新村開拓ゲームと農業の失敗で学んだ起業術。勉強よりも大事なこと。

Banishedという村づくりゲームの至高の作品があります。追放者を率いて新しい村を構築するゲームです。最初はわずか10人ぐらいの人たちが、数十年後には1000人ぐらいの村になることもあります。

また、僕は6年間農業をしてました。でも結論を言うと初期ブーストに失敗し、経営的に失敗しました。最後の2年間は投資したものに対して損切りができていなかった2年間でした。

この2つの事例から感じたことがあります。それは勉強や技術よりも生き残ることが大事なのです。生き残ることとは生活可能な利益を発生させ続けることが大事なのです。

Banishedというゲームでは、冬を越えるという試練と食糧不足に耐えるという課題が村を作った直後に起こる問題です。冬を越えるためには薪が無いと村人が死んでしまいます。いくら服を作ったり家具を作った方が換金できるからと言って生存できないものを作っても仕方ありません。

それは僕の農業でも同じです。最初はお金になる野菜を作っておけば良かったのです。わざわざ有機農業に拘らず、お金になるような簡単な野菜を化成肥料や農薬を使って作ったほうが良かった。と、人生振り返って思います。

商売を0→1でつくる場合かつ資本力が無い場合、いきなり高単価の顧客を相手にしようとしてはいけないのです。実績が無いから相手にされにくい。野菜を作っている人なんて100万人以上いる訳です。まず難易度の低い野菜で安い野菜で結構です。少しでも売上を発生させることが僕の場合大事なことでした。そしてその安い野菜で実績を作るという行為が、技術の向上に繋がる。勉強よりも実地が大事です。

これはBanishedでも同じ。まずは食料とエネルギーです。村の高付加価値化など後回しでいいんです。生き残ることが一番大事でした。最初は起業する前に色々経営シミュレーションゲームで何度も死ぬ経験をするのが大事です。もちろんリアルとは異なりますが、ゲームで死ぬのにリアルで生き延びられる訳がない。

そして単価と付加価値をあげていくこと。自分という存在が安いを売りにしているものだとしてはいけないのです。でもこれは売上をきちんと出して貯蓄に余裕をもうけた後で構わないのです。

これはJA出荷の農家さんで陥っているケースが多いです。安いから沢山作らないといけない。安く沢山作るということはその分朝から晩までフル稼働しないといけなくなる。

少しずつ質を上げていき販売する顧客をグレードアップしていく必要がある。最初から高品質なものは一定水準以上は必要ないのです。規定さえクリアしてたらそれでいいんです。そして実績を元にどんどん顧客を上へ上へと変えていく。考えてみれば当たり前だった事実。

農業してる時も何回も学校に行き直せばと思いました。もっと勉強すればと。でも、勉強だけが大事な訳ではない。つまり実際に作って少しでも売上を作ることが大事だったと思いました。

一に実践
ニに学習

だと思います。

アニメ、忍たま乱太郎でも、勉強ができるい組よりも勉強はできないが実践ばかりしているは組の方が実際の現場では活躍しています。

つまり、まずは一袋でも良いから売上を作ることでした。

化成肥料を使えばブロッコリーぐらいは簡単に作れます。ただ事前装備していれば良かった。最初期に日本政策金融公庫からお金を借りていれば良かったと後悔しています。お金という武器を持たず丸裸で出撃していった。無謀な戦いだったと感じています。

Banishedでも食糧や薪が余り始めたら、高付加価値の産業に切り替えていく必要があります。それが労働者を余らせないコツかつ貿易をどんどんしていくコツでした。

労働者が足りない状況になるとエリア一帯が崩壊します。「アレが足りない。コレが足りない。」という状況になります。現在の日本もそれに近くどんどん物品不足が起こっていくでしょう。物を運搬する人もいない。生産者がいなければ、必然的に生産はできない。流通業者がいなければ物はあっても滞る。現に薬不足やインフレ、円安。日本の製造力の低下によるものも含まれています。Banishedには移民ボタンがありますが、移民を受け入れるか受け入れないかしっかり現実から目を逸らさず議論する必要があるでしょう。日本はお金があるので港付近は大丈夫でしょうけど、誰が運ぶの?って話だった。

まとめ
最初のうちはダンジョンボスじゃなくてスライムを倒すことが大事

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