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保育士試験ギターで受けてみた②

本日、前期試験の合格通知を頂きました。
本当に嬉しかった。
通知が来るかもしれない日から悪夢にうなされていたので、解放されます。

安心して、前の続きを書くことが出来ます。
ちなみに会場によって詳細は異なると思いますので、あくまでもご参考までに。


音楽

造形からの空き時間は、なんと3時間半くらい。
指定時間の20分ほど前には待合室にいるようにします(ガイダンスで配られる冊子に詳細が書いてあります)。
空き時間は再現絵を描いたり、電話して声を出したり…
演奏の練習や声出し(歌う行為)は禁止されています。
近くにカラオケがあれば、行って練習するのがベストだと思いました。
25分くらい前に会場に着いて、指定の場所でチューニング。
椅子がいくつかおいてある感じ。
持参したチューナーで各々チューニング。
カポタストも付けておきます。

ここで私は運命の歯車が回るのですが、省略します。

スタッフの方から「〇分開始の方!」と声掛けがあり、指示に従ってガイダンスに載っていた試験会場番号の書かれたテーブルに着席します。
試験会場番号ごとにスタッフがおり、声掛けされた人が試験会場に案内されます。
部屋の前に2脚椅子があり、そこに座って待ちます。
入室後の荷物の置き方や受験票の渡し方を、スタッフが説明してくれました。
緊張の極みMAXです。
心臓が有り得ない音を立てて、バクバクいっていました。

ギターケースはそこで預かってくれました。
呼ばれたら、ギターと手荷物と楽譜と受験票を持って入室します。
私は楽譜をクリアファイルに入れていたので、受験票も一緒に挟みました。
ドアはスタッフの方が開けてくれました。

「失礼します」

と挨拶をして入室し、説明通りに荷物置き場(長机)に荷物をおきます。

「ギターを置かせてもらってもよろしいでしょうか」

と聞くと、「どうぞ」と促されました。
床に置こうとすると、「どうぞ上に」とお心遣いの一言。
名前を聞かれ、
「〇〇です、よろしくお願いいたします」
とハキハキ答える。
受験票に貼られたシールを1枚ずつ、2名の試験管に渡します。
自分の場合「よろしくお願いいたします」と言いつつ渡しました。
感染対策のため、パーテーション越しでした。
にこやかで優しそうな男女の試験官(50代60代くらい)でした。

「受験票をしまってください」

この一言にあせる。
リュックがカナル式で開け閉めしづらいものだったので、
リュックの上に受験票をとりあえず置いて、
「しまいました」
と謎の虚偽報告をしてしまう。

近くの椅子に促され、ギターを持って着席。

「足を組んで演奏してもよろしいでしょうか」

どうぞ、と快諾いただく。譜面台に楽譜を置き、足を組んでギターを弾く準備。

「どうぞ始めてください」

一息吸って、開始。「あひるの行列」

あれ?
あれれ???
全然声が出ない。
かっすかすだ。


ギターの手も一瞬詰まる。
でも止めてはいけない。
声を絞り出して歌う。
練習と天と地の差だ…
これが俗にいう魔物か…
高い声は全く出ず、低い声は地声でリズムもおかしい。
やばいやばいやばいやばい…

深呼吸、あせらずあせらず…

2曲目「ゆりかごのうた」
一音目の高音は、もちろん出ない。
かっすかすのまま。
まゆをしかめて、高音を歌う。
演奏は全く記憶が無い。

終わった

とりあえず「ありがとうございました」
と礼をして荷物を持ってそそくさと退出。
試験官が苦笑しているような、そんな気がした。
退出の時に
「失礼します」
とちゃんと言ったかも覚えていない。

終わった…
あんなに練習したのに…
全然発揮できなかった…

泣きながら帰った…
練習の日々はなんだったのか…動画を撮ったり、カラオケで練習したり…
悔しくて、悔しくて…
キーを下げておけば良かった…
全ては後の祭りなのでした。

あとがき

結果が来るまでは、正直地獄でした。
後悔しても結果は変わらないのに、1ヶ月自分を呪っていました。
蓋を開けると音楽は32点。
多分挨拶などの礼儀得点と、やり直さず最後までやり切った得点なのだと思います。
本当に試験官様ありがとうございますとしか言いようがない。
演奏前後は礼を尽くして、
何があっても楽しく歌いきる、それが大事だと思います。
ギターは少数派で荷物も多いので、
当日まですごく不安でしたが、何とかなりました。

弦の調子やペグの具合は、前日までにきちんと確認しましょう。
代用のギターはありません。

この記事がギター受験の方の参考になれば幸いです。