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目に見えるものが真実とは限らない。きゅうりはきゅうり”じゃない"かもしれない。

こんにちは。いなおかです。

「目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で何が嘘か。」
こんな口上で始まるドラマをみなさんは見たことがありますか?詐欺師たちが活躍する華麗な騙し合いがおもしろいドラマで、私も放送当時毎週楽しみに見ていました。

想像の上をいく展開、予想できない結末、
自分の思い描くものを超えていく何かを見た時
私たちはそれを”おもしろい”と感じるのかもしれません。

それは絵本だって、子どもたちにとっても同じことではないでしょうか?
今、目の前にある一本のきゅうりが
実はきゅうり”じゃない”別のものだと言われたら…。
どう見たってきゅうりだけど、
一皮剥いてみるまで、それが本当にきゅうりなのかはわからない…。
じゃあ一体なんなのか?
想像しながらページをめくってみてください。
くれぐれも目に見えるものだけを信じないように…。
"じゃない"の世界へ、ようこそ。

想像力の楽しさと大切さ 『じゃない!』



早速ですが問題です。
これはなんでしょうか?


みずみずしく、光沢のあるきゅうりです。
パキッといい音で割れそうで
シンプルにマヨネーズだけで食べても美味しそうです。

でもこちらはきゅうり”じゃない”何かです。
答えはもうお分かりかと思います。


正解は…


バナナ でした。
念の為お伝えしておくと、これは合成写真ではありませんよ。


ではお次はこちら。

書いてある通り、「これは、みかん。」
それ以外に見えませんね。
でもこれは、みかん”じゃない”何かです。

想像してみてください。
これはなんでしょうか?


候補を出してみます。
1:ボール
2:ドーナツ
3:お団子



正解は



トマトでした。
最初に書いたように「目に見えるものが真実とは限らない。」
挙げられた候補の中に正解があるとも限らないのです。


ではこちらはいかがでしょうか?

美味しそうなお菓子たちとコーヒーです。
コーヒーカップにはとってがついていますし、
ドーナツには真ん中に穴も空いていますよ。
でもそれは本当でしょうか?

本当の姿、想像してみてください。

正解は、ぜひ本の中で…。



作者であるチョーヒカルさんは、
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒で
体や物にリアルなペイントをする作品で注目され、
日本国内にとどまらず海外でも話題になるほど。

そんなチョーヒカルさんは本書あとがきで、このように書かれています。

知らないもの、シンプルに見えるものを決めつけてしまうのは簡単です。
けれど、世界は私たちの知っている何倍も広くて、何十億もの人が住んでいる。その皆にそれぞれ心があって、考えがあって、大切なのものがあって、喜びや悲しみがある。
”きゅうり”は”きゅうり”じゃないかもしれない。もしかしたら、ずっとそう思っていた何かも「じゃない!」かもしれない。そんな想像力の楽しさと大切さが、この本で少しでも伝わったらうれしいです。

『じゃない!』あとがきより
チョーヒカル

見るだけでも不思議と驚きの連続の絵本、
それらは、子どもたちにとって、とても有意義な体験になると思います。

読み終えた後、その驚きを共感したくなる絵本ですので
ぜひ誰かと一緒に読んでみてください。


まだまだ拡がる”じゃない”ワールド

また、こちらの絵本
電子版のみ英語対訳付きです。
紙の絵本とは少し違う世界を感じていただけると思います。

しかも、英語のみの表記の『Look Again!』も販売中。
こちらも電子版のみとなりますので、
英語版で読みたい!という方は
是非電子にてお楽しみください。
(amazonのリンクを貼りましたが、楽天kobo等各種電子書籍販売サービスにてご購入いただけます)


そして!
お待たせしました、もっと読みたいというあなたのために!
2作目『やっぱり じゃない!』も発売中です!

さらにパワーアップした"じゃない"ものたちを
心ゆくまでお楽しみください。



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