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ゾーンの入り方

人間、誰でもスランプ状態に陥ることがあると思います。ここぞ!という時に限って本領発揮できなかったり、集中力が散漫してしまうという経験をしたことがあるのは、僕だけではないはず。

そんな時にオススメの一冊が、こちら:

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『ゾーンの入り方』
室伏広治著
集英社新書

これは、オリンピックに4回出場し(うち、アテネ五輪では金メダル獲得)、引退後は研究者(体育学研究科博士課程修了)、そして指導者として活躍する室伏広治氏による、集中するための哲学と方法論をまとめた作品です。要約は以下のとおり:

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「集中する」ことはそもそも、あくまで手段。まずは目的と目標を定め、それらを実現するためのプロセスの質を上げることを心がけるべき。すると、集中力は高まる。

目的や目標は、他者が決めるものではない。自分で決め、自分で責任をもつ必要がある。しかし、それらを追求するあまりに苦しみが生まれたり、視界が狭くなったりする場合には、あえて違う道を選んでみる。

自分に欠点がある場合、それを認めて、どうやって改善するか考える。過ちがあるのに改めないことこそ過ちである。

失敗してもいい。勝てなくてもいい。大切なのは、練習でも本番でも全力を出す、ということ。そうすれば、必ず次のステップにつながる。

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単なる根性論ではなく、実際に結果を出した実力者による記述となっているため、説得力のある内容となっています。

本書ではまた、集中力を高めるための「室伏流エクササイズ」を写真つきで解説。コロナ禍で出不精となってしまっている方にもオススメの一冊です。

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