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映画『犬鳴村』ネタバレ感想 / 大丈夫、そんなに怖くない【映画レビュー】


参照:映画『犬鳴村』公式サイト

映画見ました。
ネタバレします!

この映画がオススメな人。
  -見ようか迷っている人
  -テンポがいい映画が好きな人
  -見終わった後にスッキリしたい人
  -日本のホラー映画が好きな人

見ても損はないし、映画としては面白い。
私としては、「面白いけど、もう少し怖くしてもよかったかも…!」と感じた。

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▼正直、ホラー映画としては、怖くはないと思う。

なぜ怖くないのか?
心霊現象が起きる原因が悪霊のしわざなのだが、悪霊になった理由をめちゃくちゃ丁寧に説明してくれるから。

ホラーを題材にした推理やミステリー作品に近い印象を抱いてしまった。

▼ホラー映画での恐怖とは?

ホラー映画の恐怖とは「理解できないことが起きるし、原因もわからない」だと考えている。

「恐怖=理解できないこと」

この映画は、「ダムに水没した村の怨念が悪霊となり、悲劇や不幸を発生させている」というストーリー。

ダム建設に至るまでに電力会社から村人への非人道的なことが行われているし、村人が報われない気持ちになった理由も理解できる。

怨念が発生した理由は「人間の傲慢さ、利益のために他者に対しての理不尽になってしまった」ことだ。

なので、映画を見ていると「まぁ、悪霊になっている理由もなんとなく理解できる」という気持ち。
恐怖を発生させている悪霊の正体がわかってしまう。

恐怖の原因や、姿を知ると、恐怖度は薄まる。

▼本当の恐怖とは?

本当の恐怖は「え?なんで私は襲われているの?まじでわからん、不気味」って感じが怖い。

現実世界にいる私達は、幽霊は見えないし、触れることができないし、会話することも不可能。
それなのに、ポルターガイストみたいな物理的に不可解な現象が起きるのだ。
だから怖い。説明できないことが起きたら、そりゃ怖いよ。

未知なことは怖い。知らないこと、理解できないことは怖い。

▼気になるなら見ることをおすすめ

本作はストーリーについて、懇切丁寧に説明する必要はなかったのではないだろうか。
鑑賞中はストレスなく、つまづくことがなく、理解できない場面はない。
そのため、最後まで思考停止で見れるので映画としては面白いと思う。

ホラー映画としては、もったいない…!
個人的には、もっと怖くしても良かったと感じる。
気になる人は見ても損はしないので、とりあえず見ることをおすすめ!

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Wikipediaより参照
映画:犬鳴村(いぬなきむら、英題: HOWLING VILLAGE)
ジャンル:ホラー
製作国:日本
公開日:2020年2月7日
上映時間:108分

監督:清水崇
原案:清水崇、保坂大輔、紀伊宗之
脚本:保坂大輔、清水崇
音楽:音楽:海田庄吾、滝澤俊輔
主演:三吉彩花
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