「執着」は地の時代。「手放し＆赦し」は風の時代

セッションをしていて、みんな同じところで引っかかってるなぁと思ったことがあります。

それは「執着」。

モノでも、人でも、事でも、状況でも「絶対、あれがないとダメ」「絶対こうしたい」「あの人は絶対こう」「あの人だけは絶対許せない」等々、「絶対」がついた時点でそれは執着です。

で、前も書いた気がするけど「執着」は地の時代の思考パターンですよ。

ほら、地の時代はヒエラルキー構造の中で「幸せの形」が決まっていたから、みんな特定の「あり方」や「モノ（家、お金、ブランド品etc）」「関係性」に執着したわけ。

でも、風の時代は「自分の内面の状態が外に現れる。現実を作る」時代なので、特定の何かに執着しなくてよいのです。

例えば、昔（地の時代）は「○○になりたい」「何者かになりたい」と願い、それに向かって努力するのが常識でしたけど、風の時代は「自分がワクワクして楽しいからやっている」と、いつの間にか人からも認められたり、有名になっちゃったりする時代。（必ずではないですが）

だから「なんとしても何者かにならねばー」と力んでいると逆効果です。

そうやって「成功した私」の形に執着していると、現時点でそうなっていない自分にガッカリしたり、責めたりするでしょ？すると「内面が現実に」だから、ますます自分にガッカリして責めたくなる現実を作り出してしまうわけ。

それで軽やかに楽しそうに「何者かになっている人」を妬めば、ますます自分のエネルギー状態が落ちる。そして、望ましい自分の姿との乖離がさらに開く……という悪循環。

だから、そんなに自分を苦しくする「目標」なら手放してしまえ！

いったん手放して、純粋に自分が今この瞬間に楽しく感じること、興味が湧くこと、学ぶこと自体、やること自体が楽しいことをやる方が良くない？　別に何者かになっても、ならなくても、究極的な人の価値は変わらないし、どう生きようと肉体が滅びるときは来るのだから、今、生きてる時間を楽しむ方がいいと思わない？

同じことが「許せない」にも言えます。

ほら、地の時代は「支配―被支配」の社会構造だったから、酷いことをしたりされたりが当たり前でした。それで今も自分に酷いことをした相手を許せない人、思い出すだけで胃が固くなる人は多いと思います。

しかし、このコラムにも書いたけど、出生前に人生の青写真を描き、現実を作っているのは自分なので、「あいつは許せない」「あいつは酷いヤツ」「会社のせいで……許せない」みたいな思いを抱え続けていれば、同じような経験を繰り返します。

「ゆるさない」というのも実は執着なんですよ。それは相手を赦してないと同時に、そういう望まぬ経験をした自分も手放していない。つまり「被害者」の立場に執着しているのです。

「被害者」はやられた側だから、相手を非難することができる＝立場が優位。この優位性を手放したくないがために「被害者」で居続けようとする場合もあります。（国同士の関係でも思い当たるでしょ？）

でもね、責めただけでは自分の現実は何も変わらないじゃない？責めている間はちょっと気分がいいけど、ただ時間が過ぎるだけで、自分は一歩も前に進んでいない。魂の成長も止まっていて、魂的にも現実的にも優位でもなんでもない。それって損をするのは結局、誰？

だから「おっとっと、ついまた望まぬ現実を選んでしまった」と気づいたら、相手のしたことを赦し、毎日、毎瞬「本当に望む在り方、生き方」にチューニングを合わせ、行動を変えることが大事なんです。ほんとに。

自分の波動、エネルギー状態を上げて軽くなり、ハイヤーセルフとつながって、この輪廻を抜けていく究極の方法は「手放し、赦すこと」。

でも「酷いことをされてもひたすら赦し、我慢せよ。しぶしぶゆるしながら我慢して付き合え」ということではなく、あとは自分が心地よい方、楽しい方に意識を向けて、行動するのね。

すると、だんだん「許しがたい誰か」が気にならなくなり（視界に入れなくなり？）、相手がどうしていようとスルーできるし、迷惑なときは「あ、それ迷惑なんでやめてね」と言えるし、もしかすると「もっと快適な場所で過ごしたい」と思って部屋を変えたり、転職したり、働きに出たり……と、とにかく今までとは違う行動を起こすようになっていきます。

すると、相手が変わっちゃったりするの。私も「あ、以前のこの人には悪霊がついていたんだ」と思うほどの変化を体験したことがあります（笑）。

「手放し＆赦し」は自分にとっても、相手にとっても究極の癒し。ハイヤーセルフ経由で宇宙の導きをキャッチするためにも手放し、赦して、軽くなる方がいいです。もう、これからは。

☆この「手放し＆赦し」とエネルギーの関係性を知りたい方には『神の使者』をオススメ。超長いけどあれこれ読むより、この1冊で十分。数年前に読んでシナプスが繋がった感がありました。