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スニッカーズとペリエが主食

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最近の記事

故郷の地図

 以外によくあることなのではないかと思うのだが、子供のころに住んでいた街の地図をみると、地名や建物の位置関係に「そうだったのか」とおどろくことがある。「子供のころに住んでいた」というのが大事で、地図をよく見るようになった後に住んだ町では、まず地図を確認して移動するから、自分の感覚と地図上の位置関係にギャップを覚えることはないと思う。  ぼくは京都市の北部出身で、市内の高校を卒業して、茨城県の筑波大学に進学したから、「京都」という土地は自転車で登下校したり、テニスの練習で外を

    • デモ・ストライキには意味がない?

       デモ・ストライキなどの社会運動は無意味・効果がない、のだろうか。  社会運動を、その目的によって2種類にわけてみよう。 1:運動そのものと目的が近くないもの。たとえば、パレスチナ関連のデモ。ガザにおける即時停戦を求めるデモが東京で起きたとしても、それは、即座に停戦にはつながらない。そのような意味で、この運動と目的は「隔たっている」といえる。 2:運動そのものと目的が緊密であるもの。たとえば、2023-2024年に格安航空会社「jetstar」の労働組合が行っているスト

      • アポリネール:性、秘密、性的主体

        ギヨーム・アポリネール (Guillaume Apollinaire) 。フランスの詩人、小説家。 詩で有名だと聞いていたのだが、Folioというフランスの文庫版みたいな版で、彼の短編小説があったので買って読んでみている。いまだいたい半分くらいまできている。 Les exploits d'un jeune don Juan、というタイトルで、日本語なら『若きドン・ジュアンの勲功』とかだろうか、邦訳は『若きドン・ジュアンの冒険』となっていて、内容的には「冒険」であってるのけ

        • シンクロニシティについて

          2023年のM1では、シンクロニシティは準々決勝敗退となった。 準々決勝は見にいけなかったが、3回戦のネタをみるかぎり、シンクロニシティは決勝でも十分うける漫才である。 シンクロニシティのネタを、テレビで彼らをみられないことを嘆きつつ、批評してみよう。 シンクロニシティのボケ吉岡には独特な雰囲気がある。つねに無表情で、たんたんとことばを発する。逆に、ツッコミの西野はいたってふつうである。独特な吉岡とふつうの西野のならび自体が、彼らの漫才に特有な世界観を与えている。 ところ