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おばさんがそこそこの期間留学する時の健康保険〜私には難しすぎて死んだ〜(52歳の田舎のおばさん留学記10)

この健康保険については、「ザ!アメリカ!」を体験した出来事だった(アメリカだけではないかもしれないけど)。2回に分けて書く。
今日は、健康保険プランを決めるまでの苦労について。

このシリーズでは、「52歳で、日本の田舎に住んでて、主に子育てと介護で”表舞台”からは隔絶されていたおばさんが、突然単身アメリカ留学すると何が起こるか?(ちなみに途中脱落帰国。2017年のこと)」ということを、英語学習面ではなく(それも少しは書くけれど)、生活面の視点からちょっと紹介します。誰かに何か参考になるかもしれないなー、というのと、ようやく振り返る気持ちになってきたので、自分のまとめを兼ねて書いています。思い出し思い出し書くので、たまーにという感覚で、ながーい期間をかけて、書こうと思っております。時系列も前後するかもしれません。

noteを書くにあたり、なるべく正確に書こうと思って、当時の資料を引っ張り出したり、メールを見てみたりしたのだが、やっぱり健康保険のことはよくわからない。感覚的に当時のままだ。当時は、とにかくアメリカに行かなきゃいけなくて、わからないながら、struggle(=奮闘する、力を振り絞る、悪戦苦闘する)していたのだが、今はもう、struggleする気力はないので、わからないことはわからないと断り書きしながら、書く失礼をお許しください。

財団からメールが来た(英文)。
「ねぇ、みんな。ワクワクしてるよね? さあ、そのためには健康保険に入っておかなきゃね! アメリカの健康保険は難しいけど、こちらとしては以下の5プランをオススメとして用意してみたよ! ま、みんなは1番のやつがいいと思うけどネ! 
健康保険はね、ビザの種類によっておすすめが変わるよ!
あと、期間は、君が赴任する大学が、赴任中の分は負担してくれるのかそうでないのかによっても変わるよね!
そこもよく考えて!
じゃ、手続きして、結果を教えてね〜」
とかいう感じのものだ。
自分でやるのか。はい。それくらいやれなきゃ、生き抜けないよね。理解。

そこそこ長期の滞在になると、(たぶん)アメリカの健康保険の方が日本のものよりカバーしてくれる範囲が広いらしい(当時調べ)。
当時の私がもっていた知識は、アメリカの健康保険は百花繚乱、玉石混合。どの保険に入るかによって、かかれる病院の種類や、保障に違いがあって、よくよく気をつけるべし。というもの。
でも、財団がプランを推薦してくれるなら、もうそれに乗っかっちゃいましょ。自分で選ぶのなんか、無理だもの。

さてさて、読んでみるよ〜〜

えーと、まず、解説か。
「学生が30歳以上になると、どんどん保険料は上がります。たとえばA社をみてみましょう・・・」
?!?!?!?! 
ま、そうか・・・・
「25歳から30歳なら1ヶ月75ドルのところ・・・
51歳から60歳までだと、1ヶ月433ドル」ー?!?!
6倍近いやんけ!
・・・・・・・・・・・・・驚愕!ガクガクあわわわわ

私の場合、赴任先の大学で、赴任中は健康保険を保障してもらえるので、助かったが(それもマッチングの要件だったのかも)、赴任前にワシントン大学で受ける日本語教育のサマースクールの期間、約2ヶ月分は、自分で払わないといけない。

「まず、自分の申請予定ビザの種類を確認し」(当時ビザのことよく分かってなかったが、私はJ1ビザ)
「それからこれらの保険会社のwebsiteにいって、中身を比べて」
「自分の生年月日を入れて、料金比較をして」
「保険を決めましょう」

くー!よしわかった!全部のwebsite(英語)をとりあえずプリントアウトするぞ!(←書き込まないと理解できない人)

まずは、財団おすすめの1番だ!
「40歳以下保障」・・・
いきなり、アウト来たー!
(*あとで、同期生に聞くと、ほとんど全員このプラン)

これは、苦戦が予想される。
覚悟を固めなければ。
当時の私は、そんなふうに思って、ネットをググりまくったようで、
手元の資料の中には
「海外旅行保険」(日本語)「研究留学ガイド;アメリカの健康保険」(日本語)「アメリカ保険用語」(単語集)などがホチキスどめで残っている(手書きのアンダーライン入り)。
保険制度が難しい、英単語が難しい、いったい今自分がどこの保険の何を調べていたのか、いちいち確認しないと迷子になる。
息は上がるし、クラクラである。

どこだかの保険会社を見ているときに、56歳だか、57歳で保険料が跳ね上がっているものがあった。私は当時52歳だが、なぜだろうと思って読んでみると、「その年齢の方は、必ずrepatriationを含めた保険プランになります。」とある。repatriationがお高いのである。
repatriationを普通に調べると「本国送還」と出るが、
保険用語に至っては、この意味にとどまらない。
「遺体の本国送還」
という意味になる。
高年齢者は、遺体を本国送還するための保険に、強制的に入れ、ということである(そこの保険会社では)。
「わなわなわなわな・・・。この年齢になると、アメリカで死んじゃって、ご遺体を日本に送還する確率が高くなる、ってこと・・・? そういう年齢だ、とみなされる、ってこと?・・・・ガクわなガクわな・・・
ま、まだ、そこまでトシいってない・・・ ・・・助かった・・・
早めの留学にして良かったなー」
と、全然早めじゃないのに、
うっかり”若さの特権!”と思いそうになる。

調べても調べても、
自分の年齢の適切な保険が見当たらない。
J1ビザで高齢だからか?

財団に相談しただろうか?
証拠は何も残っていないが、
「えい! これに決めてしまおう! 決断が大事だ!」
と、一人で決めたと思う。
私は、某保険会社に健康保険の申し込みを行った。(しつこいが、英語)

ここで、私は大きな(いや、大きくない!)ミスをし、
渡米前に、アメリカの洗礼を受けることになる。

(次回、かもしれない)

教訓20;当然ではあるが、歳をとっての留学は、健康保険料が高い! ケースによっては遺体の本国送還費が必須事項になる。
教訓21;50歳以上の人が留学しようとなると、自分で行う健康保険選びは、めっちゃムズイ!!


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