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薬局と命の話 悲しいスタートがあるけど、ケーキで終わるって約束

薬剤師で、がんの薬を作っているラボラトリーで働いています。

患者さんを出会わないけど、患者さんの名前とデータをいただいて、治療をチェックして薬を作ります。患者さんが何ヶ月の間で治療を受けるので、私も患者さんの名前も何度も何度も見て慣れてきます。

そしていつか、患者さんが来なくなります。
なんで来ないかラボラトリーでだいたいわかりません。

きっと治った
と信じたいんです。
きっと大丈夫

今週、患者さんたちの色んな書類をチェックして、もう3ヶ月以上来なかった患者さんのデータを別のフォルダーに分類しました。

悲しくなりました。
きっと大丈夫、治った!
と信じたいんですが。
そういうケースも確かにたくさんありますけど。
ラボラトリーの中で、どうなったのかわからないままで、患者さんの回復を祈
りながら心配しました。

いつかそういう日が来ますかね。私にも。友達にも。全部出会った人にも。全部出会わなかった人にも。


今この命で
何が欲しいですか?
何がやりたいですか?

悲しい考えでスタートしたけど、全然悲しくはない考えになります。命は短いからこそ、ちゃんと、やりたいことをやらなきゃいけないんですね。尊い命。自分らしく生きていきたくて。

今からこそ
好きな音楽を聴きながらできる限り踊るべき。
好きな人と時間をのーーーんびり過ごすべき。
今からこそ
ちゃんと考えて
ちゃんと踊って
ちゃんと毎日ケーキを食べて

って決めました。

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