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死者の書(2011年4月1日 三才ブックス)

目次

一 黄泉の国と交信すべきか

 
死者に鞭打つということ
無為に浮かれた世紀末と暗澹たる第三千年紀の幕開け
異教徒の観想
 
二 パレスチナ/暴力の異相
 
怒りの荒野 パレスチナ 二〇〇一年
自爆攻撃の実相
邂逅/アル・アクサ殉教者旅団 ジェニン 二〇〇四年
 
三 暴力の相貌
 
暴力の諸相
裸者と死者の十字路
人間狩り/野生という禁忌(タブー)
死/無神論者の禁忌(タブー)
神なき時代の野良犬
 
四 インド/手垢にまみれた異境
 
アートの名の下の消せぬ大罪 バラナシ 二〇〇六年
肥大する不寛容
 
五 日本も崩れ去るのか
 
中国のいちばん長い日 富山
湾岸戦争 東京
泡沫(バブル) 東京
従兄弟の結婚式 富山
 
六 コロンビア/血糊(ゴア)の終焉
 
宴(フィエスタ) 一九九八年―二〇〇二年
悪魔のはらわた 二〇〇二年
ボゴタの転向 カリの衰微 二〇〇三―二〇〇六年
アルバロ・フェルナンデス事件
 
栄光 一九六二―二〇〇六年
転落 二〇〇七―二〇〇八年
幽閉 二〇〇八年
奪還 二〇〇九年
 
七 暴力表現の自由
 
不幸な女は死ななかったがために女神になれなかったのか
『ディープ・スロート』と『愛のコリーダ』
ビデ倫強制捜査の衝撃 二〇〇七年
メイプルソープ裁判の衝撃 二〇〇八年
デス・メディア戦争
 
八 メキシコの意志
 
死体写真家エンリケ・メティニデス メキシコシティ 二〇〇〇年
我々はみなマルコスである メキシコシティ 二〇〇一年
血糊(ゴア)扇情主義(センサシオナリスモ)
桃源郷 チアパス 二〇〇七年
汚れた街の汚い戦争 二〇〇八年
死神の見えざる手
 
九 地下都市と闇の奥(ハート・オブ・ダークネス)/被写体の深層
 
機械仕掛けの死体
サブタレニアン 死者と踊る夜 パリ 二〇〇六年
野生のヒトの生態系
 
一〇 毛沢東主義者(マオイスト)の唯物世界観とチベット密教が突き付ける現実
 
覚醒
ミクロとマクロの決死圏
修羅の妄執
被食者の凝視
輪廻転生の妥当性
 
一一 祈るタイ
 
経由地 バンコク 二〇〇一年
裏切られた祈り プーケット 二〇〇四年
火化先友法會 二〇〇四年
 
一二 自殺の諸相
 
青木が原樹海/自殺聖地
殉職/フロイラン・オロスコ・ドゥアルテの場合
自殺民族
死刑という自殺
あるいは自殺という抗議(プロテスト)
 
一三 第一号案件あるいは巨人ゴーレムの場合
 
死体のはらわた
死の正解
蜂の巣(ハニカム)とテロメア

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