見出し画像

ハンターカブで行くしまなみ海道、剣山スーパー林道 2泊3日の旅 その1(全7回)

和歌山市から尾道しまなみ海道で四国へ渡り、ついでと言ってはなんだが剣山スーパー林道も走破してこようという目論見。
そういえば、このハンターカブで泊まりがけで出かけるのは初めてだったりする。

和歌山から意外と遠い尾道
和歌山市から尾道まで約330km。Googleマップでは下道での所要時間は約8時間。原付二種であること、途中の休憩、ミスルートなどで1.5倍近くかかると見込んでいた。
下のマップは一部高速道路を使用した時間を表示している。”その他オプション”をクリックしてリンクを開き「有料」「高速」未使用の欄に✅を入れれば、一般道路の使用時のルートと時間が見れる。


ハンターカブ
ハンターカブは現行のCT125ではなく旧モデルのCT110である。
私の乗るハンターカブは1981年10月から1983年の間だけ販売された日本国内仕様。センタースタンドなし、ステップは固定ラバータイプ、変速はスパーカブと同じシフトパターンの4速。
購入(中古車を)してすぐにセンタースタンド取り付け、ステップはAG仕様のギザギザ可倒式に交換した。

ガソリンタンク容量は5.5L、約3L消費するとリザーブとなる。燃費は悪い時で45km/Lくらいなので走行距離100〜120kmあたりで給油することにした。頑張って200km走ってもいいけれど、ガソリンスタンドが見つけられなかったらやばい。もしもの為に今回は携行缶に予備ガスを1Lほど持っていくことにした。
(結局は使わずに持って帰ってくることになる・・)

製造から40年、我が家に来てから20年、走行距離はまだ4万kmそこそこだがご老体であることは間違いない。果たして無事帰って来ることが出来るのか・・と一抹の不安を抱きながらキャリアに荷物を括り付け、早朝の和歌山を出発するのであった・・。


荷物

カッパ、工具(パンク修理できる装備)着替え2日分、部屋着、タオル3枚、グルーミング、ツーリングマップル(中国四国地方)、メモ帳&ペン、iphone、カメラ(NIKON AW130)、あとお金。
30年前から使用しているJTC COURSEチューブバックに荷物を突っ込んでタナックスのキャリングコードでキャリアに括り付けた。
工具とガソリン携行缶は別の袋でキャリアに括りつける。これはメインのバックと一緒に別のゴム紐で括る”寺崎勉流”である。
最近はトップケースが流行ってる。そっちの方が使い勝手が良いのは十分わかっているのだが・・キャリアにバックを括り付けるのが好きだ。

この後ろ姿が良い
もっと荷物たくさんだったらもっと旅感出る
2泊3日お宿に泊まるんならこんなもん

しまなみ海
実は、しまなみ海道は2回目である。10年前の夏に家族旅行で訪れた。
当然車である。高速道路を使って和歌山から約6時間かけ尾道まで。千光寺さんにお参りして文学の道を歩いて、ラーメン食べて生口島サンセットビーチ近くにあるペンションに泊まって、翌日は四国今治から金比羅山へ行き階段を登って家に帰った。1泊2日である。
当時しまなみ海道自動車道路の側道を自転車と原付が走っているのを見て驚いた。基本的には自動車専用道路だがそれとは別に人が渡れるように側道がある。自転車、原付OKだ。
カブで走りたいと思った・・。




出発は朝6時
前日からの雨が心配だった。もっと早く出発してもよかったが雨に降られないように6時発とした。予報では午後からは晴れ。翌日、翌々日も好天の予報。

和歌山市から大阪方面へ向かうには第二阪和道路(国道26号線)が近道だが原付二種は走れない。大人しく下道(県道148、752号線)を走る。朝の混雑が始まる前に大阪市内を抜けたは良いが兵庫県西宮市で渋滞に巻き込まれる・・。そこから夙川、県道82号線を北上して中国自動車道に併走して西へ進むことになる。

