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冷蔵庫の買い替えで、電気代がマイナス40%!?頑張らない「固定費削減」のススメ

こんにちは。ファイナンシャル・プランナーのタケイ啓子です。

収入をアップさせるには、今よりもっと頑張って長時間働いたり、多くの仕事をこなしたり、といった方法がまずは思い浮かぶかもしれません。

しかし、収入アップはそんなストイックな方法ばかりではありません。そもそも、収入アップと言っても、額面の金額が増えることより、実際に使えるお金が増えることのほうが実感を得やすいのではないでしょうか。

使えるお金を増やすには、収入を目減りさせてしまうムダな支出を抑えることも効果的。働き方を変えずに収入を増やす、5つの方法を考えてみましょう。

ストレスフリーで支出を減らせる!保険見直し

無駄な支出を削るためとはいえ、食費や日用品の節約は日々のガマンが必要なので、長続きがしにくいもの。その点、生命保険などの保険を見直すことは、ストレスなく毎月の支出を減らせるいい方法です
保険の見直しは、それなりに手間がかかりますが、1度見直して支出が抑えられればその効果はその後も続きます。忙しいと先延ばしにしてしまいがちですが、やるだけの価値はあります。

保険は、「起きる確率は低いが、もし起きたら経済的負担が貯蓄ではカバーしきれない」ようなことに備えるもの。わかりやすい例は火災保険です。自宅が火事になることは滅多にないでしょうが、もしもの場合の経済的負担はかなり高額になります。その時、助けになるのが火災保険です。ただし、損失額を上回る金額には加入できません。

生命保険や医療保険も、同様に考えるとスッキリします。
貯蓄が十分にあるなら、保険に加入しないという選択肢もあり得ます。さらに貯蓄に加えて、公的保障があることも考慮しましょう。

生命保険の考え方

生命保険は、被保険者が亡くなった時に受取人が保険金を受け取れる契約です。
たとえば小さな子どもがいる人であれば、もしも、子どもが独立する前に万が一のことがあった場合に、のこされた家族が生活や進学に困ることのないようにと考えて加入することが多いでしょう。保障の期間は子どもが独立するまでの年数に合わせるとムダがありません。

逆に言えば、経済的に困るわけではないなら、生命保険はお葬式代程度でよいという考え方もあります。以下のようなことがあれば、保険見直しを考えてみましょう。

・貯蓄が十分ある
・不動産投資や株式投資で、比較的安定した収入がある
・配偶者がしっかり稼げる

医療保険の考え方

医療保険は、病気やケガで入院や手術をした時に給付金を受け取れる契約。
考え方の基本は生命保険と同様です。生命保険文化センターの調べによれば、入院時の自己負担費用は、直近のもので平均20.8万円です(「生活保障に関する調査」/令和元年度)。
つまり、そのくらいの貯蓄があれば、医療保険に加入していなくても大丈夫だと言えます。

ただし、フリーランスで働いていると、病気やケガの療養で考えておかなければならないのは医療費だけではないでしょう。
仕事を休まざるを得ないことで収入の減少があるようなら、生活費や仕事上での支払いに関しても対策しておく必要があります。

貯蓄があれば保険への依存度は低くなりますが、貯蓄の欠点は、使えばなくなること。
当たり前のことのようですが、収入が減っている中、貯蓄が徐々に減っていくのは精神的にもダメージが大きいものです。
一方保険は、受け取れる条件に当てはまれば給付金が受け取れるので、貯蓄と保険の2本立てで考えることがオススメです。

また、医療費が高額になった時には「高額療養費制度」により、自己負担の上限が一定に抑えられる制度もあります。会社に所属して社会保険に加入していれば、傷病手当も受け取れます。
社会保障も考慮して考えると、保険の入り過ぎも防げます。

惰性で同じもの、使ってませんか?携帯電話の見直し

昨年、3大携帯キャリアの格安料金プランが話題になりました。料金プランの見直しや、格安SIMへの乗りかえを考えている人も多いのではないでしょうか。携帯電話料金は毎月かかる必要経費ですから、安くできると助かりますね。

まず、基本的なこととして、ひとつの携帯電話会社をずっと使い続けることは、携帯電話料金の観点から見ると決しておトクではありません。

以前は携帯電話会社を変えると、電話番号やメールアドレスが変わることが大きなネックになりましたが、現在は電話番号を変えずにすみますし、メールアドレスはGメールなどのメールサービスを利用すれば同じアドレスを使うことができます。

見直すには、まずパケット使用量を確認しましょう
動画をたくさん観るなどして、25GB以上使うなら、大容量通信ができる3大キャリアが合っています。
逆に10GB以下なら、格安SIMでもパケット通信には支障がないかもしれません。
10~25GBの間なら、3大キャリアのサブブランドなどが合っています。

携帯電話を仕事で使うことを考えると、格安SIMは、通話が不便かもしれません。通話アプリが必要で、「10分かけ放題」といったサービスがありますが、逆に言うと10分以上の通話がしにくかったり、切れてしまったりすることがあります。また、データ通信も遅くなりがちです。
携帯電話はフリーランスで働く人にとって大切な仕事のツールです。不便なことのないように慎重に見直したいですね。

電気代が安くなるかも!省エネ家電への買い替え

真冬と真夏は、電気代が高くて驚くことはありませんか。最近では節約よりも健康が大切との考えで、ガマンはあまりせずにエアコンなどの家電を使うことも多いと思います。
そんななかで電気代の節約をしようと思うなら、ガマンではなく省エネ家電への買換えがオススメです。

10年前の製品と比べると、エアコンで4%、冷蔵庫で43.1%、温水洗浄便座で33%、テレビで32%も電気代が安くなります環境庁ホームページ「しんきゅうさん」より)。
冷蔵庫は、小さめサイズを選ぶより、大容量のほうが安くなる場合が多くあります。
小さい冷蔵庫で節約気分になるより、大きめサイズでゆとりを持って使う方が、庫内の整理もしやすいですし、ある程度のまとめ買いにも対応できてかえっておトクです。

買換えのほかにやれることとしては、エアコンのフィルター掃除も効果的です。
自分で頑張って掃除するだけではなく、業者に頼んでもいいでしょう。
掃除の費用がかかっても、暖房効率が良くなり、部屋の空気がきれいになるのでそれだけの価値はあります。

これまで節約を考えていなかった項目が、意外と支出を抑えることがあります。
支出を抑えられれば、別の楽しいこと、有意義なことにお金を使えます。
時には銀行口座やクレジットカードの取引明細をじっくり確認して、節約できるものを見つけてみてください。

タケイ啓子
ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職し、営業を経験。その後、保険の総合代理店に転職し、保険の電話相談業務に従事。生命保険の見直し相談や、保険のしくみの解説などを中心に、約1万件の相談に応じる。
順調に思えたが、43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。


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