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母校が決勝まで勝ち上がった

広島県立祇園北高等学校。俺の母校。俺2期生。入学したとき3年生はいなかった。

その祇園北高校の野球部がこの夏、広島県予選で決勝まで勝ち進んだ。これまで2度ベスト4まで進んだことがあったものの決勝進出は初めてのこと。決勝では広島新庄高校に敗れて準優勝。スコアしか見てないけど大差をつけられての完敗だったようだ。格が違ったかな。

祇園北の硬式野球部は学校創立2年目に創部のはず。つまり俺らが入学した年に硬式野球部が生まれた。同級生が何人も入部してね。なつかしいな。みんな元気にしてるだろうか。

当時はサッカー部にすごいキーパーがいて、チームも結構強かったらしいし、何より顧問の教員がヤクザみたいなキャラクターだったこともあって野球部の印象は薄いほうじゃなかったかな。

3年生の夏、市民球場に予選を応援しに行った。そのとの俺はアフロっぽいパーマ頭で応援スタンドに入るなり教員に見つかって逃げ回ってた。試合ほとんど観てない。

試合はサクッと負けて、同級生たちを慰労しようと球場脇をうろついてたらみんな泣いてんの。嗚咽。悪いけど俺はお前ら野球部が勝つなんてこれっぽっちも思ってなかったのでなんで泣いてるのか意味がわかんなかった。そんなんで泣いて安いもんだなって。ごめんね。

けど彼らは試合に負けて悔しくて泣いてたんじゃないんだよね。来る日も来る日も吐くほどしんどい練習を仲間たちと頑張って、一緒に頑張る仲間がいたからひとりも辞めずにここまでこれて。その仲間たちと一緒にユニフォームを着るのもこれが最後かと思ったら鼻先がツンとしてこみ上げてきたんだ。

夏の大会を負けずに終えることができるのは全国で1チームだけ。ほとんどみんな負けて終わる。敗者にも拍手を送られる高校野球が、俺は好きだな。

世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。