目的なき筋トレ

「目的もなく毎日筋トレに励んでるように見えるんだよね」

メンターとの対話の中で出てきた言葉。俺に対するフィードバック。

ものすごく心当たりがある。

少し前に、目標を立てるのが苦手という記事を投稿した。

理由はどうあれ、何かを目指して生きていない気がしている。

10代〜20代にかけて「プロミュージシャンに俺はなる！」って感じで生きていた。ちょうど30歳のときそれをやめた。一応、メジャーレーベルと契約できてCDも何枚かリリースしてもらえたので「プロミュージシャン」と呼べなくもないけど、実感としてはまったくプロじゃない、せいぜい「ミュージシャンくずれ」というところ。

やめたのはまったく売れなかったから。多額の予算を注ぎ込んでもまったく売れないことで自分自身が全否定されたような気がしたし、そもそも自分が本物じゃないのは自分でわかっていたから音楽の世界に身を置き続けるのがとてもしんどかった。

それ以来、何かを目指すことから自身を遠ざけた。

あえてあるとすれば、お金の不安がない生活。経済的な安心をとにかく手に入れたかった。

それから20数年、目の前のことに全力で取り組むよう心がけてきた。お金の不安はずいぶん減った。まだまだ心配だけど。

メンターとの対話を通じて、身近なところの充実や身近な人の幸福を追求もしくは追究してみようという気になった。目標とか言うとつい無い物ねだりが始まるのでそれはやめようとも。

自分は不足している、自分に存在価値はない、といった信念と早いとこおさらばしたい。