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母になっていくはなし15(生後0週その2)

2021年末、およそ一年間の不妊治療を卒業し
2022年8月、娘を出産しました。
不妊治療の門を叩いた日から
妊娠9週、母子手帳発行まで書いた不妊治療のマガジンはこちら↓


妊娠してからというもの
noteでたくさんの先輩方の妊娠・出産・育児記事を拝見したことで
準備をしたり、見通しを立てたりできているので
誰かの役にたったらいいなという思いと
自分の記録を兼ねて、妊娠10週からは
こちらのマガジンで綴っています↓

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2022年、8月。
41週0日、我が家に新しい命が誕生しました!!
今回は緊急帝王切開を終えた入院中の様子、後編です。


◆生後1日目
ゆっくり赤子と対面

緊急帝王切開出産を終えた次の日。
朝、回復室から個室に戻り
自分の動けなさに愕然とし
とりあえず寝て
目が覚めた15時ごろ。
だんなさんが面会にやってきました。

まず、持参していたスーツケースの中身を
棚や洗面所に設置してもらいました。
この時、初めて気づいたのですが
病院から支給されたお産グッズが本当に豊か!!
助産師さんに入院初日に渡された、大きなバッグに入っていた
ラインナップはこんな感じ。

このバッグの中身の大半は
その名の通り、分娩で大活躍。
この時、私がすでに身に付けているあれこれもセットの中身だし
動くのが辛い今、飲料水があってすごく助かりました。
さらに、その後の生活で大活躍中の
授乳クッションもいただきました。

このほかにも、個室の戸棚の中には
バスタオルにフェイスタオル
パジャマにガウンもあって
毎日交換してくれるとな…
ほんとに何もいらなかったや….

そんな感じで感動していると
ついに赤子が個室に運ばれてきました!

産後最初の対面は、麻酔が途切れ途切れな状態だったので
はっきり意識がある状態での対面はこれが初めて。
ずっと楽しみにしていた瞬間です!

てってれー!

保育器に入った、小さな小さな我が子。
うへー、ほんとに命を産んだんだなあ。
不思議な気持ちです。

助産師さんにオムツ交換のやり方を教えてもらい
早速だんなさんが交換してみる。
(わたしはベッドから起き上がるのに5分以上かかるため)

手足をばたつかせたり
泣いたり
あくびしたり
赤子の一挙一動に
夫婦でいちいち感動してしまいます。

さらに16時前、助産師さんの指導で
授乳に挑戦。
深く吸ってもらうために
大きく口を開けてもらうのに苦労しました。
でも、いいポジショニングになると
全然痛くないし
ぐんぐん吸い始めてくれる我が子に感動!

あっというまの1時間がすぎ
面会時間は終了。
だんなさんは後ろ髪ひかれまくりながら帰宅しました。

その後も、ずーっと赤子を観察し、18時。
夕飯は座っているのが辛くて、残してしまいました。
おいしかっただけに悔しい。

夜、助産師さんに、再び赤子を預かってもらい
今夜は一人で体力の回復に努めることに。
ひいこら体を動かして
トイレと歯磨きを済ませ
なんとか就寝体制に入ったものの
…全く寝れない!!!!

赤子は何してるかな
名前は何にしよう
お家は大丈夫かな
ぐるぐるぐるぐる、いろんな思考が出てきます。

これが産後ハイというやつかーーー!
胸がバクバクして
呼吸も浅い。
寝られないから、ついついスマホをいじってしまい
さらに寝れない。
入院中、寝れる時に寝なくては
今後体力がもたないのに…

普段は低血圧なのに
この時期、私の血圧は
160も叩き出していました。


◆生後2日目
母子同室開始

呼吸に集中し
なんとか眠りについて
朝!
7時から赤子が来る予定だったので
できることをしておこうとソワソワ。
カーテンを開けて
お茶をいれて
だいぶ動けるようになってきました。

そして赤子が登場!
いよいよ本格的な母子同室の始まりです。

またまた助産師さんの指導のもと
ミルクの作り方を教わりました。
赤子が泣いたら、まずは母乳を吸わせ
その後20mlほど、ミルクをあげます。
まだ傷が痛かったので
赤子を小脇に抱えるような抱き方がしっくりきました。
母乳を吸ってもらうと
子宮が動くようで、お腹がツーン!と張りました。

赤子が寝てる隙に
8時、12時に運ばれてくる食事と
15時のおやつ(感動)を済ませます。
この産院のご飯は噂通り本当においしくて
栄養士さんのこだわりを感じるメニューでした。
(おかげで産後すぐに毎日快便だった)

そして、聞いてはいたけど
あたたかいご飯を食べられることが
ほんとにレアになってきました。
赤子が泣けば
食事を中断し
まずはあやしてみて
だめならオムツを変え
母乳とミルクをあげる。
何だか忙しい!

