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傷ついた心の癒しとは、冷凍した感情を解凍してあげること

悲しかったこと、辛かったこと、苦しかったこと、傷付いたと感じること。

そういう感情や、感情に伴った記憶との付き合い方にはもう、ずーっと関心があります。自分がものすんごく苦手だったらこそフォーカスして、試行錯誤して、大学時代の卒業論文でも触れたほどなんですが。(心理学専攻ではないので、社会学視点で書きました)


ここまでの時間をかけて、感情を受け入れる器が広がって来たなぁと感じる今、心の癒しとは”冷凍した感情を解凍すること”だと思ったんです。←我ながら良い表現すぎて、納得しっぱなし。笑


本来であれば、感情は流れ行くものなので、感じて味わって消えていくだけ。ただそれだけ。身体の排泄の循環と一緒なんですね。

だけど、何らかの理由でそれができない状態にあると、循環することなく留まって、感情が瞬間冷凍されてしまう。
「うわ、めっちゃ悲しい」と(無意識的 or 意識的 両方含む)に感じた”その一瞬のエネルギー”がカチっと凍って、凍ったまんまで体内に蓄積されていくイメージ。

それが瞬間解凍されるのは、同じような感情や体験にぶつかった時。
反射的に怒りや憎しみが湧き上がってきて、時には「あの頃のあの言葉だって嫌だった!」って過去が芋づる式に出てきたりもする。
この解凍スピードの速さ、凄まじいですよねぇ本当に。何度でもビックリしちゃう(笑)

これ、すごい技術だと思いません?どんな科学にも成し得ないこと。
感情を瞬間冷凍する、つまり一瞬にして身体をガチガチっと凍り付かせ、その感情による苦痛を無かったことにしようとして生命活動を続ける。これって、身体の叡智そのもの。全っ然異常なことじゃないし、ダメなことでも悪いことでもないのだな。

それが長年積み重なってくると身体に限界が来るからこそ、色んな症状を出してSOSを発してくることもある。
でも、そのSOSこそが、やっと解凍できるよのサイン なんですよね。

だから、身体の反応はいつだって、全てが正しい。

(私がお世話になってるセラピストさんが、ずっとこう言ってくれます^^)


私たちの意識としては、腫物を扱う・危険物を取り扱うかのようにビビるし怖いし見たくないし逃げちゃっていいかなとも思うんだけど、
身体は不思議と「今なら(感情を解凍して)大丈夫」というタイミングで、ポンと出してくる感じがあるのです。私は体験的に、本当にそう思う。

自分の愛、そして時に他者からのサポート(愛)を受けながら、温めていくことで安心して解凍することができる。解凍したものは、溶けて、ただ流れていく。

だから、どんな人の身体にも、瞬間冷凍した感情を安心して解凍して処理していける技術が、キチンと備わっている。本当は、冷凍しっぱなしで終わりじゃないんです。


心理学の知識や理論とか、トラウマがどうたらとか、知ることで救われることも確かにあります。
だけど、冷凍した感情の解凍に関して言えば、実際に変化をもたらすのは知識を蓄えた思考の世界ではない。潜在意識の塊であり、素晴らしい叡智を備えた「自分の身体」を舞台に起こるのです。

その揺るぎない事実に、絶大なる信頼を寄せ続けながら生きること。
それが癒しの本質でもあり、その先にある「本当に心の底から望む自分の人生を歩む」ということなのだと、強く思います^^。

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