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一度の出会い、一冊の本、1本の口紅、1杯の紅茶を丁寧に愛したい。限りなく同じに近い世界…

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一度の出会い、一冊の本、1本の口紅、1杯の紅茶を丁寧に愛したい。限りなく同じに近い世界を共有している人を探しています。平日はIT企業の総合職、休日はクレイセラピストの卵。

最近の記事

何故学ぶのか

齢29にして、フィニッシングスクールに通い始めた。 フィニッシング(仕上げ)のスクールとは、元来結婚前の女性が備えるべき文化的な教養・マナー・社交術・美容・料理・家事等を教わる所。 私が通いはじめたスクールの先生は日本初のフィニッシングスクールの校長をされた方で、いつお会いしても涼やかで凛としており、人生の大先輩ながら少女のような無邪気さが滲み出ている。 私は小さい頃から日本語が好きで本をよく読んでいたお蔭か、中学の時には国語の模試で全国一位を取ることもあった。生まれてか

    • 香港で高校生していた私の好きなカフェ

      香港でスターバックスと並んでメジャーなチェーン展開のカフェといえばPacific Coffeeだった。 スターバックスがグリーンとブラウン基調とするとPacific Coffeeはブラック基調のよりシックなイメージで、値段形態もメニューもあまり差異が無い。 家族では「パシコ」と愛称をつけ、よく「パシコ集合」したものだった。 ところで、パシコ以上にテンションがあがるカフェがあった。 Simply Lifeという名のベーカリーカフェで香港内にも数店舗しか展開が無い。 価格は日本

      • 萩尾望都の次なるメディアミックスを勝手に妄想するお話

        ポーの一族のミュージカルが素晴らしい大千穐楽を迎えた今、私は萩尾先生原作の次なるメディアミックスを勝手に妄想している。 萩尾望都先生の作品はどれも、日々の生活の一瞬一瞬にのせる感情とは別に、ふとしたときに感じる言い表せない虚無感や生きることに対する疑問、不安を孕んだもやもやの塊を違和感なく美しい少年少女に投影してくれている。その表現力・筆致力は少女漫画の枠には留められない凄みがあるのだけれども、ファンとしては作品の特性に応じたメディアミックスをもっとみたいという気持ちがある

        • 原作ファンが【 ポーの一族 】 ミュージカルを観劇したお話

          一番好きなアニメ監督はと聞かれたら幾原邦彦と答え、一番好きな漫画家はと聞かれたら萩尾望都と答える私。 ポーの一族に始めた出会ったのは小学3年生の時、地元の図書館だった。 最初は美麗な画に惹かれたのが、読み進めるうちにその独特な世界観、そして漫画なのに文学以上に文学を感じる言葉たちに惹かれて何度も何度も借りては読み、大学生になった時には先生の作品のほとんどを買い揃えた。 小池修一郎氏がいつか「ポーの一族」を舞台でやりたいと何十年も前から意気込んでいらっしゃったのは1998

        何故学ぶのか

        • 香港で高校生していた私の好きなカフェ

        • 萩尾望都の次なるメディアミックスを勝手に妄想するお話

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          排毒と日曜日

          予定のない休日夜は目下排毒がブームである。 世の中はマスクとエタノールに夢中だけれど、私は自然免疫・微生物・常在菌への感謝を忘れたくないのだ。 日曜日の夜はアロマフランスのグリーンイライトで足浴をする。 電磁波排出に特に効果的というそのクレイはペースト状にしてガーゼ越しに目に当てても心地よいピリピリとひんやり感に癒される。 ペースト状のときも足浴のときも性急に混ぜてはいけない。クレイに含まれる微生物が活性化しないからだ。 お風呂上がりにカッピングをする。 別名吸玉と言われ

          排毒と日曜日

          わたしとは

          バイオリンの音色を奏でる母と 飛行機を飛ばすことを生業とする父 小学生でなにわ言葉を習得し、 誰も置いて行かないやさしい世界を知った ぼくは王さまと青い鳥文庫は8才当時の わたしのバイブルで、本の主人公たちの動向を追う為に漢字検定を受け始めた 彼らの中には不親切にも ルビを振ってくれていないものもあったから モネやドガを真似て油絵を描いてみたり トランポリンで跳ねてみたり 今井美樹を聞いたりテレビ戦士に憧れた 15歳の時に世界で一番夜景の美しい島に引っ越した 活気あ

          わたしとは