変化さえもが愛おしい/ミニエッセイ
福岡に住んでいた10代20代だったあの頃は
もっともっと…!とたくさんのものが
欲しかった。
街に出れば必ず何かを手に取り、購入して帰る。
流行りのファッションやメイクを施すのに一生懸命。
正解を求めて彷徨いながら
何かを手に入れたとしても
いつもどこか自信がなかった。
何が自分に合うのかも
本当は何を求めているのかもわからなくて
結果、全てが欲しくて
いつも不足感に苛まれていた自分が
なんとなく懐かしい。
今はその頃と違って
自分の欲しいものが明確に分かるようになった。
がんばっていたあの頃のじぶんも
今こうしてすこしだけ大人になったじぶんも
どちらも抱きしめたくなる瞬間に
出会うことができる福岡という街は
今でも大好きな場所のひとつである。
いまはどちらかというと
買うものは少なく、でもより良いモノを。
年月をかけて探ってきた、本当になりたい自分像。
これからも柔らかな自分軸とともに
変化していくものもたのしみながら
日々を創造していきたい。
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