感じのいい人が絶対に使わない5つのワード
今日は、会員様向けのライブ配信での講義があります。ここから3日連続でそれがあるので、頑張りどころです。私は、大変な仕事は先に持ってくる派です。可能ならミーティングは早い日時に設定するし、可能なら大変な仕事は午前中に片付けるようにしています。高い山から登るべし。
要注意ワード1:あなたの意見は?はい、どうぞ!
言っている方に悪気がないとしても、、、
「Yesですか?Noですか?一言で答えてください!」
「では、あなたの考えを教えてください。はい、どうぞ!」
「何か、反論はありますか?あるなら言ってください。」
みたいな言葉の投げ方って、受け取る相手にしてみたら、めっちゃ答えづらくなるんですよね。
ある人にとっては、威圧的だと感じて声も出なくなるし、
ある人にとっては、「そんな今すぐ!って感じで言われても」って思うし、
ある人にとっては、「この場では言いづらいに決まってんじゃん」って思う。
特に、チームや組織のリーダーとして、みんなを引っ張らないといけない人や、会議やセッションで自分の意見を通したい人などは、悪気はなくても上のような言い方(相手にとっては聞こえ方)になる場合があるので注意が必要です。
少しだけ落ち着いて、相手に答えやすい状況を作ってあげれば良い。
もし、強い言い方をしてしまう傾向があったり、そういう傾向を指摘されたことがある人は、
自分が不意にした質問で、相手が言葉に詰まっていたら、その時こそ度量の見せ所だと考えてみてほしいです。別に、あなたが本当に強くて賢い人なのでしたら、相手が答えやすいコミュニケーションを取るという、そのたった一つの譲歩のせいで、あなたが途端に不利になることはないのでしょう?
相手が答えに詰まっていたら、
「たとえば、この中ならどれが良いと思うのかな?」
「たとえば、こんなことを言っていた人もいたよ」
「わかるよ、ごめんね。急に言われても考える時間が必要だよね。」
そんな風に、選択肢や例を出してあげたり、相手に共感を示して考える時間を与える優しさを見せてあげてほしい。
みんながみんな、瞬間的に意見をまとめられて、それを瞬時に表現できるわけではない。コミュニケーションが得意な人が「さっさと言えば良いじゃん」と思うのと同じように、発言が苦手な人にとっては「じっくり考えたほうが良いじゃん」と思ったりもするんです。
だから、もしスピーディなコミュニケーションが得意なのでしたら、ほんの少しで良い。相手に答えやすい状況を譲ってほしい。きっと損はしない。むしろ、良いことの方が多いはず。
要注意ワード2:言ったよね?
「あれ?私、言いましたよね?聞いてました?」
って、言いたい場面があるのは、すごくわかる。
きっと、みんな、一度は言いたい場面を経験したことがあるはず。
でも、人は完璧じゃない。たとえば昨日、誰かに言われたことを100%覚えていますか?そういう記憶を毎日、絶対に継続できますか?継続できると断言できる根拠は?・・・なんていうふうに、結局そのあたりって水掛け論だから、
言った・言わないでギクシャクしそうになったら、仮に「絶対に言った!」と確信があっても、それを相手と一緒に確認できる状況を作らなかった自分にも少なからずの落ち度はあるという点を譲ってあげてほしい。
たとえば、すごく大切なことなら、記録すれば良い。記録したものはお互いが見られるように共有すれば良い。
たとえば、私は子どもと「今度遊園地に連れて行って!」と言われて約束する時に、「パパとママは、遊園地に連れて行くと約束したよ。」というメモを書いて、みんなが見えるところに貼るということをしています。
こういう風に、大切なことは「記憶ではなく、記録」することによって、しっかり形に残るから、「言った・言わない」なんて水掛け論をせずに済むんです。
「でも、かんたんなことなら誰だって覚えられるじゃないですか!」と言いたい人には考えてみてほしい。
「かんたんなことって、どこからどこまで?」
それこそ水掛け論みたいに、人によってその範囲は違うのだから、定義できない。そして、記憶力の良い賢い人が、メモや記録を残すことで失うものなど、わずかな労力とわずかな時間だけなのだから、残してあげてください。
むしろ、そんな風に「言いましたよね?話、聞いてました?」なんて言い方をして失う信頼の方が手痛い場合もあることは、それほど賢い人なら容易に想像できるでしょうから、ぜひメモや記録を残してあげてください。
会話中にも、大切なことは
メモしながらお互いが見えるようにしておく
ホワイトボードに書いてみる
ノートにまとめながら話してみる
などのちょっとした工夫をすれば、この手のギクシャクは生まれづらいんだから。
要注意ワード3:だから?
