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経営者以外、全員フリーランス。各自の強みを活かせる業務を一任し、多大な企業価値向上に貢献! :株式会社アナムネ

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フリーランスとフリーランスを活用する企業のさらなる成長や活躍を目指し、今年も開催される「フリーランスパートナーシップアワード2020」。活用企業部門1次審査を通過したファイナリストをご紹介してまいります。

本記事は、医師にスマホやPCからチャット形式で直接相談ができるオンライン医療相談サービス「Anamne(アナムネ)」をはじめ、様々なヘルスケアサービスを開発・運営する株式会社アナムネの菅原康之さんにお話をお聞きしました。

最後に、投票フォームもありますので、取り組みへの共感や参考になった場合は投票をお願いします。

■フリーランスパートナーシップアワードとは
プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会主催。エントリーは、「活用企業部門」と「エージェント/コーディネーター部門(個人)」に分かれています。10月12日(月)~10月30日(金)のWeb投票期間を経て、アワード受賞者が決まります。

活用企業部門:雇用形態や勤務場所にとらわれずに多様な人材をチームの一員として招き入れることで事業成長に導いた企業
エージェント/コーディネーター部門(個人):フリーランスのチカラが最大限に活かせる環境を見出しマッチングを支援した企業と、その担当者

経営者以外は全員が業務委託人材

――まずは御社の事業内容を教えてください。

日本の医療システムを維持して人々の健康寿命を伸ばすというビジョンを掲げ、2014年に創業した会社です。

医師の経験や知識をITの力でプロダクト化し、多くの人が使いこなせるよう変換してサービスとして提供しており、具体的な事業としては、「オンライン医療相談」「オンライン診療プラットフォーム」「医療情報特化検索メディア」などのヘルスケアサービスを開発・運営しています。

――フリーランスの業務委託人材をどのように活用しているのですか?

当社は現在24人のメンバーによって運営していますが、経営者である私以外の全員が独立したフリーランス、または副業の業務委託人材です。事業開始初期は、正社員を採用する資金もなく、正社員としてコミットしてもらうには不確実性の高い事業体だったため、必然的に業務委託という形で様々な人材の協力を得て事業を進めることになりました。

事業が進展するにつれ、開発、デザイン、営業など専門人材が必要となる領域も拡大し、それに合わせて増員してきました。途中、正社員人材の採用も検討したものの、正社員志望の人材よりも業務委託志望の人材のほうが総じて能力が高く、事業の発展に大きく貢献してくれました。

結果、現在に至るまで業務委託のみでチームを作り、会社を運営しています。

そんな当社が採用した業務委託人材の中でも、特筆すべき成果を出してくれているのが、デザイナーのCorey Leeさん、エンジニアの小山竜太郎さん、営業の熊谷忍さんです。

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優秀で「会社中心」に考えられる人材に全てを任せた

――3名の人材との出会いの流れを教えてください。

Leeさん、小山さんとは既存のメンバーからの紹介で知り合いました。2人とも能力の高さが十分伝わってきて、誠実かつ努力を惜しまない性格と合わせて採用の決め手に。自分中心ではなく、「会社」中心に業務や自分の活躍を考えられる方たちで、採用理念にも合致していました。

一方、熊谷さんとは営業人材特化のクラウドソーシング経由で出会い、一緒に仕事をしたのがきっかけでした。私自身は営業に弱みを感じていたのでプロを採用しようと考え、10人ほどと面談しました。全員に「よい営業を見抜く質問は何か?」と尋ね、一番納得できる返答が熊谷さんのものでした。「会社」中心の考え方ができ、誠実かつ努力を惜しまない性格も兼ね備えている方でした。

――3名とはどのように仕事を進めているのでしょうか?

