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働き続ける限り、学びに終わりはない フリーランス協会×IBM

新しい年を迎え、「今年こそは!」と学びの計画を立てている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、学ぶ内容も教材も無数にある昨今、何をどうやって学べばいいかは悩ましいところです。高額な教材や学校は気軽に手を出しづらいし、かといって無料のものは質が気になるかもしれません。

そんなときに活用いただきたいのが、フリーランス協会の会員特典である『IBM SkillsBuild』です。フリパラでは「『IBM SkillsBuild』とは?」「どう始めればいい?」「おすすめ講座は?」等々、紹介していきます。

第一回目の今回は、新春特別企画として、『IBM SkillsBuild』の提供元である日本IBMの下村裕美さん・佐藤裕美さんと、フリーランス協会代表理事の平田麻莉との鼎談記事をお送りします。学びに関する金言や、『IBM SkillsBuild』活用のヒントが飛び出した本鼎談。読めばきっと、今年の学びが変わるはずです。

100年以上にわたり教育支援を行ってきたIBM


平田麻莉(以下、平田)
:『IBM SkillsBuild』は、フリーランス協会会員のキャリア自律を支える、大変有益なサービスだと考えています。そもそもIBMさんはどのような目的で、このサービスを展開されているのでしょうか。

佐藤裕美さん(以下、佐藤):『IBM SkillsBuild』は、現代社会で需要が高まっているスキルを習得し、よりよいキャリアへの道を拓くことを支援するための、IBM発の社会貢献プログラムです。テクノロジーカンパニーとしての特性や、社員のスキル・スペシャリティを社会へ還元する形で、社会全体への人材育成に貢献しています。

IBMは2030年までに世界3000万人のスキル習得支援を行うことを目指しており、『IBM SkillsBuild』のサービス提供もその取り組みのひとつです。

下村裕美さん(以下、下村):IBMの創業者であるトーマス・ワトソンは、創業時から「社会の良き市民たれ」と事あるごとに言っていました。営利企業ではありますが、その地域の市民としてコミュニティに恩返しするという思想を持っていて、ビジネスを行ったら必ず社会に貢献する。このことを100年ぐらい前から形を変えながら続けています。

現在、当社は様々なスキル習得支援プログラムを提供しています。中には学生向けのものもあるのですが、フリーランス協会さんへ提供しているのは、社会人向けの学習支援プラットフォームです。AIやデジタルマーケティング、マインドフルネスなどニーズの高いスキルなどを学ぶことで、個人としてスキルを磨いて、さらなる収入アップを目指すことができますし、社会全体としても、IT領域を中心とした人材不足の課題解消にも貢献できると考えています。

平田:100年以上も前から社会貢献に取り組まれてきたというのは、すごいですね。

日本IBM 佐藤さん(右上)、下村さん(中央左)、フリーランス協会 平田(中央右)

今後求められるのは「学歴」よりも「学習履歴」


平田:
フリーランス協会では、2020年7月から『IBM SkillsBuild』を提供しています。コロナ禍で学びの機会が少なくなり、仕事を獲得しづらくなったという会員からの声も多い中で、IBMさんには本当に貴重でありがたい機会をいただけたと思っています。
改めて『IBM SkillsBuild』の特徴について教えていただけますか。

佐藤:『IBM SkillsBuild』の講座では、AI(人工知能)やデジタルマーケティングなどの「テクノロジー・スキル」、対人スキルやマインドフルネスなどの「プロフェッショナル・スキル」、面接や新しい仕事での成功などの「就労の準備」、データアナリストやプロジェクトマネージャーなどの「注目の職種」などがあります。社会人としての基礎的なビジネススキルから、IT基礎知識、IT専門知識まで幅広く、約6,000本のオンライン学習コンテンツを無料で学べます。その中でIBMはUdemy とも提携しており、『Udemy for SkillsBuild』も無料で受講できます。

ご自身の興味のあるキーワードで検索し、レベルや志向に合わせて、自分のペースで自律的に学習できる点が大きな特徴です。ですので、「今後自分がどういう分野にチャレンジしたいのか」「そのために何を学び、何を身に付けていくのか」など、リスキリングしていきたい人に向いている学習プラットフォームです。フリーランスの方にも親和性が高いと思います。

平田:フリーランスにとって、スキルは武器であり、自分ならではのWILLとCANの交差点を見つけて伸ばしていくことが大切です。誰かが設計したカリキュラムを受け身でこなすスタイルではなく、『IBM SkillsBuild』のように一人一人が自分に必要なスキルや興味のある技術をピックできるのは、まさに「フリーランス的」だと思います。

佐藤:もう1つの大きな特徴は、学習アクティビティが完了すると、IBMの「デジタルバッジ」を取得できるコンテンツが多くあるという点です。これは世界共通の技術標準規格に準拠しており、資格主催団体や教育機関、IT企業などから発行されるオンラインで流通するスキルの証明書になりますので、取得することで身につけたスキルを可視化することができます。

