼働している現実がある。
(2028年にα7IIIを現役で使えるか?)と自問自答しても心配点すら浮かばなかった。

・バランスの良い画素数、高感度耐性
・大バッテリー容量
・デュアルスロット 
・AFスピード
・充実したレンズ群

動画には8bitの弱点が残るかもしれないが、写真撮影用途では自分はα7III以上の機能や性能を求めることはない。一定以上のレベルに到達して十分に足りている状態である。「足るを知る」という老子の言葉がある。不足を探すのではなく“満足する”という意識を持つことが大事だという。

僕は教授の言葉によって、α7IIIにおいて足るを知るに至った。今年も来年も新しいカメラは続々と出てくるだろう、しかし僕はその商品サイクルや関連する喧しいPR活動の螺旋から降りることができた。なぜなら自分にとってα7IIIが今後も十分なカメラだからだ。

この投稿は僕の人生を変えてくれたSONY α7IIIへの称賛としてまとめたいと思った。α7IIIはフルフレームのミラーレスカメラが発売になって以来、初めて10年規模の実用性を持つことができた「名機」である。そのことに気が付いていなかったことは撮影者、消費者として自分の力量不足だったと思う。

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