大学は義務教育
上の写真はUCバークレーの広大なキャンパスのほんの一部だ。
私はここを准教授のコスプレで歩くのを趣味にしていた。
さて、ここで何度も書いているが、私は42歳で大卒資格を得るまでは高卒社会人だったのでとても苦労した。
だが、世の中は周期的に「大学は不要」とか「大学には行くな」というインフルエンサーが発生し影響を受ける若者が多い。
そう言う彼らはほぼ例外なく高学歴者で自らが主宰するオンラインサロンや高額な講座に入会させるためにポジショントークとして言っているだけで、真に受けて最終学歴が高卒となったら悲劇を見る。
今では18歳の半数以上が大学に行く時代になった。つまり高卒はマイノリティである。それをわかっていてわざわざ苦労をすることはない。騙されたと思って大学だけは出ておいたほうがいい。
例えば、急にやりたいことが見つかり、挑戦しようとしても学歴の壁に阻まれてスタートラインにすらつけないこともある。また、海外で一旗揚げようと思っても、海外は日本以上に学歴を重視するので永住権はおろか、就労ビザすら発給されない。
私の友達で現在ニュージーランドで自動車整備工場を営む人も、技術は他人には負けないものを持っていたが、永住権を獲得するために夫婦で私と同じ大学で学んだ。そして卒業と同時に永住権を得てニュージーランドに旅立った。
現在、アメリカでは工場労働者でも大卒の学位を求めると聞く。確かにそうだろう。仕事が高度専門化すると、大学で学んだことで養われた思考力や判断力、知識を身につける力が求められる。
映画の『ライト・スタッフ』で優秀なテストパイロットが大学を出ていないというだけで宇宙飛行士の候補に選ばれなかったというエピソードがある。それくらい大卒資格というものは大切なものだ。
今からでも遅くない。ずるい大人に騙されて人生を棒に振るより、大学に行く道を考えてほしい。大学に行かずに成功したレアケースを探しても意味はない。たとえ、名前を書けば誰でも合格するような大学であっても、高卒よりかははるかに将来の選択肢は増える。
生涯賃金も違う、結婚のチャンスもある、住宅ローンを借りるときも有利になる。何より、長い人生でずっと学歴コンプレックスに悩まされることなく生きることが出来る。
もはや、大学は義務教育と同じだ。
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