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年間110万円の「営業支援ツール」を費用0円で自作したお話

こんにちは!
梅雨はどこへやら?
私の住んでいる静岡では7月なのに気温39度を更新しました。
業務課題をデジタルで解決したい!と2024年春よりデジタル人間を目指し、はや3ヶ月が経ち気づいたら夏になってました。
様々なツールに挑戦し業務にいかせないか試行錯誤をし、部署内で1つのアプリを導入を実現しました!
今回はその実現に向けたお話と今後の展望についてお話したいと思います。


業務課題

前回の記事で解決したい課題を3つあげましたが
その中で今回、情報の持ち出し・共有アプリ「営業支援アプリ」を作成しました。

私たちの部署はスーパーの中のテナント区画を賃貸しています。
外出が多いチームメンバー、日々重たいノートパソコンを持ち歩いています。私も例外ではなく、外出中に「あの資料どこ?」「あの物件の前の賃料は?」と電話を受けることも多く、その度に確認して折り返します!とパソコンを車の中で開いて確認、折り返し電話するということも…。

・スマホで情報が見れたら…
・1つのデータを開けば全ての情報が確認できたら…

誰かに聞く必要もない、パソコンを開く必要もない。
そんな今の「必要」をなくしたい、私の、チームの課題について改善したいと考えました。

必要な情報はあるのです。ただ1つにまとまっていない。
1つにまとめればいい話なのですが、パソコンを開かなくてもいい、データを探す・開く時間を短縮したいと
簡単にいつでもどこでも見れるが今回のゴールです。

業務課題のゴール

制作過程

使用ツール

・App Sheet
・Googleドライブ
・Googleスプレッドシート
・Google Apps Script(GAS)

問題

Googleドライブにまとめるデータはパソコン内でも使用する為、常に更新しています。どちらも最新の状態で見れる必要があります。
App Sheetはスプレッドシートの内容がアプリ内に反映されるため、Excelファイルをスプレッドシートに変更する必要があります。ドライブに投稿するだけではアプリに反映されません。
そこで、Excel⇒スプレッドシートに変更するをGASで自動転記させました。
GASはプログラミング知識が必要ですが、ChatGPTを使えばそのプログラミングコードを知識なく作成することができます。
ChatGPTは便利なツールです。何度となくお世話になりました。

完成品

※動画ではありません

情報を見るだけではなく、情報をその場で更新でき、写真を撮影し自動保存、施設の設備状況を登録できるようにしました。
誰かが作った資料ではなくチーム全員で作り上げるを目指しました。

機能追加

各担当の収入実績もアプリ内で表示したいと考え、アプリ内で契約内容を登録、登録された契約内容はスプレッドシートに記載されるので、スプレッドシート内でGASで自動集計し、アプリに表示するように機能を追加しました。
アプリ内でもちろん計算処理はできるのですが、複雑にデータの計算設定をするよりも、スプレッドシートでGASで自動集計する方が楽なのではないか?と思いGASを使用することにしました。
App Sheetの便利なところはスプレッドシートの内容を表示しているにすぎないので、アプリの設定方法がわからなくても、スプレッドシート上で処理ができることです。

導入効果

スマホで完結

データの持ち出しができるようになり、外出中でも必要な情報をパソコンを開くことなく確認ができます。

効率化

データを探す、開く時間を削減することができます。

フォーマット統一

フォーム画面から情報を登録することによって、各個人間の表記ゆれを防ぐことができます。

脱Excel

1つ1つのデータの連携には複雑なExcel処理が必要でした。
GASで自動集計することで、集計処理をすることなく最新の実績をいつでも確認できます。

変化と今後の展望

このアプリを作成する前に、オンラインサービスのSFA(営業支援ツール)の導入も検討していました。ノーコードでクラウド上でデータ連携するツールを作成できるというサービスです。その際の見積は、年間で110万円。
それを、今回自分で作れたんです!
有料のサービスには劣る部分は沢山あると思いますが、デジタルを学んだことで、自分でできるのではないかと「考える力」、自分でもできるという「自信」に繋がりました。
また、このアプリ作成時に沢山の人に相談しフィードバックをもらいました。周りの人の「意識の変化」を感じ、自分自身の「成長」も感じました。
1人で悩まず周りを巻き込んでいくことが「DX化」への道で一番のキーポイントだと思います。

実際に部署内で使用するものである為、今後のメンテナンスも考慮しなくてはなりません。プロトタイピングを制作してからがスタートだと感じています。誰もが使いやすいアプリを目指して1つ1つ改良をしていきたいと思っています。

「ゴールはない」
デジタルを学びだしてから、今一番実感している言葉です。
これからも私の「学び」は果てしなく続いていくことでしょう。

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