平田:フリーランスのなかには、自分のスキルを客観的に伝えることに苦労している人も多いので、デジタルバッジは自分を売り込む際に、よい説得材料になるかもしれませんね。

下村:佐藤がブログで書いていますが、これからは「学歴よりも学習履歴」が大切だと思います。大学でもオンライン授業が普及し、海外大学の講義もリモートで受けられるようになり、大学間での単位互換制度の整備も進みつつあります。このことは、ある1つの大学を卒業したという卒業証書の重要性より、その人がどのような学習履歴を持ち、何を学んできたかが重要になっていることを意味していると思います。

この変化を踏まえ、日本IBMでは2022年度から採用における大卒要件を撤廃し、よりスキルを重視した採用を強化しました。こうした人材採用の流れは、今後日本でも業界・業種問わず加速していく可能性があり、そういう思想に沿って『IBM SkillsBuild』も作られています。

テクノロジースキルからプロフェッショナルスキルまで、幅広い内容をカバーしている

「教育に飽和点はない」


平田:
仰る通りですね。もともと私たちフリーランスは日々仕事を獲得する中で、取引先から「学歴」を聞かれることは多くありません。それよりも、「あなたは何ができる人なんですか」というのが常に問われるので、『IBM SkillsBuild』でできることを増やせるのは心強いですね。

最近では、日本でも「リスキリング」という言葉が注目されていますが、こうしたブームになるずっと前からスキル習得支援に注力されているIBMさんから見て、今日のこのブームをどのように捉えているのでしょうか。

下村:日本では一般的に、就職後は勉強しなくなりがちです。けれどもIBMはその逆で、入社したときから「教育に飽和点はない」「学び続けることが大事だ」と教えられます。IT業界の特性もありますが、5年前の知識や技術が使い物にならず、最近では3年前のものすら古いといわれ、技術の進歩が加速しています。

IBM社員は、「あなたは何ができる人ですか」と常に問われ、それが認められるとプロジェクトにジョインできます。「自分の強みは何か」「どういう看板を掲げて仕事を行っていくか」を考えていないと、IBMでは仕事が得られません。勉強し続けることが求められているので、マインドとしてはフリーランスの方に近いと思います。

今、日本で言われているリカレント教育やリスキリングは、会社から指示されて、指定された研修や講座を受ける。すなわち企業主導でリスキリングを行っている感覚があります。けれども、私たちが考える「リスキリング」は、そうではないと思っています。

平田:私も同感です。そもそも自分のキャリアは自分で作っていくというのが「キャリア自律」ですし、IBMさんのようにやりたいプロジェクトにジョインできるよう必要なスキルを身に付けていくことを、フリーランスも日々やっている感覚があります。

日本の会社員は、一度「就社」したら、あとは自分の人生をまるっとその会社の人事に預けて、異動も転勤も仰せのままにとなりがちで、プロアクティブなキャリアづくりをしている人が少ないようにと思います。「リスキリング」という言葉も、学び方や学ぶ姿勢ではなく、何を学ぶかにフューチャーされた議論も多く、結局ただの集合研修や自己啓発の宣伝文句として消費されてしまうのではないかと気になっています。

その点、IBMさんは「スキル習得」や「Think(考えること)」の重要性を創業者の理念として持っていて、「リスキリング」のブームになる以前から、この理念に基づき『IBM SkillsBuild』のサービスを作って提供されてきた。お話をお伺いして、その一貫性が腹落ちしました。

「キャリア自律」をしているからこそ、利用頻度も高い


平田:
「常に学び続けなければならない」というのは、自分のスキルで食べていく覚悟をしたフリーランスであれば大抵の人は実感値として持っていて、学べる機会は常に求められているように思います。日本だけでなく世界的にも、会社に属さずフリーランスで働く人が増えていると思いますが、そうしたこともフリーランス協会に『IBM SkillsBuild』を提供してくださったことと関係がありますか。

佐藤:さまざまな働き方が尊重され、スキルのある人材が世の中で活躍できるのは、非常に良いことだと思います。そういう働き方は、自分らしく生きることにもつながり、それがやりがいとなって社会がさらに活性化していくと思います。

これまで何の疑問も抱かずにオフィス出社なども行ってきました。しかしコロナ禍になり、リモートワーク(在宅勤務)も可能な会社が増えてきたことで、「このままでいいのだろうか」と考え始めた人も多かったのではないでしょうか。特に若い人たちのなかには、自分のやりたいこと(パーパス)を見つけて、早い段階でフリーランスを選ぶ人も増えているように思います。

下村:「人生100年時代」においては、自分の興味・関心も変わっていくと思います。昔なら1つの会社に定年まで勤めて、あとは余生を過ごすだけでしたが、100年をどのように過ごしていくのか、そんなことを前向きに考えられたら人生も楽しくなると思います。

