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ワーケーション初心者が行く!名古屋&三重で、子連れ“視察型”の旅

こんにちは。ライターの近藤と申します。子育て中のフリーランスの皆さん、子どもの長期休暇、どう過ごしていますか? 我が家の娘は、5歳(年中)の幼稚園児。長期休暇中は幼稚園の預かり保育にお世話になっています。

でも、「もうちょっと一緒に過ごす時間もつくりたいな」「小学校に入ったらどうなるんだろう…?」という気持ちも。
そこで、長期休暇中の過ごし方の選択肢を増やすべく、ワーケーションなるものに挑戦してみよう!と思い、子どもが冬休みに入った12月末に出かけてきました!

果たして子連れでワーケーションはできるのか? 初心者かつ慎重派が恐る恐るお試ししてみたワーケーションのレポートです。

初めての子連れワーケーション。無理せずに、視察型&実験型でチャレンジ!

今回のワーケーションのポイントは3つ。

(1)クルマを運転しない「都市型」

ペーパードライバー歴15年の私。各地で行われている親子ワーケーションのプランを見て「運転必須かぁ…」と諦めることも。旅慣れぬ初心者ということもあり今回は「都市型」にしようと、名古屋を拠点にしました。

(2)パソコンに向かう時間は短めの「視察型」

おしゃべり大好き5才児を傍らにずーっとパソコン作業するのは無理!とハナから諦めモード。作業時間が短めでも「ワーケーション」と言えるのはどんなの?と考えました。

結果、「視察型」とすることに。ライターの仕事でハーブ(薬草)に関する執筆をすることがあるので、薬草のまちとして地域づくりをしているという三重県多気町に向かうことにしました。

中でも、2021年4月に多気町にオープンした、食と文化が集まる滞在型複合施設「VISON」に興味津々! 薬草を用いたヘルスケアを企業と大学が協働で研究・発信する「本草エリア」があるというのです。

VISONの本草エリア(VISIONのHPより)

この本草エリアには、薬草茶やヴィーガンメニューのある素敵なカフェ、地域で採れた薬草のお風呂に癒やされる温浴施設もあるとのこと!

そういうわけで、いつかは行きたいと思っていたVISONをこの機会に訪ねることに決めました。

(3)短期間でお試しの「実験型」

暮らすように旅するのは憧れます。でも親子ともども初心者ゆえ、今回は3日間のお試しで。ワーケーション実験のつもりでいざ出発!

1日目は、車窓から見える富士山や公園に大満足の娘

1日目、ドキドキしながら東京駅で新幹線へ! 娘がおにぎりを頬張っている間に、さくっと原稿チェック&メール対応を済ませます。

「わぁ〜!あたし、富士山大好き!」と娘。
この言葉だけで、連れてきてよかったな〜としみじみ。

途中、予想通り「疲れた〜降りたい〜」と言い出したものの、おやつ、間違い探し、スマホアプリ、おやつ…と手を変え品を変え、なんとか名古屋に到着!

娘はすでに移動でお疲れ気味なので、混雑する名古屋駅を離れ、チェックインまでのんびり過ごすことにします。

名古屋駅から地下鉄で3駅の久屋大通へ。地上に出ると中部電力 MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)が目の前に!
ここに来たのは、タワーの下に広い公園があると、ガイドブックで見たからでした。案の定、公園を見て元気を取り戻した娘。広々とした芝生の上を思いっきり駆け回り、一気にテンションUP!

都市型のワーケーションでは、子どもがのびのびと過ごせる場所を見つけるのに苦労するかもしれません。
交通量や人が多いので、親の方も気が張ります。体を動かせる公園など「ここなら安心!」という場所の目星をつけておくと、土地勘のない街でも過ごしやすそうだなと思いました。

久屋大通公園の「シバフヒロバ」。
人が少なくて広々!追いかけっこ、だるまさんがころんだなど、ひとしきり遊びました。

この久屋大通公園に来たのには、もう一つワケが。広場に面した開放的な雰囲気のカフェがいくつもあるのです(地元の方がうらやましい…!)
その一つに入って休憩しつつ、娘が迷路ブックにハマっている間に私も作業を少々。

宿泊は、定額でお得にホテルに泊まれる「旅のサブスク」サービスのHafhを通じて予約した、コンフォートホテルにお世話になりました。
こちらは小学生まで添い寝無料。1階にはカフェスペースがあるので、ちょっとした作業に便利そう!と思ったのも、ここにした理由の一つ。
実際、チェックイン時に覗いてみると、パソコンを開いて作業している方がいらっしゃいました。

チェックイン後は夕食に出かけるまで、部屋でまったり仕事タイム。自分のウェブサイトの更新作業をしました。思いがけず娘が迷路ブックにドハマリしてくれてありがたい…。

夕食は宿の近くの店へ。グルメ激戦区の名古屋、何にしようか迷います!お店の選択肢が徒歩圏内に多いのは、都市型ワーケーションならではかも?

