『賢者も愚者も』あとがき

こんばんは、里です。前に上げたオーディオドラマ『賢者も愚者も』のなんか設定と言いますか、とりあえずまあ何か語りたくなったので記事にします。

『賢者も愚者も』はYouTube様に上げた『隔離された世界で「こんにちは」』以来の自作脚本でのオーディオドラマです。演劇企画フラテとレオにとっては二作目ですね。『隔離された世界』が30分程度だったのが、『賢者も愚者も』ではわずか5分程度になっています。成長したいのか後退したいのか分からないですね。ですが表現や録音技術は上がっていると思います。上がっていてくれ(願望)。

『賢者も愚者も』は、大学時代の授業と授業の合間にパソコン室でちまちま短くても一本ずつ脚本を書いていこうとしていた時に出来上がった作品です。「月曜に誕生、火曜に洗礼、水曜に結婚、木曜に発病、金曜に危篤、土曜に死亡、日曜に埋葬、それでおしまい ソロモン=グランディ」の言葉から着想を得て作りました。まあ作中にもこの言葉はいっぱい出てきますから、着想どころかテーマの一つだと思います。元々題名は『それでおしまい?』だったのですが、何というか、押しつけがましいなと思い、急遽『賢者も愚者も』に変えました。おしまいかどうかは作中の役たちや聞いてくださったお客様がきめるものだから、題名で問いかけるのは違うかなと。

『隔離された世界』でも『賢者も愚者も』でもだらだら喋るシーンが多く見られます。私は日常会話が好きです。相槌にもその人の人となりが出ると思っています。そして私の脚本には「うん」や「んー」「ああ」「えーっと」みたいな台詞がいっぱい書かれています。言い間違いをしているわけでも台詞を忘れたわけでもなく、本当に脚本に書いてあります。これは本当に私の自己満足であり好みですが、言葉に詰まった時の言葉も人によって違うもので、「えー」だの「うええ」だの「あー」だの「……」だの、色々あって、この役はこういう相槌や言葉の詰まり方をするだろうなと考えてついつい脚本にも書いてしまいます。ですがこういうのは役者さんが台詞を忘れたのかな?と思わせたり、なんなら役者さんたちの自由を奪うものになりえる。だから本当は書かない方がいいのだろうなとは感じています。私の脚本はよくテンションが【一定】で【変】で【つまらない】そうです。まあ日常会話をだらだら続けている脚本ですから、その講評は正しいです。とはいえ、そうは言われながらも、私は今は好きなように書きたいので、まただらだらと会話が続くものを書いていきます。もしもいつか気が変わってどったんばったん大騒ぎな脚本を書きだすかもしれませんけどね。

そういえば録音の際にうぃりーが「大人になってから誕生日プレゼントを渡すときに若干の気恥ずかしさを感じる」と言っていました。その若干に気恥ずかしさを表現したいとも。本当にそれが表現できているかは、是非聞いてからのお楽しみです。



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