泉南湾岸線トラック多い・・・
夙川のコンビニで一息

初回の給油
走行113km地点。給油量2.08L 燃費54km/Lいい感じだ。時間は10時25分、出発してからもう4時間ちょっと経っているのにまだ100kmほどしか走っていない・・・途中渋滞に巻き込まれたし、休憩してパンなど食べるし、分岐を確認しながら走るので結構時間がかかる。
このままのペースだと尾道まで間違いなく12時間以上かかる見込み・・。日のあるうちに到着できれば良しとしよう。

幹線道路を車にまみれて走るよりはなんぼかマシなので山間の県道を走るルートを選んだが、道をわかりにくくしているのが市街地付近のバイパスだ。同じ方向に向かう道が何本もあるので、分岐標識が増えてとてもややこしいことこの上ない。

はぁ〜2回目休憩 吉川温泉よかたん
パン屋さん見つけたらクリームパンを買う
中国自動車道路に沿って走る
分岐を間違えて通り過ぎ、
引き返し途中の駅にて一休み


そして昼飯
中国道安富PA近く県道23号線と国道29号線の交わるあたりエーコープやすとみ店で巻き寿司&お稲荷さんを店舗前のベンチでいただく。時間は12時半。
尾道まではあと約160km。大体半分といったところ。

食べてると、
通りすがりのおばちゃんに「美味しそうやね!」って言われた
実際美味しかった
ベンチから空を見上げる
いい天気で暑いわ

国道29号線を3kmほど南へ走り県道80号線(穴栗香寺線)へ。300m手前に標識あるんだが分岐自体が分かりにくいんだよなこれが・・。

田舎の一本道を走る・・。あ〜畑広がって綺麗だ〜〜。

畦道とか気になる・・

この先鉄道があるはずだが、だがわからん・・と思ったらディーゼル機関車で架線がなく遠くからだとわからない。

線路脇で写真撮影していたら電車がタイミング良くやってきたのでまた撮影。
平日昼間のダイヤは2時間に1本の間隔、グッドタイミングだ・・。
なんてことをしているもんだから時間はどんどん過ぎていく。

架線がないのでなんだかスッキリした踏切
見通しもスッキリ
こじんまりとした千本駅舎
無人駅
良いタイミングで電車と遭遇


いくつか分岐を通過、途中上郡駅へ立ち寄りトイレ休憩など。やっとこさ国道2号線にぶち当たる午後2時過ぎ。尾道までは約130km。あと4時間ほどで辿り着ければ御の字。
岡山、広島間、国道2号線はバイパス化で結構なハイペースとなる。


今日は家に帰らなくていいんだ、まだ走れるんだと思うとなんだか楽しいワクワク。独身の頃の感覚が蘇る。

県道28号線を進む
トイレ休憩 気温は30℃近い
山手の涼しさとは打って変わって暑いわ
線路のポイント好きだな〜
ようやく国道2号線へ
しまなみ海道ではなくてまだ瀬戸大橋・・

20代の頃、オフロードバイクにテントを積んで林道を走りつなぐツーリングをしていた。宿泊先なんて決めず適当な場所で野宿だ。明るいうちにテントを設営してしまわないと面倒なので午後2時から3時くらいになると夕食の食材確保と、どこで寝るかを気にしながら走っていた。
今回は宿を予約しているがなかなか進まない工程の中、日のあるうちにちゃんと到着できるかを心配しながら走っていた。ひさしぶりのロングツーリング、なんとなく心が急いでいた・・。

旅感鈍ってるな〜。まあぼちぼちいきましょか・・・
ということで、ドキドキと不安と楽しさの中で淡々とバイクを走らせた。


つづく・・。



この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

最後まで読んで頂いてありがとうございます。よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエーターとしての活動費に使わせていただきます!今年9月→もうしばらく先(来年もしくは再来年)に北海道へ行きます。カフェをオープンするために移住した友人を訪ねる予定。