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【本の紹介】世界標準の経営理論

僕は週末などを利用し、経営学について改めて学んでいるのですが、そこで今回はこちらの本を紹介したいと思います:

『世界標準の経営理論』
入山章栄著
ダイヤモンド社

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これは、「ビジネスの真理に肉薄している可能性が高い」として生き残ってきた約30の経営理論を一冊にまとめた、世界の経営学者の英知の結集といえます。800ページというかなりボリュームですが、そのわかりやすさには驚くばかりです。今回は内容の説明というよりは、これから読まれる方々のために、今回は「コータロー流読書術」を紹介したいと思います。

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【一気に読む】
「よし、じゃあこの本を、半年かけてじっくり読むぞ」なんて悠長なことは考えないほうがいいです。いくら内容が面白いとはいえ(後述しますが、本当に面白いんです)、必要以上に時間をかけていては、800ページというボリュームに圧倒されてしまいます。なので、読むと決めた以上は一気に読むべき。僕の場合、「一ヶ月で読破&サマリー作成」というプランを立てました。プラン通りに進まないときは、睡眠時間を削って遅れを取り戻しました。そこまでやる価値があります。

【最初から読む】
著者は「どの章から読んでもOK」と仰っており、まさにそのとおりです。しかし、少なくとも僕のような凡人は最初から読んでいくのが、より体系的に理解できると思いました。特に本の後半では、様々な理論を用いながら実際のビジネス現象を分析していくのですが、例えば「企業ガバナンスは、エージェンシー問題を抑制するための機能」と言われたとき、そもそも「エージェンシー理論」が何なのかわかってなければ理解不能なわけです。

【サマリーを自分で作る】
これだけのボリュームなので、仕事や今後の勉強に活かすためにも、サマリーを作るべきだと思います。僕の場合、「一つの理論につきA4紙1枚」というルールを設けました。ネットを見ると、既に色々な方が「My サマリー」を公開されており、それらを参考にするのもいいのですが、ものの捉え方には個人差があるので、やはり自分でまとめたほうがいいと思います。

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『世界標準の経営理論』、本気でためになる上、最高に面白いんです。どれくらい面白いかというと…15年くらい前に、「プリズン・ブレイク」とか「24」とかがハヤりましたよね?続きが気になりすぎて、ついつい徹夜で翌日の昼間まで観てしまったという。あんな感じで、この本も続きが気になり、ついつい読み進んでしまうんです。それぐらい面白い。これ、本当です。

また、著者が仰るように、物事を考える上では「思考の軸」が不可欠であり、軸を築くにあたって、この本はまさに「入り口」であるといえます。さらに、体系的に学ぶきっかけにもなります。僕の場合、今までは「何となく勉強してた」感があったのですが、この本を読んだおかげで、「これからのビジネスで重要となるのは〇〇だ→なので、次は△△について勉強する」と、体系化することができました。

ちなみに、僕はこの本を二冊持っています。一冊は自分で購入。もう一冊は、著者の入山先生から直接プレゼントしていただきました!サイン入りで!もはや、わが家の家宝です☺

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