予防と割引の関係
予防と割引の関係は、P2P互助のビジネスモデルにとって極めて重要なものです。この投稿では、保険会社のビジネスモデルをもとに、予防と割引の関係をご説明したいと思います。
まず保険ビジネスにおける「予防」とは「事故の予防」(loss prevention)のことを言います。具体的には、保険金支払い対象となる事故を防ぐことを指します。
<例>
・自動車保険ならば、自動車事故
・がん保険ならば、ガン
・スポーツ傷害保険ならば、スポーツ時のケガ
特定のアクシデントが発生したら予め定められた保険金を支払うのが保険の仕組みですが、アクシデント自体が発生しなければ、保険金支払いは減少します。
つまり、保険金支払いが減少した分が「余る」ことになります。
この「余り」についてですが、保険の世界では、文字どおり無事故時の割引ということで「無事故割引」という形で加入者に還元されています。
自動車保険のテレビCMなどで良く聞きますよね!
※イーデザイン損保の無事故割引
一方、P2P互助が属する共済の世界では、「割戻金(わりもどしきん)」という形で加入者に還元しています。例えば、都道府県民共済では、毎年、事業経費やお金の支払い状況を決算して、「余り」が生じた場合には、割戻金という形でお客様に還元しています。
P2P互助では、「余り」は、掛金の50%割引*という形でお客様に還元されています。
*詳しい条件等は友だち招待のメリットを参照
「予防」することによって、P2P互助のメンバーはアクシデントを未然に防げるのみならず、掛金の割引という金銭的なメリットを享受することができる。逆に、金銭的なインセンティブがあるから更に「予防」に積極的になれるという関係性が、まさに「予防と割引との関係性」の目指すところになります。