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人生

優しくなくてもいい、正しくなんてなくていい。

人生は楽しんで堂々と図々しく生きられる人たちのものなのだ。

真面目過ぎて息がしづらいような人たちのものじゃないんだ。

人生を消化していきながらつくづくそう思う。

優しい方がいいに決まってるし、正しい方がいいに決まっている。

それなのに、優しくても正しくても時々どうしようもないことがある。

優しく、正しく、愛想よく、感じよく、親切で、勤勉で、真面目で…

人生に必要なことってそんなことじゃないな、と思う。

人に気を遣うことで、他人に愛想よくいることで、清く正しくいることで、

自分の心がガリガリにやせ細ってしまうようなら、人生は自分のものじゃなくなる。

ここ2,3年くらい「怒らない、比べない、信じる」をテーマにして心の中で唱えて生きてきたけど、

馬鹿馬鹿しいな、と思う。

全然同意できない意見に対して曖昧な態度を取るのでなくて、全然そう思わない、と怒ればよかった。

人のものと比べて羨ましくなったら羨ましい、あれが欲しい、とわがままを言えばよかった。

安易に信じたりなんかせず、不安だからいやだ、と大声で拒否すればよかった。

80年そこそこの儚い一生なのに、何をいじいじとためらっているんだろう、と思う。

図々しく生きて、そのせいで誰かしらに嫌われて、嫌われたから何だっていうんだろう。

ほしいものを手に入れて、自分が楽しく、満たされていて、健康で生きていけたらそれでいいと思う。

何も痛くない。

人生の最後に成績表を渡されるわけでもないし、内申点があるわけでもない。

人生は人柄や日頃の行いを評価するゲームじゃないから。

自分の好きなことをして、「幸せだ、満足だ」と思えれば満点なのだから。

そう気づいてもなお私は臆病におどおど生きていいくしかないんだろうな、と思うと嫌気がさす。

全部やめたい。

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