奈良で発見!「古都ワーケーション」3つの魅力
「奈良」と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。
大仏、鹿、奈良漬け……のほか、神社や寺などが多く残る古都。そんなイメージを抱く方も多いのはないでしょうか。その古都・奈良の中心部で行われたワーケーションのモニターツアーにライターのKENが参加しました。
ワーケーションといえば、日常の仕事をリゾート地など自然豊かな土地に持ち込んで行うもの、というイメージが強かった筆者にとって、奈良でどんなワーケーションが可能なのかはまったくの未知数でした。
ただ実際に滞在してみると、大都市ともリゾート地とも一味違う、奈良でこそ体験できる「古都ワーケーション」の魅力を体感したのでご紹介します。
特に心に残ったのは以下の3つです。
1、神社や寺など古い街並みに、創造力が掻き立てられる
2、コンパクトシティで徒歩圏内に複数のワークスペースがある
3、広々したカフェで落ち着いて仕事ができる
では、一つ一つ、紹介していきましょう。
(1) 神社や寺など古い街並みに、創造力が掻き立てられる
奈良といえば神社や寺。観光の中心地は、近鉄奈良駅からほど近い距離にある東大寺や興福寺といった世界遺産が点在する奈良公園です。
下の写真はその奈良公園の近隣にあるコワーキングスペース「JIRIN」からの景色。
3階にあるワークスペースの窓際の席から、興福寺の五重塔が見通すことができ、遠くには若草山も見渡せます。近くに高い建物が少ないため、空が広く感じるのも奈良ならではの景色です。
普段は首都圏で働き、窓の外はビルばかりというのが日常の景色となっている筆者にとって、窓外に五重塔を見ながら働く経験は新鮮。
一気に「日常」から「非日常」な気分へと切り替わりました。
こんな企画が面白そうだな、今度あの人に会おうかな……。
忙しい生活では思い浮かばないアイデアややりたいことが、いくつも浮かんできました。
お寺でワーク体験も!
さらに仕事場として利用できる”お寺”も存在しました。
奈良公園から徒歩10分ほどの距離にある、真言宗の寺院「十輪院」。
電源を備えた寺院のお堂で、ワーケーションモニターツアー参加者限定でワーク体験を実施。お寺ならではの“非日常感”が、さらなる創造力を掻き立ててくれました。
築100年の町屋に宿泊し、漆塗りを体験
今回のワーケーションツアーで宿泊したのは「西村邸」。築100年の町屋を改装した宿泊施設には、カフェやレンタルスペースも併設されています。
玄関を入ってすぐにあるカフェスペースはWi-fiも完備しており、ワークスペースとしても活用が可能。町屋ならではの中庭の景色にも非日常感が漂っていました。
西村邸ではワーケーションツアー参加者向けに、アクティビティも開催。その一つが漆(うるし)塗り。地元の漆作家の手ほどきで、気に入った色の漆をお箸に塗り、オリジナルのお箸を作ります。
仕事と仕事の合間に、こうしたアクティビティに参加できるのも、ワーケーションならではの体験です。
(2) 徒歩圏内に複数のコワーキングスペースがある
前述のコワーキングスペース「JIRIN」があるのは、近鉄奈良駅から徒歩圏内にある、古い街並みが多く残る「ならまち」というエリア。
同じ界隈には、徒歩5分圏内の距離にコワーキングスペースが複数あります。
その一つが奈良の創業支援施設「BONCHI」です。
2・4階がワークスペースとなっており、会員だけでなく非会員のドロップイン利用も可能です。
4階のワークスペースは、奈良の平城宮や春日の自然文化に着想を得てデザインされており、独特の静寂な雰囲気に包まれ、仕事の集中力がグンとUP!
また、「JIRIN」や「BONCHI」に加え、2022年3月にはコワーキングスペース「YAMATO BASE」も誕生。こちらも会員だけでなく、非会員のドロップイン利用が可能です。
(3) 広々としたカフェで落ち着いて仕事ができる
そのほか、仕事場として使える市内のカフェが増えていたのも魅力でした。
前述のコワーキングスペースにも近いため、午前中はコワーキングスペース、午後はカフェへ、と気軽に気分転換ができます。
中でも、近鉄奈良駅から徒歩で20分(バスで5分)ほどの距離にある鴻ノ池運動公園内のスターバックスコーヒーは仕事場として最高でした。
次は、奥大和にも足を伸ばしたい
奈良には桜の名所として知られる吉野山など、「奥大和」と呼ばれる南東部にも観光地が点在します。
その奥大和地域でも徐々にコワーキング施設が誕生し、ワーケーションポータルサイトまでできているそうです。
次回は長期滞在して、「古都ワーケーション」に加え、自然豊かな奥大和にも足を運び、双方でワーケーションを満喫したいと感じました。