オレンジジュースから始まる恋「ノッティングヒルの恋人」
最近観た映画の一つ「ノッティングヒルの恋人」
ストーリーは、ハリウッドの大スター・アンと
ハンサムだけどどこか冴えない本屋の店長・ウィリアムが偶然の出会いから恋愛関係になってしまう、という内容。
型としては「ロミオとジュリエット」
「ローマの休日」の変奏とも言えるような素敵な映画だ。
ハリウッドの有名人とロンドンの端っこに住む一般人の身分差の恋愛。
生活する環境も違えば、物事の見え方も違う。
お互い強く惹かれ合うものを感じながらも
アンとウィリアムは何度も困難にぶち当たる。
ハリウッドスターとして
つねに周囲やマスコミから注目されていて
一人で苦しみを抱え込むしかなかったアンの心の奥の寂しさ。
過去の経験から
恋愛で傷つくことにうんざりしていたウィリアムの恐れ。
まったく正反対の世界に生きるからこそ
アンはウィリアムに癒され、ウィリアムはアンに惚れたのだと思う。
でも、どれだけ相手が有名なスターであろうと
結局はひとりの生身の人間だということ。弱い部分を持っている存在なのだ。
これは映画の世界の出来事だけど
たぶんきっと誰にでも当てはまることだろうと思った。
少なくともわたしは過去に
全く別世界で生きる人を好きになった経験がある。
あのときは
素直になれず・・・
わたしなんて・・・と、諦めてしまった。
だからこそ、この映画に共感する部分がたくさんあり
、すれ違いそうになるふたりを応援したくて、最後は、自分のことのように嬉しくて涙がこぼれてきたのかもしれない。
自分の恥や弱さと向き合いながら
相手を理解し、おたがいかけがけのない存在であることを確かめあっていく。
ラストはやはりハッピーな気持ちになれる映画だ。
ウィリアムの友人や家族もみんなアクが強いけれど、優しくて素敵な人たちばかりでほっこりするシーンが溢れているため、気がつけばしあわせな気持ちで満たされている。
もう一度、ゆっくり観たくなってきた…!
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