よしみまさと

フリーランスのリサーチャー、ジャーナリスト。著書に『終戦史 なぜ決断できなかったのか』…

よしみまさと

フリーランスのリサーチャー、ジャーナリスト。著書に『終戦史 なぜ決断できなかったのか』。メダカと庭の畑の世話が毎朝の日課です。1965年愛知県生まれ。何者でもない老人になりたいです。

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最近の記事

メンタルケアのためにまずは「ブロイラーランチ」をやめてみる。

ぼくは50代男性だが、加齢とともにメンタルケアの重要性を感じている。メンタルが好調であれば思考もよく回るし、仕事の効率も上がる。フリーランスの僕にとって思考が回らないと死活問題にもなりかねないので、生きていくうえでの重要課題でもある。 ちなみに今年の夏は、率直に言って思考が十分に回らなかったと思う。長期間にわたる酷暑の中、たとえば朝起きて窓を開けベランダに出る際のムッとする暑さ、そんなもので鈍る思考をなんとか回そうと悪戦苦闘し続けた末に疲労がたまって倒れてしまった(と自己解釈

    • ラーメン大吉、ありがとう。

      吉見町の道の駅(いちごの里よしみ)に「ラーメン大吉」はあった。なんつーか、掘っ建て小屋的なつくりの建物で、ほぼ屋外のカウンターやテーブルで食べる。屋台のラーメンみたいな感じ。初めて行ったのは2009年5月9日みたいだから、もう14年になるか。3日前の10月6日、久しぶりに行ったら中が空っぽで、もうやってなかった。ネットで「閉業」って書いてあったけど信じてなかった。暑い夏の間はたいていずっと閉めてるから、勘違いされてると思った。おじさんに「ネットで閉業って書かれてたよ」と言って

      • うどんがおいしいということ。

        昼にうどんを食べる。 きょう、熊谷に行ったついでに、前から気になってた店で、たぬきうどんを食べた。うまかった。 うどん、特に、かけうどんとかたぬきうどんとか、麺とつゆ、あとはちょっとした具材があるだけのシンプルな料理。 若い頃、都内の立ち食い系とかでうどんを食べていた僕にとって、うどんなんて、そう、うどんなんて、とりあえずお腹を満たすだけの存在だった。それが、うどんのおいしさを感じられるようになるとは。 歳をとってみるもんだ。 麺がうまい。つゆがうまい。もうそれだけ

        • 急所について仮説改:リモートで職場仲間の会話を止めろ。

          追記2021-01-20:この仮説にしたがえば、人出の多寡と感染者数はリンクしないし、八割おじさんのシミュレーションも現実とは一致しない。今でも多くの人が電車内で鼻までマスクで覆って無言で過ごしているから適切な外出行動をとっており問題はないが、時折、車内のおしゃべりがとまらない大人がいる。どうも彼らは会社仲間のようだ。会社仲間は関係維持のためにテンション高めの会話をしたがるようで、飛沫感染上ハイリスク。彼らの会話を止めるためにはリモート推進が必須。会食というより職場関係の会話

        メンタルケアのためにまずは「ブロイラーランチ」をやめてみる。

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        • スクラップ
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        • すべての空の下で2
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        記事

          「不要不急」は政治家の特権意識

          自民党の二階俊博幹事長は27日放送のテレビ朝日のBS番組で、菅義偉首相らと14日夜に東京都内のステーキ店で5人以上で会食し批判を浴びたことについて、「会食を目的に出会っているんじゃない」と説明し、「意見交換」する場だったと反論した。~朝日新聞12月27日 この記事を読むかぎり、二階はまったく反省していない。ということからも「彼ら」にはどうやら「自分たちは違う」という意識があるようだ。「彼ら」とは、狭義で政治家たち。広義で権力や財力をもった高齢男性。 彼らが口にする「不要不

          「不要不急」は政治家の特権意識

          容姿も個性の一つかもしれないけどさ。

          もしぼくが女だったら可愛いだのキレイだのと容姿ばかりを褒められるのは嫌だな。だって人は考える生き物だから。冴えない中年オヤジが可愛いこと考えてたりキャピキャピ女子高生が日本の近現代史を考えてたりするのが面白い。

          容姿も個性の一つかもしれないけどさ。

          良い食事は、強い心であるために。

          忙しいとつい適当なメシで済ませてしまいがちになる。若い頃、乃木坂で働いていたときは、昼も夜も近所の牛丼屋で同じカツ丼を食べていたことがあるけど、あの頃のぼくのメシは、ほんとうに貧しかった。貧しいメシを食べてると、次第に心も貧しくなっていく。貧しい心というのは、自信も主体性も自律性もなく誰かの言うなりに流されてしまうような心。上司の言うなり、ぶら下がりリーマンならそれでもいいかもしれないが、一匹狼のフリーランスがそんなことしてたら路頭に迷ってしまう。 五味太郎は『じょうぶな頭

          良い食事は、強い心であるために。

          菅首相に日本学術会議会員任命拒否の撤回を求めます!

          「菅首相に日本学術会議会員任命拒否の撤回を求めます!」 ※この署名活動は10月12日正午に終了、143,691人の賛同者が集まりました。13日午後4時に内閣府に署名簿を提出します。ご賛同いただいた方、ありがとうございました(2020-10-12 15:15追記・2020-10-14 10:58修正)。 今を、危険な「歴史の転換点」にしてはならないと僕は思います。 研究者ら有志による署名サイトでは署名運動に一人でも多くの皆さんの賛同をお願いしています。 以下私見追記。 か

          菅首相に日本学術会議会員任命拒否の撤回を求めます!

