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PMとしてのセカンドキャリアでなぜfreeeへ?ユーザー視点と強い意志でプロダクトを前に進める、黒石の挑戦

プロフィール

黒石真美子(Maminko Kuroishi)

開発エンジニアを経験後、「Softbank」に入社し上流企画や社内ERPに携わる。その後、タクシー配車サービスを提供する中国の滴滴出行とソフトバンクの合弁会社である「DiDiモビリティジャパン」へ出向。日本市場立ち上げからPM業務に従事。
その後2020年5月にfreee株式会社へ入社。はじめはfreee会計の専任のPMとして口座同期や外部連携機能の開発に携わり、産育休後から現在にかけては小規模法人向け機能を担当している。

前職で携わっていた業務

ー開発エンジニア時代や、前職のSoftbank・DiDiモビリティジャパン(以下、DiDi)ではどのような業務に携わっていましたか?
開発エンジニアとしては、自身で開発をするだけでなく、ユーザーの現場へ行き課題を見つけ、要件定義を行うなど企画業務から開発リリース後の保守運用まで、開発プロセス全体の経験を積みました。
Softbankでは社内ERPのシステム上流企画を担当し、その後Softbankのグループ会社であるDiDiへ出向することに。DiDiは中国のタクシー配車アプリ「DiDi」を日本で普及させるフェーズにあり、ここで初めて、PM(プロダクトマネージャー)業務に携わりました。


freeeへの転職のきっかけ

ーfreeeを選んだきっかけはありますか?
会社としてのミッションビジョンがしっかりあって、そこに根差したプロダクト開発ができる会社へ転職したいと思っていました。
会社によってはビジネス部門の受託開発になりがちなプロダクト組織もありますが、freeeは会社全体として優れたプロダクトを通してユーザーへ価値を届けたいという意志があり、大きな裁量を持って開発を行える組織体制に惹かれたのがきっかけです。


freeeで担当している領域について

ーfreeeへ入社後どのような業務に携わりましたか?
入社当初は、freee会計の口座同期や外部連携にまつわる機能を担当していました。
当時は専任のPMがおらず、エンジニア中心のチームで初のPMだったため、チームのミッション・ビジョン、OKRをしっかり定義するといった意識変革や体制づくりからのスタートでした。1年半程勤めた後、産育休に入りました。
復職後についてマネージャーと相談した際に「よりフロント寄りのプロダクトにおけるPM業務をやりたい」という希望を伝え、小規模法人向けのfreee会計を担当するチームへ異動することに。
現在は「『これがあるからfreee』という圧倒的な価値をユーザーに感じていただくためには、freee会計はどんな体験を提供していくべきなのか」という命題に対して、プロダクトビジョンやロードマップを考えています。

ーfreeeでリリースした企画の中で、思い出深かったもの/推しの企画はありますか?
リリースしたもので言えば「修正待ちリスト」です。この機能は、ユーザーが決算・申告に向けて日々の記帳を行う中で、「中間ゴール」のような達成感やフィードバックを得られるよう、ユーザーの設定や入力内容をチェック・修正サポートする機能です。
具体的なプロダクト開発が始まる段階から参加しましたが、リリースに向けてプロダクトだけでなくカスタマーサクセスなど色々なチームを巻き込み何度も議論を重ねることで、経理の専門家ではないことが多い小規模法人ユーザーに寄り添う機能を作り上げることができました。


freeeにおけるPMについて

ーfreeeのPM業務で、1番大変だったことは何でしたか?
口座同期や外部連携機能のPMになった最初の数か月はかなり苦戦していました。
元々システム基盤ということでPMがいなかった領域で、エンジニアのみで業務がまわっている状態だったため、PMとしての介在価値に悩んでいました。
しかし、システム基盤の領域であっても最終的にはユーザー体験を前提にビジョンやロードマップを描くべきという確信を持って、それらの、必要性を理解してもらうことから始めました。
はじめはエンジニアマネージャーを巻き込みながら議論をし、ミッションビジョンを決める際にはチームメンバーを含めて何度も話し合いを行いました。
この議論が功を奏して、現在でも定期的にユーザーのどんな課題を解決するためにやっていくべきか、常にPMとエンジニアが話し合う体制が保たれています。

ー小規模法人向けのPM業務について教えてください。
口座同期や外部連携を担当していた際には、取り組むべきスコープが「ユーザーの会計業務におけるこの部分」と明確にありました。一方、小規模法人向けの開発では、会計業務を行う上で必要なことやあるべきことの範囲が広く、ユーザー業務全体をフラットにみた上で取り組むべき課題や企画を決めていくことが必要となってきます。
選択肢が無数にある中でフォーカスポイントを決めていくことは大変ですし、1つ1つが事業を左右する大事な決断になります。その意思決定をさせてもらえることが、大きなやりがいになっています。

ー課題を決めるポイントは何でしょうか?
定量的なインパクトだけでなく、直接ユーザーに会いに行き、現場の状況や業務を観察して課題を特定しています。
freee会計は10年のプロダクトなので、自分が考えていることを、過去に誰かが考えているということもあるはずです。ただ、当時は最優先にならなかったことでも、今だからこそやるべきこともあるはずと考え、過去のやり方のみに囚われず、社内の有識者にも相談しながら確度を高めていっています。


freeeのPMとして働く面白さ

ーfreeeでのPM業務で体験できる面白さは何でしょう?
「求めれば与えられる裁量の大きさ」
ですね。
PMは任せられる範囲が会社ごとに違い、中には経営陣の決定に基づいてプロダクトの開発企画推進をしている会社もあると思いますが、freeeではPMが投資計画にまでも携わって考えることもあります。
意志を持ってやりたいことができる環境であることが、とても面白いです。
あとはユーザーとの距離が近いことも面白さのひとつです。
前職でもユーザー(タクシードライバーやタクシー会社の方)にたくさん会っていたこともあり、自分の中でユーザーの声を聞くことは大切にしていました。
freeeはプロダクト組織にとどまらずユーザーインタビューの機会が豊富で、体験談があふれている環境の中で仕事ができるのでとてもいい刺激になります。


今後のキャリアについて

ーご自身の、今後のビジョンを教えてください。
今まではPMとして「ある××という課題に対してプロダクトを作り、ユーザーへ届ける」という動き方が多かったですが、現在ではさらに「向き合うべきユーザーは誰か、その課題解決すべき課題は何か」という視点からまず探索していきながら、チームの方向性を決めたり、計画を立てたりしています。
今後は計画を立てるだけではなく、チームとして実際にその課題を解決し、ユーザーへ価値が届いたことを実感できるところまでもっていきたいと思っています。そのためには、自分だけではなく各メンバーが、それぞれユーザーと関わっていくこと、改善策を考えていくことができるような土台づくりをすべく、マネジメントに注力していきたいです。


freeeのPMのキャリアを考えている方へ

ーどのような人がfreeeのPMに向いていると思いますか?
スモールビジネスへの共感は、freeeで働く上で必要だと思います。
また、freeeでは「どんなユーザーのどんな課題を解決するために、何をやるべきか」をPM自身が周りを巻き込みながら決めていくので、定性的でも定量的でも、ユーザーの抱える課題を見つけてそこへの解決策を見出すことに情熱をもっている人にはとても向いていますし、やりがいを持って働くことができるはずです!

ーインタビューにお答えいただき、ありがとうございました!

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freeeではプロダクトマネージャーとして一緒に働いてくださる方を募集しています。ご興味のある方は、ぜひこちらからご連絡ください。

また、プロダクトマネージャーが情報発信を行っている「freee Product Magazine」も、ご覧いただけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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