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2020-11-22文フリ東京出店記録①

出店者入場時間は十時半から。十時半過ぎに着けばいいかなとおもっていた。しかしなぜか十時ほぼジャストに、会場最寄り駅である東京モノレール・流通センター駅に到着。駅改札から出て右側、半分だけ陽があたっていないベンチに座ったわたしは、そこでお手伝いをたのんでいた友人を待つことにした。当日はなんだかあたたかな晴天で、宙に浮かんだようなモノレールの窓から見える海まじりの景色を(イマの世界って嘘かな?)と思うくらい、のどかだった。

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友人と合流し、出店者専用入口へ向かう。並んでいるかなと思いきや、あまりビギナー出店者はいない印象で、受付から見える会場内にはぽつりぽつりと人が見えた気がするけれど、このまま人は増えていくんだろうか、やっぱ会場広いな、、ともう目にしたモノと脳内伝達物質がうまく連携してくれない精神状態に突入していた。

というかこのあたりの文章からわたし自身の手による自動書記がはじまっているので(今)、事実に近いことだけれどどこか間違っているかもしれない、出来るだけ気をつけるけどもしだれかが少し???とこまってしまったら、申し訳ない。

事前にわりふられていた自分の販売場所へ。印刷所さんが刷り上がった本の箱を机のしたに置いてくれていた。たくさんの気遣いやおまけに感動する余裕も無く、A3のポスターを慎重に開封する。実はけっこう賭けていた。発色はうまくいっているんだから!と。

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友人と粛々と設営。モノの準備はしてきたのでそれらをならべ微調整するだけなのだが、約一週間経ったいまこの写真をみると、いったい何がしたかったんだろう……と感じる。いや、見ただけでわかるブースにしたかったのだ、それがコンセプトだったのだ。しかし何かが明らかに過剰だ。詩的なものと〈お節介さ〉は食い合わせが良くないのだなとまじで感じる。なんかこうもう少し《足りなさ》というか、、色気は出なかったのか。でもしかたがなかった。どうしてこんなにも人間は欲張りな生きものなのだろう。この敷布は遠方にすむ母親に作ってもらったもので、販売ルート整えたら売れそうだけど、ちょこんと置かれたあの樹はなんなのだろう。

ちなみに【セー02】という位置は、初出場の身にはあまりにもなプレッシャーだった。入場した者は必ず当ブースを一目、いっしゅん見るだろう。自意識過剰なわたしには試練だが、おいしい、おいしいということだけはわかっていた。

せー02

一般開場は12時。11時半前には設営を終え、友人にブースのお留守番をまかせ、まだひとけの無い会場の休憩室でおにぎりをむさぼった。ふだんは二個で済むこの腹だが、ひとつ多めに買っていたのを一気にむさぼった。くるしかった。だけど食べなきゃならない予感がした。

ブースに戻り友人と交代。食事から戻ってきた友人に「なに食べたの?」と訊いたら「え?サンドイッチ〜」とゆったりめな返答。出店パンフレットにたのしい店名たちを発見し既にワキワキしている彼女は以前「緊張?しないよ~。だってわたしの本じゃないから」と言っていた。

もうすぐ12時になる。実は準備をしているあいだにも着々と、一般入口前にはお客さんの行列が出来ていた。ああイベントなんだなぁ、と思った。少なくともこんな感じの雰囲気で人が並ぶのを見るのはかなり久しぶりな気がした.......イベントなんだよなあ。(②に続く)



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