漫画『チ。』第1集読みました。

こんばんは、うぃりーです。いやあ、気にはなっていたんですよ、魚豊さん作の漫画『チ。』。本屋さんに行くと最近見かけるなあって感じで、最近売れてる漫画なのかなあって思っていました。それとタイトルとサブタイトルから地動説についての本だろうなとは予測できました。ただ読むまでにはいかないかなと。

ですがこの間amazarashiさんの新曲『1.0』で『チ。』がタイアップしたんですよ。MV見て、こうしちゃいられんと電子書籍買いました。ただ、結構前に一気に買ってそこまで合わなかったシリーズ漫画があったので、その反省を活かして、今回は第1集のみ買いました。それで読んでみました。

あっという間。

あっという間に読み終わっていました。

最初はグロテスクな描写もあるので、これは合わないかも?と思いました。あんまりグロテスクなのは好きじゃないです。そんなに血が出たり拷問したりしないでほしい。ただそこでつまずかずに読み進めてまじで良かったと思っています。グロテスクが本当に苦手な方は注意です。無理はしない。

めちゃめちゃ言葉がいい。しかもストーリーは期待を全く裏切らない。めちゃスッキリする。予想できるかと言えば、出来なくはないけど、わくわくします。登場人物たちの選択次第で如何様にも変わる物語で、常に最善の選択は提示されているけれど、それでも何をどうして選択するかってところが絶妙です。理屈とか論理的とか、その選択に美しさは入っているか?美しい理論を追い求めるために、何をするか。なんかかなりネタバレしてます。すみません。ちなみに美しい理論といえば、『博士の愛した数式』や『容疑者Xの献身』にも数学の数式や答えに美しさを必要とするシーンがあります。

地動説なあ。フィクションじゃないんだよなあ。地動説を説いたものは異端であり捕まえて拷問や処刑の対象となる。そういう歴史があって、今の天文学があり地動説があります。学問はずっと戦ってきた歴史があります。国や宗教、はたまた世間から消される可能性があった理論はたくさんあって、それでもその理論を守り抜いたからこそ、今、これが正しいとされる学問があります。真理を掴むにはまだまだ研究が足りないのかもしれないけれどね。まあ今でも倫理的観点という縛りはありますが、これでも相当縛りはなくなったと思います。そもそも思想の自由によって、相当な危険思想でない限り、思想で捕まることがなくなったわけです。時代に感謝。そして先人たちに敬意と感謝を表します。

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