百年前の日本人。

大正12年の小学校国語読本で「我が国民性の長所短所」はこう書かれている。「狭い島国に育ち、生活の安易な楽土に平和を楽しんでいた我が国民は、とかく引込み思案におちいり易く、奮闘努力の精神に乏しく、遊惰安逸に流れるかたむきがある。〔略〕あっさりしたこと、潔いことを好む我が国民は、其の長所として廉恥を尊び、潔白を重んずる美徳を発揮している。しかし其の半面には、物にあき易く、あきらめ易い性情がひそんではいないか。堅忍不抜あくまでも初一念を通すねばり強さが欠けてはいないか」くわしくは以前書いたこちらを。百年前の先祖は割と呑気にやってたようだ。ちなみにこの年は関東大震災が発生。東日本大震災のとき日本中に沸き起こった「がんばれ」コールはこの時には無かった。少なくとも当時の新聞記事を見た限り。くわしくは以前書いたこちらを。その後昭和に入り戦争から高度成長と激動の時代を迎えるんだけど実は日本人の本性ちっとも変わらず今に至るのではないか仮説。

※「すべての空の下で2」という雑多な短文を連ねる試みの一節。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?