たとえば、「結論を明確に」というのはビジネスシーンを中心にコミュニケーションの基本として有名です。
ただ、正しいことと賢いことは違う。
仮に「結論を明確に言うことが正しい」としても、相手がそれを不得手としている場面において、結論を無理に急かして場の空気を悪くするのは賢いとは限らない。
言葉の表現として、
だから何?
何が言いたいの?
結論は?
というのは、かなりキツい言葉と捉える相手もいるということを理解してください。でも、少しだけ表現を変えるだけで印象は随分と変わる。
「それってもしかして、こういうこと?」というような確認の仕方は、相手に共感しながらの表現なので、随分と優しく聞こえる。
「それ、すごいよ!それってポイントとしては、どういう部分なの?」というように、褒めながら要点を絞っていく質問の仕方も印象が良いですよね。
「へぇ、なるほどな〜。ちょっとそれ、まとめるとしたら、どんな言葉になりそうか教えてくれない?」みたいに、教えてほしいというスタンスで表現すれば、相手も言葉が出やすいかもしれない。
スパッと結論を言える人にとっては、少しだけ遠回りなコミュニケーションに感じるのはすごくわかるんです。私もどちらかといえばスパッと言える方だから。
でも、だからこそ、それが苦手な人や、そういうコミュニケーションをしない人とも、上手にやり取りできたら素敵だなと思うんです。
要注意ワード4:だからあなたは、◯◯なんだよ
自分が目の前で見た相手の様子、
自分が目の前で聞いた相手の発言。
たしかにそれは、その人から出たものだから、その人の一面ではある。
けど、誰でも経験があるように、人は「本当の自分」をさらけ出せる時間の方が少ないもの。
どれだけ強い人でも、不安な時間があるように。
どれだけ賢い人でも、間違うことが山ほどあるように。
どれだけ明るい人でも、誰よりも泣くことがあるように。
人にはそれぞれ、みんなには見せていない一面があるし、その中には本当は賞賛されても良いような一面もあるはず。
だから、一瞬の様子や発言だけを切り取って、その人のすべてを決めつけてしまうような言葉は、相手を深く傷つけることがあるんです。
要注意ワード5:そんなの覚えてないよ
このワードは、使う場面にもよるんだよね。
「前回、この話したの覚えてますか?」
→ そんなの覚えてないよ。
これって、言われた方はショックですよね。
「この間、すみません。失礼な態度をとってしまって。」
→ そんなの覚えてないよ。
これは、言われた方は救われますよね。
コミュニケーションって、仕事でも人生でも大切なもので、その本質は「一歩だけ譲る気持ち」だと思うんです。全部譲らなくても良い。一歩だけ譲ってあげて。そんなことで、損はしないはず。
相手の小さなミスなら、忘れてあげてください。もちろん思い出せるだろうけど、「そんなこと、忘れちゃったよ。大丈夫。」その一言で、相手はどれだけ救われるか。
自分にとって小さなことでも、相手との良い思い出は覚えておきましょう。相手の名刺とか、スマホの連絡先とかに、前回の会話内容や相手の好みなどのメモを添えておいても良いでしょう。それくらいしても、何も失わない。得られるものの方が多いはず。
感じのいい人は得をします。人生でも、仕事でも。
ほんの一歩で良い。その譲る気持ちが、今後を変えることもある。
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五十嵐
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