ありがとう おやすみ おめでとう

こんばんは、うぃりーです。今回は結構暗めな話です。

ボカロPで誰が好きかと聞かれたら、ぽわぽわPこと椎名もたさんかなあ。他にもいらっしゃいますよ。もたさんの曲で何が好きかはちょっと甲乙つけがたいです。『ストロボラスト』かなあ……。いや、その日によります。ちなみに最近は『アストロノーツ』『Q』あたりです。もたさんの曲には「君」と「僕」がよく出てくるイメージです。君がいなくなることもあれば、僕がいなくなることもあります。

『アストロノーツ』では僕がいなくなります。多分。

今 目を瞑って 耳を塞いで 歩き出したよ 君の声も君の笑顔も 見れないままだけど それもいいかも 嫌なもんだけさ 頭ん中から 消してくれたなら 良かったのにな

ここで言う君は、本来、もたさんのお母様を表しているようです。とはいえ聞いている人たちによって、君、が誰か、違っていても良いとも思います。聞き手によって捉え方が異なりますから。例え本来の意味を知っていたとしても。『アストロノーツ』はバラードで7分にも及ぶ超大作なのですが、7分がめちゃ短く感じられるほど美しい作品です。

対して『Q』はロック調で早いです。そして多分ですが「あなた」がいなくなって「僕ら」が残されます。多分。

ありがとう おやすみ おめでとうを あなたに さようならを 僕らに これからもよろしくね

私は『Q』のこのラスサビの歌詞を使うことになりました。先日、高校時代の恩師が亡くなりました。2年前からご病気で、ずっと闘病しながら学校に勤めていました。私は幸福なことに卒業後もその先生と交流していて、病気のことも教えてもらいました。それで時々お手紙を書いたりしていたわけです。ただ、亡くなってから、私はどうしようもない負の感情にたまに苛まれることとなりました。ああすればよかった、こうすればよかったという後悔。また、自分はもっともっと長く生きるから、生き続けるから、そしたらあと何度さよならをするのだろう。何度出会って何度別れるのだろう。なんだか急にぽつんと取り残されたような寂しさが襲ってきます。しかしだからといって、先生への最期のお別れをしないわけにはいきません。そこでもたさんの歌詞をお借りしました。

今までありがとうございました

安らかにおやすみなさい

病からの解放、おめでとうございます

そして

さようならを私たちに


椎名もたさんは若くして亡くなりました。私はもたさんの年齢を越した時に、涙が出てきました。あなたの歳を越したのに、私はまだ何も残せていない。しかし、もたさんは死後もご友人がもたさんの作った曲をインターネットに投稿してきました。相変わらず美しい曲で、本当に好きな歌です。

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