それぞれの職域に合わせて3名にほぼ全てを任せ、業務の枠にとどまらず、戦略、組織運営、コミュニケーションなどあらゆる方面について意見をいただき、それを素直に取り込んでいきました。

フリーランス人材は様々な企業で幅広い経験を積んでいる傾向があり、加えて3名ともアナムネの経営を「自分事」として考えられる方々。皆さんの判断は正しいものが多いと考えています。私としては、3名に経営全体の進捗を漏れなく可視化して伝えられるよう努め、それぞれが自分自身で最適な意思決定やアクションをできる環境を整備し、能力を最大限発揮してもらえる心がけています。

――業務委託だからといって”外注の人”扱いするのではなく、もはやマネジメントメンバーのように、その方々を信頼して任せているのですね。

はい。当社は既存メンバー経由でのリファラル採用を重視しており、Leeさん、小山さんにはさらなる人材の紹介も依頼しました。

フリーランスの方は多くの繋がりをもって仕事をしていることが多く、そのネットワークを当社も活用させていただき、紹介の連鎖によってさらに優秀で誠実な仲間を増やすことができています。

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それぞれの強みを活かして企業価値向上に貢献

――フリーランスの活躍によって、どのような成果が上がりましたか?

3名の参画によって、以下のような成果が上がりました。

(1)Leeさんの成果
協業や新サービスリリースにあたり、戦略をデザインで具現化する速度が向上。新サービスリリースの体感速度が3倍以上になり、クオリティも格段に高まりました。

開発へのブリーフィングも、テキストと口頭説明だけで行っていたものにデザインが加わり、格段にやりやすくなったと感じます。さらにWebサイトの改修や長期的に取り組むべき改善を先回りし、まずデザインから制作していただいたので、戦略的議論を進められるようになりました。

具体的には、当社サービスのLP(ランディングページ)を、価値を最大限に伝えられるデザインにリニューアルし、さらに協業プロジェクトである「オンライン漢方相談」などのリリースに貢献していただきました。

オンライン診療プラットフォームのリリースに際しては、「まずティザーページを作成し、プレスリリースを打つべき」とアドバイスをいただき、Leeさん自ら必要なメンバーの取り回しを行って、ティザーページの公開をしていただきました。

(2)小山さんの成果

既存サービスに関する、細かくスピーディな対応が実現。常に経営者の目線に立ち、手間のかかる修正や業務も優先して対応していただき、経営と開発に一体感が生まれました。

その中でも特に大きな成果が、オンライン診療プラットフォームの開発です。

新型コロナウイルス対策として、初診からのオンライン診療が時限措置的にに解禁された際「そのシステム開発を進めたい一方、既存のサービス改修も止めたくない」という当社の意を汲み、既存サービスの改修は最小限に。その上で、オンライン診療プラットフォームの開発に集中して取り組んでいただきました。

結果、当社にはオンライン診療プラットフォームという新しい武器が完成し、企業価値を大きく高めることに貢献していただきました。

(3)熊谷さんの成果

それまで弱みだった法人営業が、強みに変わりました。独自の営業手法を開発し、それを改善しながらコンスタントに継続してくださった結果、当社は大企業のクライアントを何社も抱えられるようになりました。

特に、大手製薬メーカーのクライアント開拓は、ほぼ全て熊谷さんの能力によるところ。当社サービスがよりフィットするクライアント、当社のステージが上がるクライアントを探索し、アプローチし、提案機会を提供してくれました。

月数件のペースで大手製薬メーカーとの面談がセットされ、それぞれが当社の大型プロジェクトになる可能性を秘めたものでしたね。

――様々な分野のプロフェッショナルがそれぞれの強みを発揮してチームに貢献する、というのは映画「オーシャンズ11」みたいですね。

はい。皆さんがそれぞれの職域で活躍してくれることに加え、ときには越境して経営全体への提案を含めて仕事をしていただき、企業価値の向上に多大な貢献をしていただいています。

―― ご自身以外、全員フリーランスという組織経営スタイルはチャレンジングでもありますが、きっとこれからのスタートアップではそう珍しくなくなっていく光景なのでしょうね。貴重なお話をありがとうございました!

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パートナーシップアワード最終審査実施中!
ぜひこちらからWEB投票をお願いいたします!

フリーランスパートナーシップアワード2020ファイナリストについての情報や紹介記事は下記をご覧ください。
https://blog.freelance-jp.org/20201012-10731/(10月12日記事公開予定)



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