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わかりやすさのワナ

なんにせよわかりやすいことがもてはやされている。それはそれでいいことだと思う。

劇作家、井上ひさしさんの言葉も大好きだ。

むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
ゆかいなことをいっそうゆかいに

こないだ読んだ本にあった一文に目が止まった。広岡達朗さんの言葉。

人に教える上で「わかりやすさ」というのは大事なことなんですが、わかったような気にさせるのは大間違いです。相手をできるようにするのがよい指導です。

「あなたの話はわかりやすい」とか「あなたが書く文章はわかりやすい」と言われて良い気分になってる自分を大いに反省した。いや、わかりやすいこと自体に罪はない。むしろさらにわかりやすさを追求していきたい。

自分の気持ち良さに任せるがゆえに、相手を

わかったような気にさせる

ことの罪深さを感じたんだよね。

そのわかりやすさは誰のため、何のためであるか。そうだね、たいていの間違いは「自分だけのため」ってところが起点になってるよね。

広岡さん、ありがとうございます。

世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。