自分のキャリアはファッション業界から始まり、キュレーションメディアの共同創業、急成長したフィンテックスタートアップの初期メンバー、デザインファーム、そしてスタートアップを支援する側と変遷を辿ってきた。 そういったバックグラウンドからクリエイティブと企業の関係について考えることがあり、今回は「スタートアップ企業ではなぜ自社ロゴやメッセージを載せたTシャツを着るのか」について考えていきたいと思う。 そもそもTシャツとは元々は下着という機能的なもので安価であるものの、アイコンの登
どの産業においても新しいテクノロジーを活用したデジタル化を進めることで無駄なコストが削減されたり、新しい価値が創造できたりと事例を挙げればキリがない。 という私もそうしたテクノロジーに関わる仕事をしており、その素晴らしさや企業が受ける恩恵も日々目の当たりにしている。 しかしながら、テクノロジーを用いた既存システムの刷新というはアート業界には浸透していない。 そもそも浸透させる必要がないということも考えられるが、アート業界を主なターゲットとした新興企業(スタートアップ)は他の
以前の記事でアートを構成する3つの価値について書いたことがあるが、今回はその中で「礼拝価値」というポイントに絞って解説していきたいと思う。 「礼拝」とは礼拝とはブリタニカ国際大百科事典によれば「神仏などの信仰対象を拝むこと,またその様式,儀式をいう」らしい。 特定の宗教を定常的に意識することの少ない日本人にとっては馴染みのある言葉ではないのかもしれない。 ただ「礼拝」は他者(信仰対象)と向き合うことによって自分を省みる行為とも捉えられ、アートに向き合うそれはまさに礼拝だと思
アートに興味がある人にはどんどんお気に入りの作家を見つけて欲しいと思うし、作家や作品のことを知ることで以前とは違った目線で作品を見ることができる。アートの面白いところはまさにそこ!何度も反芻することで新たな発見があるのだ。 今回は一般的にはそこまで認知されていないかもしれないが、ぜひ注目してほしいアーティストを2名ご紹介します。 個人的にはお二人の作品を購入したい!と思わせるほど魅力的な作家さんです。(まだ手の届く価格帯なので、今決断しないと、、、)
これまで4つの記事でアートに関する色々な考えをお伝えしてきましたが、じゃぁお前はどんな作品をどんな想いで作ってるんだ?というところも少し触れたいと思います。 別記事の中にも書いたのですが、作品は作家そのものであり、作品を解説することは自分の見られたくない内面を語るようなものなので様々な感情が湧き起こるものです。 今回は自分の作品を「描き始めのころ」「描き始めて始めて1,2年ぐらい」「最近」と3つのフェーズにわけていこうと思います。 描き始めの頃 基本的に作品にタイトルを
世の中にはいろいろな製品やサービスがあり、それぞれ提供されるメリットがある。というかあるからこそマーケットができるわけだが。 ではアートの提供価値とはなんだろうか?アートの認知度が上がり、購入に限らず、美術館やギャラリーに行くなど世の中に浸透することで起こることは一体なんであろうか。 アートの価値とは改めてアートの価値とは何か。 1. 市場価値 2. 要素価値 3. 礼拝価値 詳細は以前の記事を見ていただければと思うが、アートの価値はこの3つに分解できる。 その中でアー
「アートが好きです」「アーティストです」と周囲にいうことはこの上なく恥ずかしいし、相手がどう思うのだろうと気になってしまうぐらいアートには他にはない独特なコンテキストがある。 「サッカーが好きです」「IT企業で働いています」という時に同じような感情が芽生えるだろうか? 自分自身も「アート好きです」「アーティスト活動している」と大広げに言えるようになるまでに1、2年かかったように思う。 基本的に他の人がどう思うかとかはあまり気にしないタイプだったが、アートに関しては自信もない
よくありそうなお題だが、やはり避けては通れない重要なテーマだと思うので、自身の考えをまとめていきたいと思います。 ただ今回はアウトラインというか考えの全体像を理解してもらうに留めるつもりでそれぞれの細かい考察はそれぞれ記事化していく予定なので、気長にお待ちください。 今回の結論結論から言ってしまうとアートの価値は人それぞれで絶対的なものはない。つまり「あなたが目の前にあるアートに価値があると思えば、それは価値あるアート」なのだ。 こう言ってしまうと「あーこいつ何も考えてな
絵を描くようになり、気づけば4、5年経ったわけだが、そもそもなんで絵を描くようになったのかを改めて書いていこう思う。 そもそものきっかけは身近な人に趣味で絵を描く人がいたのがきっかけだった。 「ホテルに泊まった時にさ、そのホテルにいい感じのバーがあって、そこに飲みに行ったわけ。そこで酔っ払って『俺アーティストだから』って話したら『壁に書いていいよ』って言われたから喜んで描いたよね。描き終わって支払いをして店を出ようと思ったら『作品の代金として全部無料だよ』って。」 格好