夕方は、赤子を預けて
術後初めてのシャワーを浴びました。
術傷に貼ってあった
滲出液と血液がしみしみだったキズパワーパッドは
前夜に助産師さんが交換してくれていたので
傷は見えませんでしたが
赤子が出て行ったお腹をまじまじと見ることができました。
ボヨンとした皮と、まだまだへこまないお腹。
産後のリアリティ…やば!!

シャワー後、夕食をとっていると
だんなさんが面会に登場。
だんなさんはわたしの入院中
毎日通ってくれて
まさに通い父でした。

この日から、だんなさんと
赤子の名前会議が始まります。
妊娠中から、ずっと二人で考えてはいたのですが
わたしたちの趣味が全く合わず
顔を見て決める、と後回しにしていた重要ミッション。
泣いても笑っても
二週間後の出生届提出までには
決めなければいけない!
しかも、退院日には
待望の初孫を喜ぶ
両家のおばあちゃんが我が家にくることになっており
そのタイミングで名前が決まってないと
心配されるに違いない…
ということで
退院日の名前決定を目標に
候補を出しあい
一応、字画と名前ランキングを調べる
(上位なのは避けたかった)
という日々が始まりました。

この日もおむつ替えをして
泣く泣く帰宅した通い父。

夜、今度は皮膚のかゆみに襲われ
相変わらず意識も産後ハイ状態で
私はまたまた眠れませんでした。

産後、生理よりも大量の出血「悪露」があり
ものごつい大きなナプキンをあて
さらに冷え防止と傷の保護のため
腹帯を巻き
数日間、寝返りの打てなかったわたしのおしりは
見事にかぶれ、ひどい発疹ができていました。
この発疹、初めてではなく
これまでも、入院して寝返りが打てなくなったり
季節の変わり目だったり
疲れやストレスがたまると
出てしまう症状でした。

助産師さんに相談し
この日は軟膏を処方してもらいましたが
なかなか効かず。
だんなさんに、過去に皮膚科で処方してもらった
飲み薬とオロナインの持参を頼みました。


◆生後3日目〜退院日
日々の変化など

ここからは少し駆け足で
メモ程度に記録!

・生後3日目
深夜〜明け方の授乳&ミルクは3時間おき。
なるほど、これは寝不足になるわ…

日中、なかなか寝てくれず
ほぼ毎時間授乳していたら
ついに母乳が出ているのを発見!
じわーっと出る程度なので
まるで聖水のようでした。笑
おっぱいの状態も
我が子の吸う力も順調なようです。

夕方、授乳欲が落ち着いたようで
赤子は4時間も寝てくれた!
その間に、通い父しただんなさんは
少し残念そうでした。笑

二人で考えていた名前候補が
最近人気になっている、と知って
名前会議は再び振り出しに戻る…

夜は持参した皮膚科処方薬をのむ許可をいただき
さらに睡眠薬をもらって、なんとか眠れました。


・生後4日目
この日は、なんとなく終日忙しかった日。

まず、帝王切開の傷を留めている
ホチキスの芯のようなものを抜く
いわゆる抜糸がありました。
診察台の上で横になり
先生にピンセットで一個一個抜いてもらいます。
20個くらいあったかな…
感覚としては、図太い毛を抜かれているような
ちくちくした感じ。
傷の経過は順調なようです。
この処置のあと
15cm×2cm、厚さ3mmくらいのサイズの
まるでわらび餅のような
柔らかい透明なシリコン板を傷に貼ってもらいました。
こちら、2枚セットになっていて
毎日お風呂の時に、傷から剥がし
洗って自然乾燥させ
張り替えるそうです。
何も貼らない状態で、お風呂に入れることもびっくりだし
シリコンを貼っておくだけで、傷が綺麗になるというのも驚き!

