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商品企画が伸び悩んでいた企業にプロ人材をアサイン。担当者に当事者意識を植え付け、共に挑戦するパートナーに:株式会社サーキュレーション 青木俊樹さん

フリーランスとフリーランスを活用する企業のさらなる成長や活躍を目指し、今年も開催される「フリーランスパートナーシップアワード2020」。

今回は、老舗文具メーカーに商品企画の知見のあるプロフェッショナル人材をアサインし、顧客が真の改革を実現するために正面から向き合って、商品企画・開発プロセスの改善に貢献した、株式会社サーキュレーション 青木俊樹さんをご紹介します。

最後に、投票フォームもありますので、取り組みへの共感や参考になった場合は投票をお願いします。

■フリーランスパートナーシップアワードとは
プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会主催。エントリーは、「活用企業部門」と「エージェント/コーディネーター部門(個人)」に分かれています。10月12日(月)~10月30日(金)のWeb投票期間を経て、アワード受賞者が決まります。

活用企業部門:雇用形態や勤務場所にとらわれずに多様な人材をチームの一員として招き入れることで事業成長に導いた企業
エージェント/コーディネーター部門(個人):フリーランスのチカラが最大限に活かせる環境を見出しマッチングを支援した企業と、その担当者

お客様企業のPMとして、主体的に課題を解決

――まずはサーキュレーションの事業内容を教えてください。

「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」をビジョンに掲げ、プロの経験・知見を複数の企業でシェアして経営課題を解決するプロシェアリングサービスを運営しています。

コンセプトは「WORK SHIFT (働き方の変化)×OPEN INNOVATION(プロ人材の活用)」。

現在は、約2200社、7800プロジェクトを推進しており、大阪・名古屋・福岡・北信越・東北・広島の地方拠点の立ち上げ、中小企業向けSDGs導入支援、事業承継サービスなど新サービス立ち上げにも積極的に挑戦し続けています。

――外部のプロ人材とプロジェクトを推進するにあたり、どのような工夫をされているのでしょうか。

各企業様が抱えている経営課題について、プロ人材の方々にプロジェクトベースで参画いただき経営支援を行っています。その中で、お客様も課題が不明瞭であったり、何から取り組めば良いのかわからないといったことがあるため、私たちが主体となり課題解決におけるプロジェクト組成、メンバーのアサイン、マイルストーンの設計までPM(プロジェクトマネージャー)として動かす工夫をしています。

プロ人材をアサインすると同時に、お客様担当者の役割を明確化

――今まで青木さんが手掛けたマッチングで印象的な事例はありますか?

ある老舗の文具メーカーのご支援の際のエピソードをご紹介します。

同社は、一時は一世を風靡したヒット商品を中心に、企画・販売事業を行っていますが、昨今の少子化の影響から売り上げが下がっていました。人気キャラクターとのコラボ商品にも力を入れているものの、売上が伸び悩んでいたのです。

そこで自社の新たな基軸となる商品企画に取り組みましたが、従来のブランドで販売していた成功体験から脱することができませんでした。さらにはプロダクトアウト型での商品開発となっていたためヒット商品が生まれずにいました。

――今まで自社のみで行っていた商品企画が、うまく機能しなくなっていたのですね。

そこで雑貨業界の知見があるプロ人材を私たちからアサインし、商品企画フローの設計とマーケットインでの商品開発を行うための社内情報を共有する手法の確立を行いました。

まず現状分析の段階で、「商品開発部門における企画フロー(企画会議や社内稟議、他部署との情報連携等)」に課題があることが判明。他部署との情報共有や、企画フローにおける他社事例を参考に、自社で活用できる方法を現行のフローに肉付けしました。

商品会議における他部署への商品企画ドラフトも、どのようなユーザーに刺さるかを可視化できるようにシートを作成し、振り返り方法における採点基準も設け、全部署で納得ができる企画フローを構築しました。

結果、商品の企画・開発におけるリードタイムは短縮され、社内の情報共有もスムーズに行われるようになりました。

――外部のプロ人材が、社内の企画・開発フローを大きく変えていったのですね!その後、どうなりましたか?

ある日、支援先企業の担当者とプロ人材とのランチに私も同席した際、このようなお声をいただきました。「プロ人材が手取り足取り教えてくれるもんだと思っていましたが、僕らがやらないといけないんですね(笑)」と。

たしかに、初めてのプロ人材の活用だからこう考えるのも不思議ではないかと思ったのと同時に、「誰かがやってくれると思っている = 当事者ではないという意識があるのではないか」と考え、後日、その担当者にこのプロジェクトの今後についてお話しました。

具体的には、「以前ランチでおっしゃっていた件なんですけど、◯◯さんはこのプロジェクトについてどう思っていらっしゃいますか? 会社を変えるのは誰ですか?プロ人材はあくまできっかけです。課題解決をするための手段は教えてくれますが、実行するのは担当者様であり、会社を変えていくのも皆様です。そして、そのための様々な障害を乗り越えていくために並走し、お力添えするのが我々サーキュレーションです」とお伝えしました。

――顧客企業、外部のプロ人材、そして御社の役割を明確に伝えたのですね。

はい。担当者からは「今までプロ人材を使ったことがなく、どういうことをやって、自分たちの知見にするかを考えていました。私たちだけでは、まだ限界があります。サーキュレーションさんに今後ともフォローをお願いします」というお声をいただきました。

副業・兼業フリーランスの多様な働き方を、企業に浸透させたい

――フリーランス・副業社員マッチング領域で、今後のビジョンを教えてください。

今後、世の中の流れを見てもフリーランスや副業にてプロジェクトベースで仕事をする機会は、非常に増えてくると感じています。その中で、私としては、その企業様の課題に対して優秀かつ有効的な人材をアサインし、解決ステップとゴールを設定、マイルストーンを設計し、推進者としてプロジェクト進められるPM能力を持った人材が必要になると思っています。

人事部内の1つの機能として、上記のような組織を確立させ、私たちが今まで培ってきたノウハウや経験を提供し、社会により副業・兼業フリーランスにおける多様な働き方が企業に浸透していけるように精進してまいります。

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フリーランスパートナーシップアワード2020ファイナリストについての情報や紹介記事は下記をご覧ください。
https://blog.freelance-jp.org/20201012-10731/(10月12日記事公開予定)






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