大きなエビフライを食べることに!。おいしかった〜!

2日目は朝5時起きでパソコン作業。日中は、子どもと視察へ

2日目。朝型の私は、無事に5時に起床。子どもが寝ているうちは集中できるボーナスタイム!ということで、年明けに提出したい原稿に取り組みました。

この日は今回の視察先「VISON」に、薬草を学びに出かけます。JR名古屋駅から多気駅までは1時間強。多気駅からは、予約していた乗り合いタクシーを利用しました。1人600円(未就学児無料)でVISONまで連れて行ってくれるとはお得です。運転手さんから地域のお話を伺えたことが収穫でした。

VISON。数々の店舗とホテルが並びます。
VISONの「木育エリア」には、「木と森」をテーマにした体験・体感型施設「kiond」が。子どもが木と触れ合える遊び場です。施設内の「キノパーク」(有料)にある巨大なジャングルジムは同じ三重県内の尾鷲で伐採されたヒノキで作られているそう。
「kiond」では木製トイカメラを作るワークショップに参加しました。右奥にあるのが完成見本のトイカメラ。こんなアクティビティを挟めると、子どもにも達成感がある気がします。
VISONの一番奥、山の上に佇む「本草研究所RINNE」で、野草茶3種飲み比べ。
ヨモギやクマザサ、ハマナス、月桃など自然の優しい香りに、心も体もゆるむのを感じました。

最後は七十二候ごとに薬草湯のレシピが変わるという風呂「本草湯」に入って、名古屋への帰りは高速バスで1時間半ほど。お風呂で体が温まった娘、さすがに熟睡です。

3日目の行き先は娘が決定。キリン、ライオンに会いに動物園へ


最終日の3日目も、朝は集中ワーク。この日は娘との話し合いの結果、東山動植物園へ向かいました。キリン、ライオン、カバ、サイ…。いろんな動物を見て娘は大満足でした!

現地で知ったのは、動植物園が多数の企業スポンサーによって支援されていること。
企業広報を支援することがある身としては、思いがけず学びになったのでした。

子連れワーケーション、アリ?ナシ?

実際にやってみて、子連れワーケーションはアリかナシか…。

アリ!というのが、私の今回の結論です。

普段は自宅とコワーキングスペース、そして幼稚園を行き来するばかりの日が多い私。いつもと違う環境に行くだけでインスピレーションが生まれます。

それに「ワーケーションなんてできるのかな〜」と思いながらもやってみたことで、「できた!」と達成感が。「年が明けたら、あんなことにチャレンジしてみようかな」という前向きな気持ちが生まれました。いい年をした大人だってこうなのですから、子どもも旅から得ることは多いのではないでしょうか?

ちなみに、どれだけパソコン作業ができたかというと、3日間で合計10時間という結果に。こま切れながらも、意外とできたとびっくりしています。

今回は、急ぎの仕事は前の週に終わらせて、「普段やりたいけどなかなか手を付けられないこと」を事前にリストアップして臨みました。時間が限られる分、集中して済まそうとする意識が強かったと思います。
仕事のタイプにバリエーション(例えば企画系か作業系か、所要時間はどれくらいか)があると、状況に応じて選択できて効率がよさそうです。

娘も「また一緒にお仕事行こうね」と、どうやら楽しかった模様。
今度はもう少し長い滞在にして、仕事の時間を増やしてみたいなと思います。

午前は一緒に遊んで午後はゆっくり仕事をするのもいいですし、子どもが単身で参加できるプログラムがあればなお良し。都市型ではなく、電車やバスでアクセスできる温泉地などでも行けそうだと見通しが立ちました。何事もやってみないとわからないものですね。

子どもの長期休暇にまたワーケーションに行けるようお仕事がんばろう!と思ったのでした。

近藤 圭子
ライター。大学卒業後、人材サービス会社やNPOでの勤務を経て、フリーランスに。多様性、働き方、地域づくり、エシカルなどをテーマに、Webメディアや雑誌で執筆するほか、企業広報・NGO広報もご支援しています。趣味が高じて、ハーブやアロマセラピーに関する取材ライティングも。

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