午後は、助産師さんの沐浴を見学。
一度行政の両親学級で
お人形をつかった沐浴指導は受けていたのですが
生赤子での沐浴は、学びがいっぱい!
助産師さんの流れるような手つきに感動しながら
ギャン泣きの我が子がめちゃおもしろかったです。
自分でできるかなー。

さらに、母乳量を測ってみようということになり
授乳のタイミングの前後で、赤子の体重を測定。
結果、2ml!!!
滲み出ているだけとはいえ
もうちょっと出ていると思ってた!
でも助産師さん的には、順調な滑り出しだそうです。

この日はそんなわけで、予定がいくつかあったので
夜は爆睡でした。
相変わらず夜は4時間くらいまとまって寝てくれる我が子。
こまぎれとはいえど、私もそれなりに寝れる方だと思います。


・生後5、6日目
赤子との生活にも
なんとなく慣れてきました。
朝は5、6時くらいからカーテンを開け
窓を開けて換気。
日中はラジオをかけて
夜はなるべく間接照明のみにし
赤ちゃんにとって
昼夜感覚がわかりやすい環境づくりを心掛けました。
(意味があるのかはナゾ。)

母乳量は、10mlに成長!
大躍進です!!

この産院、ご飯もおやつも本当においしいし
お部屋の管理をしてくれるコンシェルジュさんも優しいし
何より、毎回病室に来てくれる助産師さんが
とても優しく、ほどよくこだわらず
大事なことはしっかり教えてくれる
話しやすい方々ばかりで
この産院のホスピタリティ、ほんと最高!
と、別れがたくなってきました。
本当は6日目の退院も可能だったのですが
助産師さんに相談し
血圧が高いこと、帝王切開だったことから
大事をとって、7日目の退院にしました。

そんなわけで
6日目には、退院前指導と診察がありました。
先生に診察してもらい
ずっと高かった血圧の薬が処方された以外は
基本的に私の経過は順調。
赤子が入院中に受けた
聴覚検査などの検査も異常なしでした。

退院前指導では、助産師さんに
退院後の生活や検診、ワクチンの説明を受けました。
とにかく、生後1ヶ月くらいまでは
自宅でも甘えられる人に甘え
なるべく休むこと!
産院での生活とちがい
困った時に相談できる専門家もいないので
この時見せてもらった資料の写真を撮っておきました。

ここで、初めてほかのお部屋に入院している
お母さんたちに出逢います。
コロナで、ずっと個室にこもりきりの私たち。
1日1時間の面会のほか
助産師さん以外の方とお話しするのは
とても新鮮でした。
みなさん自然分娩だったようで
四日で退院するそうな。
はや!!

そして、退院前最後の通い父で
ようやく名前が決まります。
紆余曲折ありましたが
結局二人とも気に入った名前になりました✨
決まってよかったーーーー。

いよいよ明日は退院。
自宅での生活に、ドキドキしてきました。


・生後7日目
いよいよ退院!
前日の夜から
赤子が寝たタイミングで
いそいそ荷造りを進め
最後の朝ごはんをいただき
朝10時、だんなさんが到着します。

持参していた赤子の服に着替えさせ
出発前に授乳し
最後の母乳測定は16ml!
順調に増えていました。

通い父に、日々不要なものを持って帰ってもらっていたのですが
結局病院からの支給品に
授乳クッションにおみやげに
なんやかんやで二人とも両手いっぱいの荷物。
しかもよりによって、この日は台風でした。笑

個室を後にして
ナースステーションにより
助産師さんにご挨拶。
慣れた手つきで家族写真を撮ってもらい
母子手帳の分娩ページに書かれた情報を
説明してもらいました。
出生時間に出生体重
分娩方法などが書かれたページを見て
ほんとに分娩できたんだ!
と嬉しい気持ち。
心いっぱいのお礼をお伝えし
会計処理を済ませて
いよいよ退院。
ああ、離れがたいーーー。
わたしの入院史上、最高の入院生活だった!
ごうごうと風が雨を叩きつける中
タクシーに乗って帰りました。

久しぶりの外の世界。
しかも赤子と一緒なんて
なんだかとっても不思議な気分。

帰宅すると
実家から前のりしていた私の母と義父母が
今か今かと赤子の到着を待っていました。
最初の抱っこを譲り合う
初孫に大興奮のおばあちゃんたち。
さらに、一週間ぶりの再会に喜ぶ
我が家の大型犬と猫たち。
ただでさえ、いつもより人口密度が高いのに
全員がそれぞれ興奮していて
なんだかすごいてんやわんやでした。笑

一番楽しみであり
心配でもあった犬猫たちの反応は
思いのほか良いもので
警戒する様子も
攻撃する様子もなく
なんだかスムーズに赤子を受け入れてくれました。
えらいぞ!!!

ここからついに、我が家での
あたらしい家族の暮らしがスタート!

次回は、赤子を迎えた我が家の装備など
書いてみたいと思います。

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