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ゴールはHP制作ではなく、お客様の成功 〜悩める経営戦略室長に伴走し、半年かけて社長を説得した理由〜:株式会社シューマツワーカー 植田大輝さん

フリーランスとフリーランスを活用する企業のさらなる成長や活躍を目指し、今年も開催される「フリーランスパートナーシップアワード2020」。

今回は、Webマーケティングに課題を感じて副業人材の活用を希望していた経営戦略室長を献身的にサポートし、副業人材に懐疑的だった社長の決済を一緒に勝ち取った株式会社シューマツワーカー 植田大輝さんをご紹介します。

最後に、投票フォームもありますので、取り組みへの共感や参考になった場合は投票をお願いします。

■フリーランスパートナーシップアワードとは
プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会主催。エントリーは、「活用企業部門」と「エージェント/コーディネーター部門(個人)」に分かれています。10月12日(月)~10月30日(金)のWeb投票期間を経て、アワード受賞者が決まります。

活用企業部門:雇用形態や勤務場所にとらわれずに多様な人材をチームの一員として招き入れることで事業成長に導いた企業
エージェント/コーディネーター部門(個人):フリーランスのチカラが最大限に活かせる環境を見出しマッチングを支援した企業と、その担当者

「副業社員」として働き手の欲しい企業とマッチング

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――まずは株式会社シューマツワーカーの事業内容を教えてください

今、 “働き方” がどんどん変化し、会社を辞めずに「副業」を行う人が増えています。しかし、いざ副業をしようと思っても、どこで仕事を探せばいいのかわかりませんよね。シューマツワーカーはそんな方々に、週末や平日夜などの空いている時間に働ける企業をご紹介するサービスを運営しています。

――副業を希望する人とプロジェクトを推進するにあたり、どのような工夫をされているのでしょうか。

副業希望の方やフリーランスには、雇用ではなく採用の新しい選択肢の1つとして提案しており、下記のような部分でメリットを打ち出しています。

・週5フルコミットする必要のない業務をお任せできる
・外注から内製化に置き換えることでナレッジの共有ができる
・外注業者より関係性を深めることができるため、サービスや会社を理解した上で稼働することができる

――受け入れ先の企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

企業へ内製化を行う際の提案には、「どの人材が欲しいか」ではなく、「何が課題なのか」を細かくヒアリングし、それをもって、どのような人材が適切かといった要件定義を行っています。また、市況感から照らし合わせた適切な金額設定や、業務の切り出しに注力しています。

副業人材をマッチングした後も、企業側にはカスタマーサクセス、個人側にはコンシェルジュが担当として付き、いつでも相談できる体制を整えています。マッチングのみで終わらないサービス内容だからこそ、ITに強くない企業様にも、ぜひ当社サービスを活用いただきたいと考えております。

創業100年を誇る老舗メーカーが新しい採用を選択

――今まで植田さんが手掛けたマッチングで印象的な事例はありますか?

群馬県にある創業100年を迎える酒造メーカーさんの事例をご紹介します。当社が展示会に出展した際に、経営戦略室長がブースに来て下さったため、お話をお伺いしました。

これまで素晴らしい歴史やブランドがあるのに、マーケティングに全く生かされていませんでした。相談の目的は、「会社の売上アップのために優秀なIT人材を採用すること」。

コロナ禍の影響もあり、手付かずだったWebマーケティングとして、まずはコーポレートサイトのリニューアルを行いたいと力説されました。

そこで、私からはフリーランスや副業の方を活用することで、外注的な関係ではなく、チームの一員として共に試行錯誤し、一緒に価値を創りあげていく環境を構築できると提案しました。

――自社のマーケティング戦略に、外注ではなくチームの一員として価値を作れる副業人材の活用を提案されたのですね。

はい。しかし、同社は副業人材の活用をしたことがなく、これまでは一貫して開発会社に依頼してきたとのことでした。また、地方では縁故での取引が多く、当社のような副業人材サービスの活用をしたことがないとのことでした。

室長とお話ししたところ、当社経由でご提案できる人材が、最もクオリティが高いと評価いただきました。
これまで、クライアント様が利用されてきたサービスと違った形態の我々の「シューマツワーカー」を社長にどう受け入れていただくかが、最後の課題でした。

――その課題に対して、植田さんはどう取り組まれたのですか?

私は、初めてお問い合わせをいただいてから、室長とは6ヵ月間に渡って連携しました。時には、東京から新幹線で片道1時間、下道2時間の群馬の奥深くにある本社までお伺いすることも。

最終的には候補者であるデザイナーの方とも協力し、一緒にその酒造メーカーの歴史やブランドについて学び、コーポレートサイトのデザインや副業人材を活用した組織体制について提案を行いました。また、デザインの提案のみならず、その後のマーケティング手法についてもご提案させていただきました。「プロジェクトを完了させること」ではなく、「お客様の成功」のために弊社として何ができるかを考え抜きました。

結果、副業人材活用に及び腰だった社長が、「かなりイメージ通りのデザインになっている」と、提案したその場で副業人材活用を決めてくださいました。

――室長とデザイナーさんの三者で協力して採用が決まったのですね。

今では順調にプロジェクトも進んでおり、経営戦略室長としては、デザイナーの方にCDO(チーフデザインオフィサー)として全社のデザインを統括してくれてもいいかもというお話がでるまでになりました。

上手くいく「副業」のため、三者間で情報シェア

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――御社のチームの一員として活躍してもらうためにした工夫したことはありますか?

チームの一員として対等な立場で作業できるように、企業への啓蒙活動及び受け入れ組織体制(情報開示、レポートラインの設定、業務切り出し)のアドバイスを行っております。

具体的には、定例ミーティングの設定のような日常的な業務はもちろん、デザイナー、マーケターといった依頼者側が今まで接してこなかった職種とやりとりすることが多い案件の際には、業務依頼の適切な分量、タイミングなどもアドバイスしています。事前に「副業におけるトラブルランキング」や注意点を三者間でシェアし、未然にトラブルの芽を一つ一つ丁寧に潰し込んでいます。

――フリーランス・副業社員マッチング領域で活動するビジョン・将来性とは。

私たちのようなエージェントが地道にプロ人材活用の啓蒙活動を行うこと、一つひとつのマッチングに丁寧に向き合うことこそが 「自律的なキャリアを築ける世の中」に向けて大きな役割を果たしていくと信じております。

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フリーランスパートナーシップアワード2020ファイナリストについての情報や紹介記事は下記をご覧ください。
https://blog.freelance-jp.org/20201012-10731/(10月12日記事公開予定)



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