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ほどよく自然と生きる

フランスに来て、川辺や公園でほのぼの日中を過ごしている人をよく見る。ヨーロッパは緯度が高いので太陽光を浴びれる時間が短いというのもあり、天気が良ければ日光を浴びに外に出るのが習慣なのだろう。

それに対して、現代日本ではコンクリートジャングルを歩き、無機質な生活をしている人が都会を中心に多いと思う。川辺に座ってゆっくり誰かと話すなんてことは鴨川にいるカップルがそんなようなことをしているが、鴨川にいるカップル略して「かもっぷる」なんて名前を命名されてしまうぐらいだ。(関西の人しか知らないかもしれないが、)

それはさておき、日本は昔からの価値観として自然と共存し、自然に感謝するということに重きを置いてきた。しかし、生活としてはそういった自然と共存するという価値観とのギャップが大きくなっているような気がする。

都会の中心には大きなビルがたくさんそびえたっていて、東京は特にビルとビルの間がないぐらい建物同士がひしめき合っている。公園に行きたいなと思っても小さな公園しかなかったり、大きな公園に行こうとすると電車に乗らないといけなかったりする。ちょっと時間が空いたからふらっと公園に行こうと思っても難しい。

確かに日本は、ヨーロッパの国々にくらべて都市の人口密度は高い。だから、それほど簡単に公園や自然を増やせるほどスペースに余裕がないのかもしれない。

しかし、これから時代が変わっていく中で都市のあり方も変わっていく。その中で、日本独自の価値観で自然と調和した街づくりをしていけるのではないか。いっそのこと公園を日本庭園風にしてみたり、寺の境内風みたいなかんじにしてもおもしろいんじゃないか。

写真:ソーヌ川のほとりで

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