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楽しみなことを待ちながら

「さげます 消します ずらします」って、不規則動詞の暗記??かと思いますが、これはフランス政府の電力節約キャンペーンの標語でフランス語では Je baisse, J’éteins, Je décale 。最後の「ずらします」って言うのは、皆が電気を使う時間帯をずらすってことですね。
秋の初めから、今年の冬の暖房は19度設定でという話が政府から出始めたのですが、そんなに本気にしてなかった私。どこかの店員さんと世間話になったときも、「快適に暮らさなきゃ 何のために生きてんのよ!」みたいな感じで、さすが「人生は楽しむためにある」が根底に流れているフランス人だなあと感心してました。
が、本当に電気代は高騰がやってきたし、色んな値上がりに、見直し&引き締めモードになっている我が家。
そんななか、クリスマスが近づいて、街に華やかなイルミネーションが点灯したのを見た時はちょっと「あれ?そうなん?」と思いましたが、やっぱりクリスマスはビッグイベントだし、例年よりは節約の工夫はあるかもしれませんが、真っ暗ってことはないでしょうよね。

フランスのクリスマスは日本のお正月のように、一年で一番大事な家族の行事で、遠くに住んでいる家族もクリスマスには帰省して皆で過ごすのが一般的。12月になって準備が本格的になってくると、特別な温かい幸せな雰囲気が街に満ちてくるのが分かります。
日本だとクリスマスが終わって、お正月の準備が始まると、元旦のおせち料理や家族の集まりを楽しみする雰囲気と、皆が掃除をしているからか、清まっていく空気感もあるのが独特だったなあと思います。

今の時期、寒さや日の短さが増していって気分が上がりにくいし、特に今年は物価高が大変で悩ましいですが、やっぱりクリスマスの準備が始まって街の雰囲気が変わると、つられて気分が上がってクリスマスのエネルギーってすごいなあと思います。
因みに、クリスマスが終わってからも、1月はガレットデロワを食べながら「太る~!」とか言いながら過ごして、2月初め、日本の節分の頃にはシャンドラーと言って、クレープを食べるお祭りがあって、それからはクリスマスの次に大事とも言えるイベント、イースターを待ちながら楽しみに過ごしていると春がやって来るって感じで、日が長くなるのも感じながら、常に次のイベントを楽しみに寒い時期を乗り越えていくっていうカレンダーになっているのがとっても助かるなあと、もう春までのイベントを数えている私なのでした。

今日も読んで下さり有難うございました。
500mlさん、イラストお借りしました。有難うございます!

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