          キノユルミ

          いま我々は未曾有の危機に直面しているのであります。この国難を乗り切るには国民の覚悟と一致団結が何としても必要なのであります。一人一人が決して気を緩めることなく享楽を厳に慎み対策を正しく実行していくことが我々の真の勤めであります。最後に勝利を手にするのは我々なのであります。 ※追記:75年前の大本営報道部が今いたら国民にどんな呼びかけをするか妄想してみた。 ※「すべての空の下で2」という雑多な短文を連ねる試みの一節。

          ブロイラーにはならない。

          満員電車でじっと立って。駅に下りれば周囲と歩幅をそろえて。マックのぎっしり並んだカウンターに座ってコーヒー飲んで。いまはディスタンスかも知れないが。バブルの頃は乃木坂で働いていた。昼も夜も近所の牛丼屋というかいつも500円のかつ丼ばかり食べていた。かきこんだらまた事務所に戻って延々と取材の電話。次第に僕らはブロイラーになっていく。じっさい当時はブロイラーと自嘲してた。そうして心の豊かさを失っていく。自主的思考が停止する。誰かの言うなりになる。望まないはずの未来に進んでいく。そ

          ブロイラーにはならない。

          死が溢れる庭

          庭の各所に生えてるシソ。やっと花が咲き始めた。秋が始まった感じ。庭の生き物にとってサバイバルな季節がこの先やってくる。水温が10度を切るとメダカは次第にエサを食べなくなる。底のほうでじっとしてることが多くなる。カエルは土に潜って冬眠する。だから畑が耕せない。寒くなると虫たちが次々と死んでいく。少しでも暖をとろうと布に潜り込んだりするから洗濯物は要注意。生が溢れる庭は死が溢れる庭でもある。だけど彼等は決してぶつくさ言わずに運命と対峙して死んでいく。その姿はいくら小さくても尊敬に

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          絶品プリンの話だっけ

          在宅勤務のキモは昼の外メシ。家で食べることもあるが一日一度は外に出て気分を変えたほうがメンタルにも良い。吉見町道の駅に行く。ラーメン大吉は今日もやってない。おじさん大丈夫かと心配。仕方ないので別のラーメン屋に。自家製麺で麺はおいしいんだけど。口直しにとコーヒーを飲みに行く。ついでに伊奈町のパティスリー・ラ・メゾンヴェールでプリンなど買う。ここのプリンは絶品。しっかり口直しができたけど時間もお金も使ってしまった。おーいラーメン大吉のおじさん早く店再開してくれー。 ※「すべての

          絶品プリンの話だっけ

          コミニュケーション・ストレス

          僕がサイコーに気分良く過ごせる一日の過ごし方一例。8月のある水曜日。朝4時起床すぐ自室デスクトップ前で撮影した資料の画像を順にチェックしてテキストデータを打ちこんでいく。朝飯と庭仕事の後も続き。家で昼食後も続き。黙々と資料と向き合う。人とのコミュニケーションがストレスになる僕はこういう作業ホント好き。締切に焦ってはいるが心身良好。そして夕方になると近所のスーパーにキッチンカーで出店してる焼き鳥屋さんに買いに行く。 ※「すべての空の下で2」という雑多な短文を連ねる試みの一節。

          コミニュケーション・ストレス

          百年前の日本人。

          大正12年の小学校国語読本で「我が国民性の長所短所」はこう書かれている。「狭い島国に育ち、生活の安易な楽土に平和を楽しんでいた我が国民は、とかく引込み思案におちいり易く、奮闘努力の精神に乏しく、遊惰安逸に流れるかたむきがある。〔略〕あっさりしたこと、潔いことを好む我が国民は、其の長所として廉恥を尊び、潔白を重んずる美徳を発揮している。しかし其の半面には、物にあき易く、あきらめ易い性情がひそんではいないか。堅忍不抜あくまでも初一念を通すねばり強さが欠けてはいないか」くわしくは以

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          きょうはいい日だった

          久しぶりに一度もエアコンを使わず窓を開けて過ごせた。晴れ間も出たけどさほど暑くもなかった。目の前の林でヒグラシの鳴き声が響きわたる。しだいに虫の鳴き声も大きくなってきた。下校する子どもたちの声。7月は長雨8月は猛暑であまりいい日じゃなかった。きょうはいい日だったと思える日がこれからたくさんあるといい。 ※「すべての空の下で2」という雑多な短文を連ねる試みの一節。

          きょうはいい日だった

          生きものの暦

          庭のあちこちにシソが生えている。最初の年は青ジソの種をまいたと思う。翌年からは勝手に生えてきている。シソは植え替えにも強くコンクリートの割れ間に生えてるのをひっこ抜いても根っこがついてればなんとか育つ。今年は赤ジソの種もまいたので青ジソと赤ジソが混在。シソの一番の楽しみは実の収穫。タイミングを見はからって実をとり塩漬けにしたりとか。手間はかかるがとってもおいしい。例年はそろそろ収穫がはじまる頃だが今年は変だ。まだいっこうに花が咲く気配がない。時期がかなり後ろにずれそうだ。とい

          生きものの暦