平田:働く期間が長くなれば、一人ひとりのライフイベントやキャリアステージに応じて、どういう働き方で、何をやりたいのか変化していくのも当然ですよね。だからこそ、その時々にしっかりと選択肢が持てるように環境整備を行うと同時に、一人一人がその選択肢を選び取れるようリスキリングで力をつけることが問われ始めています。

私たちフリーランス協会も、そうした時代の流れの中で、これまで以上にフリーランスのスキルアップを支援していきたいと思っているので、お二人のお話には非常に共感しました。

スキマ時間に学べるから、仕事と両立できる


平田:
最後に一つお伺いしたいです。6000本以上もの講座から、自分に合った講座を見つけるための、オススメの方法はありますか。

佐藤 :『IBM SkillsBuild』のトップページに表示されている 「キャリアアセスメント」で質問に答えると、「このあたりのスキルを身につけるのはどうでしょう」というリコメンドがもらえます。何から始めていいか迷う人は、まずはこの「キャリアアセスメント」を受けてみるのも良いと思います。

何をするか迷ったら、「キャリアアセスメント」を受けるのもおすすめ

また、一つ一つのコンテンツもマイクロラーニング(短時間の動画学習)で短く作成されていて、スキマ時間に学習できるように構成されています。何を受けるかを悩むことに時間を使うより、とにかく自分の興味のあるキーワードで検索し、どんどん受けてみるのが良いと思います。

平田:何万円もする講座だと、どれを学ぼうか、自分に合っているかなどと悩んでしまいますが、おかげさまで『IBM SkillsBuild』はフリーランス協会の会員なら無料で受け放題にしていただいているので、あまり深く考え込まず、興味のあるキーワードで検索して目についたものから、とりあえず見てみるのもいいかもしれませんね。もしそれでなんか違うなと思えば、途中で止めてもいいですし。

下村:そうですね。興味のある講座は、学習リストに追加しておけばすぐにアクセスできるので、検索して気になったものはどんどんリストに追加してください。最近の機能追加で、学習者それぞれが取り組み途中の学習コンテンツがトップ画面に表示されるようになったので、進行中の学習コンテンツをすぐに再開することが可能です。

平田:Netflixで見たい映画や視聴中の映画を確認できるのに似ていますね!短時間で学習でき、すぐに勉強に取りかかれるのは、スキマ時間で効率的にスキルアップできるので便利です。

また、学習リストを使うことで、自分の興味のあるテーマや強化したいスキルを俯瞰して可視化できるので、自分のWILLとCANを深掘る自己理解にもつながりそうです。一口に「デザイン」や「プログラミング」といったキーワードでも『IBM SkillsBuild』には豊富なコンテンツがあるので、細分化してみていくと、「こういう方向性が自分は好きだったんだ」といった発見もありそうですね。

佐藤:仮に途中で方向性が違ったなと気付いても、学んだことは無駄にはなりません。自分の武器になるように、少しでも積み重ねて学んでもらいたいので、柔軟に様々な分野にトライしていただけたらと思います。

平田:リスキリングもアジャイルでということですね。その他に、学びを継続するためのサポートなどはありますでしょうか。

佐藤 :『IBM SkillsBuild』コミュニティという機能を使えば、登録者同士で自由に情報交換が行えます。もう1つは、先ほど紹介した「デジタルバッチの取得」です。LinkedInと連携が可能で、スキルの取得を自身のプロフィール上で可視化したり、投稿で報告することが出来ます。デジタルな履歴書上のスキルとして可視化され就職の際に有利に働いたり、繋がりからリアクションを貰えたりするのでモチベーションアップにつながると思います。

平田:期待値コントロールは重要ですよね。でもフリーランスは、ストレッチしていくことが非常に大事なので、手堅くできることだけではなく、少しずつ新たなことに挑戦していく必要もあります。

さきほど、ITスキルは3年以内で陳腐化してしまうという話がありましたが、IT以外の分野でも、環境変化や技術革新によってトレンドが変わっていので、新たなことを学び続け、少しずつストレッチできる案件に挑戦して自分を追い込みながら、できることを広げている人が、長く活躍されているように思います。

そういう意味でも、このデジタルバッジを通じて自分の可能性を周りに伝えることで、身の丈プラスアルファの仕事をもらえるようになれば、自身のスキルアップも加速できそうな気がします。

下村:そのように『IBM SkillsBuild』を利用していただけるといいですね。 『IBM SkillsBuild』はITスキルだけでなく、それ以外のスキル講座もニーズに応じて最新の内容にアップデートしており、講座内容も数カ月すると様変わりしていることがあります。定期的にいろんな講座をチェックしてみると、最新のトレンドをつかむことにも活かせるはずです。ぜひ有意義に使っていただけたらと思います。

平田:フリパラの記事は、フリーランスだけでなく、そういう働き方を目指したい会社員の方にも読んで頂いているので、今日お聞きしたことは、フリーランスはもちろん、キャリア自律を目指す会社員の人たちにもヒントになる内容だと思いました。貴重なお時間、どうもありがとうございました!

下村・佐藤:こちらこそ、ありがとうございました!

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