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覚悟をもって生きる美しさ「ローマの休日」


昨日は久しぶりに「ローマの休日」を観た。
(アマゾンプライムで)


やはりこの映画は不朽の名作だと思う。
まるで自分がアン王女になったかのように
たった1日の恋の世界に引き込まれ
長いような・・・短いような・・・
そんな不思議な気持ちにさせてくれる映画。


美しくて気品のある
オードリー・ヘップバーンが演じるアン王女。
多忙なスケジュールに嫌気がさし自由を求め
宮殿を抜け出しローマを巡る無邪気な姿は
とても可愛らしい。


決して実ることない淡い恋心にキュンとしつつ
最後宮殿に戻り
自由を許されぬ王女として生きていく覚悟をもった彼女の目は
とても真っすぐで、本当に素敵だった。
(一番好きなシーンかもしれない)


切なくも心地よい余韻が残る素敵な作品だ。


王子さまや女王さまが
お城での生活に嫌気がさして抜け出し
別の世界の人と出会って・・・・
というような流れの映画は他にもあるが
わたしはこういうストーリーになぜが惹かれる傾向がある。

お城を抜け出す時のスリル感だったり
自分の立場も身分も何も気にせずに生きることができる開放感だったり。



実際わたしの人生を振り返ってみても
心のどこかで
「誰かの指示で生きる人生」から「自分で選ぶ人生」への憧れを持って
生きてきた時期が長かったような気もする。


そしてあるとき
誰かに選んでもらう人生から
自分で選んで生きると、覚悟を決めてから
同じ景色でも全く違う人生を生きているような感覚になったことを、今ふと思い出した。

わたしにとって「ローマの休日」は
「覚悟を持って生きる美しさ」と「足るを知る」ということを
思い出させてくれる大切な映画の一つである。



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