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【偏愛土木写真0004】土木な夜が好き

 このコーナーでは、土木写真部の部員が一押しの土木構造物やお気に入りの写真をご紹介します。第4回は、熊本県にある新阿蘇大橋です。一級河川黒川をまたぎ、熊本市内と阿蘇を結ぶ国道325号線に架かる橋梁です。

新阿蘇大橋(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)

 通称「赤橋」として親しまれた阿蘇大橋が2016年4月の熊本地震で落橋しました。元々あった場所から下流へ600m移動して、新しく建設されたのが「新阿蘇大橋」です。昼夜を問わず施工され、1年4ヶ月で完成、2021年3月7日に開通しました。

期間限定の夜景
 完成した姿も好きなのですが、施工期間中しか見られない、期間限定の姿はもっと好きです。「今しか見られない姿」のレア感がたまりません。夜の工事用ライトに照らされた橋が、急峻な谷から浮かびあがる姿が力強く印象的でした。
 実は、たまたま通り掛かってこの瞬間を目にしたものですから、家族を車に残して写真を撮ったのはナイショです(笑)

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構造概要
橋梁構造:PC3径間連続ラーメン箱桁橋
全長:525m
最大支間長:165m
橋脚最大高さ:97m
深礎杭最大径:16m


新阿蘇大橋の位置

 昼間は、急峻な谷をまたぐ橋の向こうに空が広がっていて開放感を感じます。完成した新阿蘇大橋を愛でに足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

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写真・文:山本正和 土木写真部福岡支部所属
愛媛県出身 福岡県福岡市在住
株式会社特殊高所技術 専務取締役
2007年「特殊高所技術」を用いた構造物等の調査・点検・非破壊検査・補修工事を行う会社を現代表と二人で創業。特殊高所技術者として全国の土木構造物の維持管理に携わる。土木構造物の魅力と、維持管理に関わるヒトの活躍を伝えるべく活動中。特に、光芒の伸びた夜のドボクな風景を好む。
情熱土木写真塾/副塾頭